プーランク/シンフォニエッタ

あいかわらず、仕事が終わると確定申告の準備に追われてますが、この慌ただしさの中で目新しいことといえば、息子のしゃべる単語数が着実に増えてきた、というあたりでしょうか。「赤い、ブーブー」のように単語同士もつながり始めました。

いま気分転換に聴いている音楽はこちら。プーランク作曲、シンフォニエッタ。演奏は、ロナルド・コープ指揮、ニュー・ロンドン・オーケストラです。

プーランクらしい軽妙で移り気な音色はそのままに、耳なじみの良い楽しさが詰まった約30分は、もはや「小さな交響曲」という名前ではなく十分「交響曲」らしく感じられます。ただ肩ひじ張ってカッチリした雰囲気はなく、各楽章がいかにも自然に流れていく洗練された感覚はさすがフランス人ですね。

私には第3楽章のアンダンテ・カンタービレの穏やかさが印象深いのですが、考えてみれば、活気あるアレグロ楽章とスピーディなスケルツォの2つの楽章に続いているわけで、どうりで耳に優しいわけですね。最後は充実したフィナーレなので全体では「急→急→緩→急」となり、ベートーヴェンの「第九」と同じ構成ですね。

シンフォニエッタは以前に神奈川フィルの定期で知りましたが、録音となると数が少ないのが残念です。プーランクでも屈指の親しみやすさだと思うのですが。ただ今回のコープ盤の緊密で華麗な演奏には満足しています。
posted by stonez | 2008.02.27 01:13 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 - 管弦楽曲

ハイドン/弦楽四重奏曲 第79番「ラルゴ」

相変わらず寒い日がつづきます。うちではもうじき車検の期限がやってきます。当初はユーザー車検に初チャレンジ、と意気込んでいましたが、時期が重なる確定申告の準備が遅々として進まず。怪しい雲行きになってきました。当然、自分の時間も減ってゆく。。。

ささやかに聴いている音楽。ハイドン作曲、弦楽四重奏曲 第79番 Op.76-5, Hob.III-79 「ラルゴ」。コレギウム・アウレウム弦楽四重奏団です。

人生の酸いも甘いも知り尽くした、ハイドンが辿り着いた諦念の境地。なんて、何も知らない若輩者が決めつけるのもなんですが、それほどに穏やかで、深いシワが幾重にも刻まれたあたたかい眼差しに見守られているような、そんな気分になる音楽です。それは快活な第1楽章や第4楽章でも然り。

愛称となっている第2楽章ラルゴはそれはそれは、ひときわ優しくて、なんだか少し寂しさすら漂っています。第3楽章のメヌエットも気品をたたえた深い味わいです。コレギウム・アウレウム四重奏団は、古楽器にしてはふくよかな音色、そして緩急のメリハリがついた比較的感情移入しやすい演奏です。Marron聴き比べたクイケン四重奏団の細くて軽妙な演奏とは対照的でした。

写真は実家にいる愛猫のマロン。実は不治の伝染病にかかっていて、余命いくばくもないそうです。家でも外でも自由に過ごすことができた代償は大きいものでした。メスですが去勢していたというのに。。元気な姿を少しでも撮ってあげたいと思います。その向こうのシルエットは鎖につながれた愛犬ベルです。
posted by stonez | 2008.02.19 01:24 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 - 室内楽曲

群馬交響楽団特別演奏会

<日時・場所>
 2008年2月10日(日)
 利根沼田文化会館大ホール(群馬)

<曲目>
 カールマン/喜歌劇「チャルダッシュの女王」より
      「山は私のふるさと」
 黒人霊歌/「アメイジング・グレイス」
 プッチーニ/歌劇「ジャンニ・スキッキ」より
      「私のお父様」
 シュトラウス2世/喜歌劇「こうもり」より
      「公爵様あなたのようなお方は」
 横山青児編曲/日本唱歌による「日本の四季」より
      「冬」「春」
 (休憩)
 ドヴォルザーク/交響曲第8番 ト長調 op.88
 (アンコール)
 エルガー/エニグマ変奏曲より 第9変奏「Nimrod」

<演奏>
 指揮:ケン・シェ
 ソプラノ:鵜木絵里
 児童合唱:沼田ユネスコ少年少女合唱団
 群馬交響楽団

実家近くのホールで群馬交響楽団のコンサートがあるという情報を入手しまして、さっそくプログラム構成を見ると。。前半は気軽に名曲に親しむ内容、なるほど地方公演ですからね。では後半はというと。。なんと本格的にドヴォルザークの8番ではないですか。さっそく母に息子を頼み(笑)、5回目の結婚記念日のプレゼントと称して妻と行ってきました。

前半はオペラやミュージカルでご活躍のソプラノ・鵜木(うのき)さんの魅力満載で、チャルダッシュが流れる中を颯爽と登場して熱唱したかと思えば、澄みきった歌声で情感たっぷりにアメイジング・グレイスやジャンニ・スキッキの娘ラウレッタを歌い、それはそれは鳥肌ものでした。それでいて演奏が終わるとスパッと切り替えて卓越した司会進行。さすがというほかありません。それから日本の唱歌での子供たちの歌声にも癒されました。

そしてお待ちかねの後半・ドヴォルザーク。前半に引き続いての指揮者、ケン・シェさんは1980年カナダ生まれという若さながら、堂々とした明快な指揮ぶり。気持ち速めのテンポに乗って作り出される群響の音色は、立体的でダイナミック。ドヴォルザークの8番でこれほど圧倒されるとは思ってもみませんでした。

これだけでも十分満足でしたが、アンコールでさらにやられました(笑)。大好きなエルガーのニムロッドです。限りない安らかさが、次第に感動の渦へと変わっていくダイナミックな演奏にはため息が出るばかり。junior妻は感涙状態でした。是非このコンビの全曲演奏聴きたいです。確かに楽章間で拍手は出ましたが、これに懲りずまた充実した演奏会をお願いします。群響さん。そして素敵な結婚記念日をありがとうございました。

最後に、いい子で留守番をしていたジュニアの写真を1枚。トラックのハンドルをつかんでご満悦(笑)。
posted by stonez | 2008.02.13 02:45 | Comment(4) | TrackBack(1) | 音楽 - コンサート

シベリウス/交響詩「タピオラ」

ここしばらく仕事がピークを迎え、にもかかわらず飲んだり、歌ったり、飲んだり、飲んだりという日々が続き、忙しいのにお金も残らない(むしろマイナス・・・)という奇妙な事態に陥っています。送別会の時期が重なったとはいえ、つくづくお金持ちの多い(笑)プロジェクトだなと思います。。

さて、いつもお世話になっているアスカパパさんのエントリーに触発され、ここしばらくシベリウスを聴いてました。その中から、交響詩「タピオラ」op.112です。エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏です。

幾重にも重なりあった寒々しい音色は、針葉樹の森と澄んだ湖に覆われたモノトーンの大地に吹く風を想像させますし、簡潔なテーマが脈々とつづく中に突然雷鳴がとどろくような描写は、まるで神の見えざる力のようでもあります。晩年のシベリウス(といってもその後30年ほど生きるわけですが)らしい繊細で幻想的な作風となっています。

アンセルメの比較的速めなテンポ、そして冷静で明快な表現からは、かえってストレートに自然の息吹や静寂を目の当たりにしているような気分になります。IMG_6670ステレオ録音としては初期にあたる録音(1963年)ですが、十分聴ける音質だと思います。

写真は、いよいよ車に目覚めた息子です。なんだか最近は休日がくるたびに、家にこもって息子ばかり撮ってるような気が・・・(笑)。最近パパと呼んでくれるようになりました。
posted by stonez | 2008.02.08 02:04 | Comment(4) | TrackBack(1) | 音楽 - 管弦楽曲