今回もモーツァルトです。いつもお世話になっているよしさんのエントリーに刺激を受けました。ミサ曲 ハ長調 K.317「戴冠式ミサ」を、前回に続きラファエル・クーベリック指揮の録音で。
暮れも押し詰まってくると、第九やメサイアなどの公演情報をよく目にしますが、戴冠式ミサにもそれらの作品に通じる祝祭的な雰囲気、ただならぬ緊張感の混じった興奮があります。ワクワクとゾクゾクです。違いといえば演奏時間が30分に満たないほど短いところでしょうか。なので通勤や昼休みにも気軽にいけます。
まず荘厳なキリエに心つかまれ、輝かしいグローリアでその虜に。ここのたたみかけてくる感動がたまりません。そして救いを求めるようなクレドに心地よさを知り、サンクトゥスとベネディクトゥスに励まされ、アニュス・デイに癒された上に感動をもらって終わる。といった感じで。
それにしてもクーベリックは推進力のある力強い演奏を聞かせますね。しかも均整のとれた美しさもあります。たまたま手に取ったCDが大当たりしました。合唱をはじめ圧倒的な声楽陣も素晴らしいの一言です。
■演奏
指揮:ラファエル・クーベリック
バイエルン放送交響楽団&バイエルン放送合唱団
ソプラノ:エディット・マティス
アルト:ノーマ・プロクター
バス:ジョン・シャーリー=カーク
Tags:クーベリック