チャイコフスキー/交響曲 第1番「冬の日の幻想」

IMG_9542引っ越してから初めての、まとまった雪が降りました。やがて天気は持ち直して雪は溶けてしまいましたが、今までとは違う厳しい寒さを久々に味わっています。雪道での運転やチェーンの着脱なんていうのも慣れていかないといけませんね。

さて、残り少なくなったお休みですが、ほとんど確定申告の準備に取られています。。とはいえこれで最後。ミスなく、無茶なく(笑)しっかりやり遂げたいと思いながら聴いています。チャイコフスキー作曲、交響曲第1番 ト短調 Op.13「冬の日の幻想」。演奏は、イーゴル・マルケヴィッチ指揮、ロンドン交響楽団。

どことなく朴訥とした感じですが、情景が浮かぶようなところがあったり、ちょっとメルヘンだったり、美しいメロディに、気持ちの良い盛り上がりに。これは紛れもなくチャイコフスキーの世界なんだなと思います。演奏の方も素朴で荒涼としたロシアを感じさせ、聴くほどに味わい深いものがあります。

第1楽章は「冬の旅の幻想」と標題がつけられていますが、幻想的な中にも若々しいパワーがほとばしっていて爽快です。そして「陰気な土地、霧の土地」と標題がつけられている第2楽章は、チャイコフスキーらしい美しい旋律がちりばめられ、物寂しくもあたたかいひと時です。オーボエとホルンの素晴らしさが印象に残ります。第3楽章はメルヘンなスケルツォ。ワルツがまた素敵です。第4楽章は陰鬱な旋律が一転、熱狂的な盛り上がりを迎えて幕を閉じます。
posted by stonez | 2009.02.23 23:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 - 交響曲

イベール/祝典序曲

IMG_9500ようやく、この時を迎えることができました。就職活動中の会社から内定をいただきました。3月から再び社会人に復帰、そしてこれでやっと群馬での生活がスタートするんだなという思いです。で、まずはとっておきのお酒で一杯やっています(笑)

会社は前橋市にあり、家からだと車で1時間+αくらいでしょうか。初めての車通勤なので、まずはこれに慣れることから始まりそうです。ともあれ、長かったような、短かったような休暇は3か月で終わります。月末までの残された日々を自分のために、家族のために有意義に使いたいですね。

そんなわけで、おめでたい感じの曲を引っ張り出してきました。なんでも、これは日本の皇紀2600年を祝って、1939年に日本からフランス政府を通じて作曲を依頼された曲なんだとか。イベール作曲、祝典序曲。演奏はジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送局管弦楽団です。

荘厳で輝かしく、自信に満ちあふれている音楽。沸き上がっては炸裂するエネルギーは歓声のよう。リズミカルで力強いテンポは興奮を誘い、さらに金管や打楽器の多彩な音色は感動を呼び起こす、そんなパワーがあります。そしてマルティノンとフランス国立放送管のフランスコンビ、さすがに煌びやかで華がありますね。
posted by stonez | 2009.02.19 03:04 | Comment(6) | TrackBack(0) | 音楽 - 管弦楽曲

チャイコフスキー/大序曲「1812年」

IMG9385花火大会、というとだいたい夏や秋に行われるものですが、我がふるさとではウィンターフェスティバルと称して今行われます。

去年の今頃もたまたま帰省していてこのお祭りに居合わせたのですが、なんと猛吹雪の中で決行された挙げ句、誰も花火を見ることができなかった(笑)というオチがつきましたので、二年越しの夢が叶いました。これはカメラを担いでいかないわけにはいきません。ただ残念ながら三脚を持っていないので手持ちで撮影、トリミング大作戦を決行しました。

そんなわけで、この花火を見ながら頭に浮かんだ音楽を、今iPodで聴いています。チャイコフスキー作曲、大序曲「1812年」op.49です。演奏はロリン・マゼール指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。

曲の始まりこそ厳かな女声合唱ですが、ふたを開けてみればフランス国歌は出てくるわ、大砲はぶっ放すわ(実際は太鼓かもしれませんが)、最後は勝利の鐘が鳴り響きドンチャン騒ぎ、とにかく終始ド派手な戦争スペクタクルです。これがさっき見た花火の迫力と結びついてしまいました。演奏の方は、マゼール&ウィーン・フィルらしく緻密、そしてどんどん高揚していくこの異様な盛り上がり方はさすがです。合唱も効果的に登場して拍車をかけます。

そういえば以前、テレビで本物の大砲を発射していた自衛隊の演奏を見て笑ってしまったことがありますが、機会音楽としてチャイコフスキー本人が訝ったというのも分かるような気がします。。とはいえ気分転換にはもってこいですね。

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posted by stonez | 2009.02.15 03:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 - 管弦楽曲

県民音楽のひろば 群馬交響楽団特別演奏会

町に群響がやってくる、ということで部屋の片付けも、就職活動も、何もかもとりあえず今日はお休み。息子を実家に預けて妻と行ってきました。今回は山形交響楽団でもおなじみ、才気あふれる若きマエストロ飯森範親さんです。

<日時・場所>
 2009年2月8日(日)
 利根沼田文化会館 大ホール(群馬)

<曲目>
 モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲
 メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調
 (休憩)
 シベリウス/交響詩「フィンランディア」
 エルガー/愛のあいさつ
 ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
 ブラームス/ハンガリー舞曲第1番ト短調
 ドヴォルザーク/スラヴ舞曲第10番ホ短調
 シュトラウスII世/ワルツ「美しく青きドナウ」
 ボロディン/歌劇「イーゴリ公」より「だったん人の踊り」
 (アンコール)
 ハチャトゥリアン/組曲「仮面舞踏会」よりワルツ

<出演>
 指揮:飯森 範親
 ヴァイオリン:米元 響子
 管弦楽:群馬交響楽団

本当に、地方公演のためによく考えられたプログラムでした。まず前半では、名刺代わりに山響との活動でも知られるノンビブラートのモーツァルトを、続いてメンコンを聴かせます。メンデルスゾーンは今年メモリアルイヤーを迎えた旬な作曲家ですし、作品の知名度も抜群、しかも楽章間に拍手の余地がない(これポイント・笑)。まさに三拍子揃った素晴らしいチョイスですね。

後半は、飯森さんの解説つき「音楽によるヨーロッパ旅行」という趣向で、フィンランド→イギリス→フランス→ドイツ→チェコ→オーストリア→ロシアと、雰囲気たっぷりの小品を次々に繰り出してお客さんを飽きさせません。おまけにアンコールはもう一つロシア、しかも浅田真央ちゃんでおなじみ仮面舞踏会でサプライズ、という具合です。

そんなわけで演奏ですが、最初のモーツァルトでは重厚な群響サウンドが飯森さんによって颯爽と料理されていく感じがまず新鮮でした。メンコンでも比較的きびきびとしたテンポをベースにしながら、あたたかく米元さんのヴァイオリンを引き立てていきます。米元さんは、技巧的でありながら音色がなめらかで瑞々しかったのが印象的で、今後が楽しみなソリストさんでした。

IMG_8912そして、音楽によるヨーロッパ旅行はオーケストラの本領発揮、ここでも心地よいテンポに乗ってダイナミックな演奏を楽しみました。シベリウスでは熱気が、エルガーでは甘美さが、ラヴェルでは翳りが、ブラームスでは奔放さが、ドヴォルザークでは悲哀が、シュトラウスではみなぎる自信が、そしてボロディンでは幻想と興奮がそれぞれ思い出されます。まさに飯森さんと群響によるひと時の旅行、堪能しました。

これだから生演奏は最高、そんなことを改めて思ったコンサートでした。就職を決めた暁にはまた聴きに行きたい、と思わずにはいられません。最後に、写真は実家でやりたい放題だった息子です(笑)
posted by stonez | 2009.02.09 02:27 | Comment(4) | TrackBack(0) | 音楽 - コンサート