
桜が満開になりました。写真は東京・目黒川にて。普段はあまり気にしない小川ですが、この時ばかりは風情のある清流に(笑)。昨日はうちのチビを連れて近所を散歩してきました。やっぱり外は気持ちいいですね。マウスオンもあります。
昨日はNHK芸術劇場の、藤原歌劇団によるオペラ「ラ・ボエーム」公演の放送を楽しみました。なかなかゆっくりコンサートやオペラを見に行けない最近の私にはありがたいプログラムです。
パリで芸術家を目指す若者たちを描いた青春群像。そして悲劇的な恋。体の弱いヒロインが死を迎えるというストーリーはヴェルディの椿姫に似ていますが、違うのは貧しくて、寒くて、暗闇に包まれているところ。一段と悲劇的。それなのに登場する若者たちには前向きさ、ユーモア、魅力的な個性、情熱があふれていて、生きるということを問いかけられている気がしました。
ポルタメントが美しく、スケールが大きいアリアの数々はプッチーニの醍醐味ですね。ロドルフォの生き生きした「冷たい手を」、ミミが可憐に歌い上げる「私の名はミミ」の若々しさにも生を感じたし、それぞれの人物の個性と雰囲気がよく出ていたと思います。ミミの最期のシーンは本当に可哀想で寂しくなりました。
とにかく男声が多いので、そのぶんミミやムゼッタが際立ちました。ロドルフォとミミがすぐに恋に落ちたり、ムゼッタがなぜか凄くいい人に変わったり、というのもありましたが、それはこの作品の魅力のうちということで(^^ゞ 絵画調の舞台も素敵でした。

■主な配役
ミミ・・・砂川涼子
ロドルフォ・・・村上敏明
ムゼッタ・・・高橋薫子
マルチェルロ・・・堀内康雄
ショナール・・・三浦克次
コルリーネ・・・久保田真澄
■演奏・収録
合唱:藤原歌劇団合唱部
児童合唱:多摩ファミリーシンガーズ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:園田隆一郎
演出:岩田達宗
収録:2007年1月 Bunkamuraオーチャードホール(東京)
posted by stonez | 2007.04.02 15:55
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音楽 - オペラ・声楽