さて、ここしばらくずっと聴いている音楽です。ブルックナー作曲、交響曲第7番 ホ長調。ブルックナーが交響曲作曲家としての地位を固めたといわれる傑作です。聴いてみてわかりましたが、どの楽章も親しみやすく長大な演奏時間もさほど気にならなくなりますね。私にとっての鑑賞は通勤時にiPodを通してですが、じっくり耳を傾ければいろんな情景が浮かんで楽しいですし、反対に本などを読みながらとか、電車の座席で半分眠りながら流しっぱなしでいても、心地よい悠久の時の流れに身を委ねられます。
ブルックナーらしい弦のトレモロに始まる第1楽章は、やがて重厚さを増して大自然を目の前にしたかのような響きです。そして美しい第2楽章アダージョ。次第に天国的な響きが増していくのは、やはりワーグナーのための葬送音楽だからでしょうか。この作品の一番のクライマックスでしょう。場面は変わり開放感あふれる第3楽章スケルツォと、軽快でさらに親しみやすい第4楽章へと続きます。
いくつか聴いた録音の中で、今回はこちらを取り上げてみました。カラヤンと同じく今年で生誕100年を迎えた、日本が誇るマエストロ 朝比奈隆 指揮、東京交響楽団によるライブ録音(1994年)です。骨太で実直な音作り、悠然としたテンポ設定は、この交響曲の持っている崇高さや深い情緒を素直に引き出しているように感じられます。また第2楽章クライマックスで打楽器が入らないハース版というのも個人的には好みです。存命のうちに一度は聴いておきたかったマエストロです。
Tags:朝比奈隆
お子様、大きくなられましたね。可愛くて、目に入れても痛くないでしょう(笑)。
奥様ともども、stonezさんご一家のお幸せとご繁栄をお祈り致します。
さて、旧い私の書込で恐れ入りますが、2篇TBさせていただきました。
ブルックナーは好きになりつつある私ですが、最近は、ゆったり聴く環境にないので、ここ暫くクラシックを聴いていません。ただし、毎週日曜日朝のラジオ放送(音楽の泉ほか)と、夜のN響アワーは大抵聴いています。
とりとめもないコメントで恐れ入ります。
親バカ写真、大変恐縮です(笑)あたたかいお言葉、いつも感謝しています。まあ息子には、人前で騒いだり、言うことを聞いてくれなかったりと以前にも増して手を焼いてますが、これも順調に育っている証拠なのかなと妻と自分に言い聞かせています。
ところでブルックナーの音楽ですが、元々じっくり腰を落ち着けて聴くことを要求しているような先入観があり、尻込みをしていましたが、いったんこの音楽の中に身を置いてしまうと、ちょっとクセになりますね。音楽の泉の番組で思い出しましたが、入院中に隣のベッドにいた方のラジオから流れてきたブラームスの室内楽が忘れられません。N響アワーは私もよくチェックしています(^^
朝比奈/東響のブルックナー、僕も同じ演奏を聴いています。第2楽章など、魂が浄化されるようです。美しい演奏ですね。
古い記事ですが、TBしてみました。届くかどうか・・・・・。
お子さん、大きくなりましたね。
朝比奈の記事を書いた日に高校に合格した末っ子三男坊も今や高校三年大学受験生、子供が大きくなるのは早いもんです。
ところでTBいただいた記事、本当に息子さんが高校に合格されてからあっという間ですね。エントリーの数の違いはお恥ずかしい限りですが、これだけの時間を「ブログ」を通して共有させて頂いていることに喜びと感慨深いものを感じます。
ブルックナーは本当に他にはない独特の世界観を持っていますね。朝比奈さんと東響の録音はシンプルに心に響く美しい演奏だと思いました。