レスピーギ/リュートのための古風な舞曲とアリア 第1組曲

水と活況のデジタル一眼市場ですが、ここ数日でキヤノンからは正当進化のEOS 50Dが、ニコンからはデジイチ初の動画に対応したD90が発表されました。この動画機能、今はお遊び的なものかもしれませんが広角や背景ボケを生かした映像とか、映像から決定的瞬間を写真として切り出したりとか、将来的に面白そうな機能ではあります。各社切磋琢磨していただいて、高性能なカメラが少しでも手に届きやすくなってくれれば言うことなしです。

さて猛暑は小休止、ここ数日は不安定な天気が続いています。写真は「涼」のイメージにしてみましたが、聴いているのも涼しげな音楽です。レスピーギが、音楽院の教授をしていたときに発掘した16世紀頃のリュート曲集をアレンジしたという、リュートのための古風な舞曲とアリアです。全三部作の組曲の中から、今回は第1組曲を、ネヴィル・マリナー指揮/ロスアンジェルス室内管弦楽団の録音で。

すがすがしく軽やかなバロック風の曲調が心地よいです。快活な旋律の中にも、哀愁を帯びた旋律の中にもただよう気品がいいですね。リュートはギターのご先祖様ともいえる発弦楽器で素朴で物静かな音色でしたので、管弦楽にアレンジされたこの組曲のきらびやかな美しさは、ローマ三部作で魅せてくれたレスピーギ流の色彩豊かなオーケストレーションの賜物でしょう。

それから、いきいきした爽快な曲と内向的な曲との対比が鮮やかで、強弱やテンポが変化に富んでいます。このあたりは小編成を得意とするマリナーの卓越したコントロールも利いていて、きびきびと歯切れの良い上品な演奏を聴かせてくれます。オーケストレーションだけにとどまらない、レスピーギの選曲と曲の組み合わせ方もまた見事です。
posted by stonez | 2008.08.29 23:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 - 管弦楽曲

ソフトボール、金メダルおめでとう!

火といやもう言葉が出てきません。
今まで崩すことのできなかった、アメリカというオリンピック至上最大の壁を最後の最後に打ち破ったこの興奮、この写真みたいな気分です! 信じられないような魂のこもった上野投手のピッチング、そして数少ないチャンスをモノにした日本チーム。本当におめでとうございます!

ていうか、上野投手の延長戦込みのダブルヘッダーで318球も投げきったのが昨日の今日で、今日も当たり前のように出てきて完投して優勝決めて、あり得なくないですか?きっとこれは、野球で言ったら伝説上の人物、『神様、仏様、稲尾様』のあの稲尾様ぐらい、いや世界一ですからね。それ以上かも。想像ですが。シンクロがロシアに勝ったぐらいの偉業と思います(単純に比較できませんが)。ちなみに上野投手が群馬のチームに所属している、というのも密かに嬉しかったりします。

この喜びにぴったりの音楽は。。と考えてみたものの、ベートーヴェンの歓喜の歌しか出てきません。で演奏はこれですかね。ベルリンの壁が崩壊した歴史的瞬間の中で演奏されたライブ。バーンスタイン指揮、バイエルン放送交響楽団ほかの大編成による、ベートーヴェンの第九です。着実に、噛みしめるように、熱狂的な歓喜へと向かっていく音楽。

この勝利の勢いが、野球チームに乗り移ってくれることを、切に願ってやみません。
posted by stonez | 2008.08.21 23:59 | Comment(2) | TrackBack(0) | いろいろ

モーツァルト/弦楽四重奏曲 第16番

toy fireworks今年の夏休みは土曜、日曜に1日付け足しただけの「ややリッチ」な週末が2回あるのみですが、まずは栃木の実家に行ってきました。日頃行けない自然一杯で広い公園に行ったり(駐車場タダ!)、親戚が集まって和気あいあいと花火を楽しんだりしてきました。そうそう、今回はあの首都高を破壊した大事故で道が混んだせいで、久々に長距離電車を楽しみましたよ:P

このところよく聴いている音楽。モーツァルト作曲、弦楽四重奏曲第16番変ホ長調 K.428。「ハイドン・セット」の3番目の曲になります。演奏は、アルバン・ベルク弦楽四重奏団です。

曲の雰囲気は、夏の翳りというか、秋の穏やかさというか、そんな落ち着いた風情が感じられます。跳躍するような旋律の中にも、憂いに満ちた旋律の中にも、楽しそうな旋律の中にも、絶えずその奥底をため息が支配しているように思えてきます。6曲からなる「ハイドン・セット」ですが、それぞれの曲に随分違った表情があって、それがまた面白いところです。弦楽四重奏曲へのモーツァルトなりの試行錯誤が随所に散りばめられている、ということもあるかもしれません。

アルバン・ベルクの艶やかで流れるような演奏はここでも健在です。貫禄があって、聞き所もしっかり抑えたこの安心感はまさに彼らの真骨頂とでもいうべきものでしょうね。
posted by stonez | 2008.08.15 01:34 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 - 室内楽曲

ハイドン/弦楽四重奏曲 第77番「皇帝」

お祭り近所の夏祭りに行ってきました。駅前で敷地も狭く、ごくごく小さいローカルなお祭りですが、こういう雰囲気も楽しいものですね。息子があまり乗り気ではなかったので盆踊りは見るだけにして、長時間並んで焼き鳥を食べて帰りました。

今日は涼な音楽、ということでハイドンの室内楽にしてみます。ハイドン作曲、弦楽四重奏曲第77番ハ長調「皇帝」。颯爽としていて明快な第1楽章。落ち着いた中に、芯のしっかり通ったメロディが印象深い第2楽章。涼しそうに気品漂う第3楽章メヌエット。第4楽章フィナーレは一転して夏の嵐のように激しく情熱的です。

聴いている演奏は、コレギウム・アウレウム四重奏団による録音です。全体的にテンポを落とし、ビブラートをかけ情感たっぷりに聴かせます。いわゆる厳密な古楽器&古楽器奏法ではないのかもしれませんが、これはこれでしっとり爽やかでお気に入りです。対照的に鋭利で軽快なクイケン四重奏団もよく聴きます。

第2楽章の変奏曲が旧オーストリア国歌「皇帝讃歌」だったことから「皇帝」というニックネームがつき、現在ではドイツ国歌として使われているそうですが、もうすぐ始まる北京オリンピックで聴くことができそうです。まあそうは言っても気がついたときには日本を応援しているでしょうけど・・・
posted by stonez | 2008.08.04 02:42 | Comment(2) | TrackBack(1) | 音楽 - 室内楽曲