願いかなわず
父が息を引き取った。65年の生涯だった。病院に搬送されて、いつどうなるかわからない状況に陥ったとの連絡が入り、すぐに宇都宮に向かったが間に合わなかった。
緩和ケアを選択し、抗がん剤治療で弱り果てた身体をいったん立て直そうとしていたが、ついに持ち直すことはなかった。もうじき生まれてくる2人目の子供に会わせることはかなわなかった。
父は几帳面で勉強熱心、そして思ったことは腹にため込まずにすぐに口に出す兵庫県生まれということで、自分も娘婿ではありながら、色々な相談に乗ってもらったり、本気で怒られたり、実の子同様に接してもらっただけに寂しさは計り知れない。とにかく今は、壮絶な闘病生活から解き放たれ、安らかに眠ってくださいと思うのみ。
夕暮れの散歩道
今日になってやっと、晴れてあたたかい日になった。息子とは恒例の踏切見学に出かけた。うちの実家とは違い、電車の本数も多く、息子も見ていて飽きないようだ。
日も暮れるころ、両親に別れを告げて宇都宮をあとにした。父は外まで出ることなく、家の中から見送ってくれた。母も父の傍らに寄り添っていた。別れ際の涙が印象に残った。妻もしばらく言葉少なだったが、なんとか少しでも、何でもいいから明るい兆しが見えてくれることを願ってやまない。
今日も雨
今日も雨が降る。父からの依頼で、ほうぼうからいただいたお見舞いに対するお返しの品に添えるお礼状を印刷するため、下書きをもらってパソコンに打ち込む。父は食べ物が食べられず体重が激減し、礼状の下書きをするでも相当な体力を使ったと見えて、その後ぐったりとしてしまう。父は投薬による治療に見切りをつけ、少し短命になるかもしれないがモルヒネのみを接種する緩和ケアを選択した。少しでも趣味の車いじりを楽しんでもらって、生まれてくる2人目を抱いてほしい。
写真は礼状を印刷し終わったあと窓から眺めた、雨上がりの空。
葛生駅にて
連休後半は、闘病中の父に会いに栃木に帰る。が、高速の渋滞混雑を避けようと時間調整をしていたら、あろうことか大雨で高速が通行止めになってしまった。半ばあきらめて、迂回渋滞の田舎道を走りながら田舎の駅を見たりしながら帰った。写真は東武佐野線の葛生(くずう)駅にて。程よく枯れた居心地のよい駅だった。
月の夜に
今日は近所でちょっとしたお祭りがあって、わりと人出があったので家でおとなしく過ごした(笑)。妻はおなかがだいぶ張るようで、なかなか食事を作る気力がなさそうで、たまにはということで外食に出かけた。月明かりが綺麗な夜だった。心地よいお店で時間があっという間だった。











