シベリウス/交響曲 第5番

mosaic mallなんだか実感は少ないですが、いよいよ年越しの瞬間が迫ってきました。ふり返ってみると今年は公私共に慌ただしく、ほとんどコンサートに行けないのが残念でしたが、いろいろと面白い音楽に触れることはできたかなと思います。また来年もまあボチボチ元気にやっていければと思います。写真は横浜・センター北のデパートから。

今年のエントリーは、今年没後50年をむかえたシベリウスで締めくくりたいと思います。交響曲第5番 変ホ長調 Op.82。サー・ジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団の演奏で。

北欧の大自然そのもの、そんな印象を持つのに十分です。厳しい冬の大地がやがて目覚め、春を迎えるときの感動を伝えてくれる第1楽章。そして訪れた春の空の下、大地がゆっくりと穏やかに息を吹き返していくような第2楽章。第3楽章は、ピンと張りつめた空にやがてオーロラが出てくる、あのテレビ映像を思い浮かべたり、雄大な森と湖を思い浮かべたりしながら、あの和音の6連打で爽快に締めくくられるのです。

あれこれ触手を伸ばして色々な演奏に触れつつ、やっぱり最後はバルビローリに帰ってくるのかなあと。音楽からあふれ出てくる愛情とあたたかさは、感動的な場面を迎えるたびにさらに大きくなって押し寄せてきます。

さてこれから群馬、栃木の実家巡りが始まります。では皆様よいお年を!
posted by stonez | 2007.12.31 01:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 - 交響曲

ロッシーニ/歌劇「チェネレントラ(シンデレラ)」

in the room前々から狙っていた一眼用レンズを入手しました。といっても、それは諭吉先生1人でお釣りがくるほど格安な単焦点レンズです。ズームできない分を足でカバーすることになりますが、それと引き換えに室内でもいける明るさ、どこでも連れていけるコンパクトさ、そして驚くほどの背景ボケを手に入れました(^^ゞ

今日は、あの有名な童話が元になったオペラです。ロッシーニ作曲、歌劇「チェネレントラ(シンデレラ)」。シンデレラはイタリア語読みでチェネレントラ、意味は「灰かぶり」だそうで、女中代わりにこき使われているヒロインのことです。先入観とは恐いもので、もっと素敵な意味かと思ってましたよ(笑)

ストーリーはそのままに童話的な要素が取り除かれたオペラ・ブッファとなっていて、例えば魔法使いは王子の指南役に、またガラスの靴は腕輪に変わっていたりして現実的。ついでに意地悪な継母は継父に変わっていますが、これはもしや女声ばかりに偏ってしまうことを避けるための配慮でしょうか。

で、何より素晴らしいのがロッシーニの音楽ですね。どうもこのオペラ、初演の間際になって猛スピードで書き上げられたようで、その凄まじい集中力と勢いが作品に乗り移ったかのような、躍動感があって疾走する楽しい音楽ばかり。なのでチェネレントラの技巧的なアリアだけでなく、王子や従者、継父や姉たちのやりとりが生き生きしていて本当に面白いです。

見ているDVDは、シンデレラが当たり役といわれるバルトリのもので、私の妻はイメージよりもふくよか(笑)と言ってますが、チャーミングだしさすがに上手いし好きですよ私は。それからヒメネスの王子も雰囲気があってハマり役でした。従者ダンディーニやマニフィコ男爵などは絵本にいそうで笑えます。

■主な配役
シンデレラ・・・チェチーリア・バルトリ(Ms)
王子ラミーロ・・・ラウル・ヒメネス(T)
ダンディーニ・・・アレッサンドロ・コルベッリ(Br)
男爵マニフィコ・・・エンツォ・ダーラ(B)

■演奏・制作
ヒューストン・オペラ合唱団
ヒューストン交響楽団
指揮:ブルーノ・カンパネッラ
制作:1995年11月 ヒューストン・グランド・オペラ(ライヴ)
posted by stonez | 2007.12.27 02:15 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 - オペラ・声楽

交響曲ベストナイン

Christmasちょっとこの時期ぴったりの面白バトンを見つけたので、(勝手に)拾ってきてしまいました。

#<ルール>
#・交響曲第1番〜第9番まで、
# どの作曲家の交響曲が好きかを書く。
#・野球の打順のように。二重登録はダメ!!
# (作曲家がダブってはいけないと言う事らしいです)
#・「DH」には10以上の作品又は、番号のないものを書いてね。

ご丁寧に指名打者がいるところが素敵(笑)
ではマイ・ベストオーダーを組んでみましょー。

1番 シベリウス
 トップバッターは今年没後50周年を迎えた
 シベリウス。北欧の情景が美しいメロディに織り込まれた佳曲。

2番 ラフマニノフ
 実はこれを入れたいばかりに、シベリウスをコンバートしました(笑)
 甘く力強く、これぞロマンティック。寒い時期にこそ映える1曲。

3番 サン=サーンス「オルガン付き」
 好きな作曲家です。入れるとしたらやっぱりここでしょう。
 圧倒的なスケール、奇抜で緻密なパラレルワールド。

4番 シューマン
 劇的な瞬間にシビれまくり。和音が幾重にも重なりあった
 シューマンらしい濃密な世界。音で楽しむ中世騎士道物語。

5番 メンデルスゾーン「宗教改革」
 名曲クラスがひしめく激戦区。私は私の中で外せないこの作曲家で。
 暖かい光が降りそそぐこの音楽を。

6番 チャイコフスキー「悲愴」
 悲しみたいときに。というのはうそで(笑)
 今はストレスを吹き飛ばしたいときの爆裂応援ソング的存在。

7番 ベートーヴェン
 ちょっと聴きすぎたせいか最近やや遠ざかってますが、
 やっぱり不動の7番です私には。

8番 ドヴォルザーク
 ボヘミアの素朴な人々と美しい自然。
 もう選ぶ前から決まっていたようなもの。セルの名演は宝物。

9番 マーラー
 音楽の中に感じる「凪」。たっぷり時間を与えられたら何がしたいですか?
 そうですね、私はこれを聴いてゆっくり考えます。

DH モーツァルト 第39番
 問題はここですね。交響曲の父・ハイドンにするか。
 今年マイブームのデュカを入れるか。フランスならベルリオーズも捨て難い。
 でもやっぱりモーツァルトかなぁ。ならばバランスの取れた好きな作品で。

おっとブラームスやブルックナーが漏れてしまいましたが、一応マイ・オールスターが出揃いました。でも今度やったら違う結果になるかも(笑)。できればこれをお世話になっているブロガーさんに聞いてまわりたいほど興味深い話題です。
posted by stonez | 2007.12.23 02:03 | Comment(8) | TrackBack(0) | いろいろ

チャイコフスキー/交響曲 第6番「悲愴」

IMG_5835以前、某デパートに入っている駄菓子屋さんで「安いから」と息子に中国製のミニカーを買い与えたのですが、なんとそれに基準値を超える鉛が入っていたとのこと。妻がテレビのニュースで見てびっくりしたようです。当然ながら即廃棄、もう息子がしゃぶり尽くしたと思いますが。。うーん、うちにもあったか「偽」。中国製品が避けられないとしたら、せめて知れたメーカーの名前くらい確認しとこうと猛省中。写真は公園にて。

聴いている音楽は、チャイコフスキー作曲、交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」。もう2年くらい前から決めていたこの演奏で。ベルナルド・ハイティンク指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。

悲しみを予感させる重苦しさに始まり、最後は暗く消え入るように終わるという斬新さ、しかも初演数日後に作曲者も世を去るというこのミステリー。確かに額面通り悲しみがあるにはあるとしても、それだけではないのが面白いところで、第1楽章の激しい嗚咽や第3楽章の乱痴気騒ぎはストレス解消!とばかりに興奮するし、第2楽章のメランコリーなワルツは妖しくて退屈知らずなんです。

そして何といってもハイティンク。熱いです。きびきびと心地よい疾走感で引っぱっていってくれますが、それでいて弦も良く歌うし濃密で美しい響き。今のところこれより面白い悲愴をまだ見つけられていません。。
posted by stonez | 2007.12.21 02:56 | Comment(6) | TrackBack(1) | 音楽 - 交響曲

グリーグ/ピアノ協奏曲

IMG_5718Macの国内シェアが倍増だそうで。でもまだ6%なんですけどね。とはいえ10年来のMacユーザーとしては、身売り説までウワサされた程どん底だった頃のAppleとの大きな違いを実感します。この勢いでどんどんシェアを伸ばして有益な選択肢を増やしてもらいたいものです。私はかなり遠回りしてますけど(笑)、MacBook貯金がんばります。

聴いている音楽。グリーグ作曲、ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16。スヴャトスラフ・リヒテルのピアノ、ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団です。

言わずと知れた超有名なイントロは、運命にも、はたまたチャイコンにも引けを取らないインパクトですが、それは北欧ノルウェーの容赦ない自然の厳しさ、雄大さを示しているのでしょうか。スケールが大きくダイナミックな旋律でグイグイ引っぱっていってくれますが、その合間に魅せてくれる第2楽章アダージョの悲しげな透明感といったら。。とくに言葉はありません。目を閉じて聴くのみです。

空気がピンと張りつめたような緊張感に迫力。そして祈り。リヒテルのピアノと、マタチッチのオーケストラとの一体感を感じさせる迫真の演奏です。

写真はお休みの公園で。
a water in the park
posted by stonez | 2007.12.11 01:55 | Comment(8) | TrackBack(2) | 音楽 - 協奏曲

ラフマニノフ/交響曲 第2番

光の川iPod touchが買えるくらいの値段のデジタル一眼用レンズを買いました。これで広角側に引いて良し、MACRO的に寄っても良し、おまけに少し明るくなりました。写真は一度撮ってみたかった光の川、職場の近くで撮ったものです。

聴いている音楽は、ラフマニノフ作曲 交響曲第2番 ホ短調 Op.27、アンドレ・プレヴィン指揮、ロンドン交響楽団による完全全曲版です。かつての主流だった、ラフマニノフ本人が仕方なしに公認したという短縮版を追いやる、その先駆けとなった演奏ということです。先日のN響アワーでもそんな話が出てました。

魅惑的なまでに甘く、ちょっとモノクロームで広大なスケール。きっとロシアはこんなところなんだろうと想像することしきり。プレヴィンの音作りは決して派手さはありませんが、作品を大切にし真摯に向き合う様子が伝わってくるあたたかい演奏です。そしてオーケストラの艶やかで鳴りっぷりの良いこと。まばゆいばかりの第3楽章は圧巻、胸がいっぱいになりました。

ところで、演奏によっては第1楽章ラストに「ティンパニの一撃」が登場しますが、あれはラフマニノフが本当に書いたものなんでしょうか。初めは爽快に感じてましたが、だんだんと作品を余韻ごと吹き飛ばしているように思えてきました。この一撃がないこと、これもプレヴィン盤の好きな理由の一つになりました。
posted by stonez | 2007.12.06 02:15 | Comment(4) | TrackBack(1) | 音楽 - 交響曲