ブログはこの体たらくでありますが、それでも写真の方は折に触れパシャパシャやっています。パフォーマンスの良いMacBook Proを手に入れたことで、デジカメライフはこれまで以上に身近なものになりました。まあボツ写真ばかり量産中なのは言うまでもありませんが(笑)。久々の1枚は「雨の日デビュー」を果たしたわが子です。あいかわらず元気いっぱいです。
さて、ここしばらくずっと聴いている音楽です。ブルックナー作曲、交響曲第7番 ホ長調。ブルックナーが交響曲作曲家としての地位を固めたといわれる傑作です。聴いてみてわかりましたが、どの楽章も親しみやすく長大な演奏時間もさほど気にならなくなりますね。私にとっての鑑賞は通勤時にiPodを通してですが、じっくり耳を傾ければいろんな情景が浮かんで楽しいですし、反対に本などを読みながらとか、電車の座席で半分眠りながら流しっぱなしでいても、心地よい悠久の時の流れに身を委ねられます。
ブルックナーらしい弦のトレモロに始まる第1楽章は、やがて重厚さを増して大自然を目の前にしたかのような響きです。そして美しい第2楽章アダージョ。次第に天国的な響きが増していくのは、やはりワーグナーのための葬送音楽だからでしょうか。この作品の一番のクライマックスでしょう。場面は変わり開放感あふれる第3楽章スケルツォと、軽快でさらに親しみやすい第4楽章へと続きます。
いくつか聴いた録音の中で、今回はこちらを取り上げてみました。カラヤンと同じく今年で生誕100年を迎えた、日本が誇るマエストロ 朝比奈隆 指揮、東京交響楽団によるライブ録音(1994年)です。骨太で実直な音作り、悠然としたテンポ設定は、この交響曲の持っている崇高さや深い情緒を素直に引き出しているように感じられます。また第2楽章クライマックスで打楽器が入らないハース版というのも個人的には好みです。存命のうちに一度は聴いておきたかったマエストロです。
posted by stonez | 2008.07.09 22:13
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音楽 - 交響曲