昭和音楽大学 第30回「メサイア」

年の瀬が近づいてくるとベートーヴェンの第九演奏会の話題が大変盛り上がりますが、その年末の「第九」と双璧をなす曲目、ヘンデルの「メサイア」を聴きに行ってきました。

<日時・場所>
 2005年12月11日(日)
 サントリーホール(東京)

<演奏>
 指揮:菊池 彦典
 ソプラノ:納富 景子
 アルト:住沢 布美子
 テノール:江口 浩平
 バス:松山 いくお
 昭和音楽大学管弦楽部
 昭和音楽大学合唱団

<曲目>
 ヘンデル/オラトリオ「メサイア」

この「メサイア」公演は、毎年のように楽しませてもらっていることもあり、私にとっては恒例の年の瀬イベントです。この「メサイア」は聖書に出てくる話をもとにして、救世主キリスト出現の預言と降誕(第1部)、キリストの受難と死(第2部)、復活と永遠の生命(第3部)が、オーケストラとともに独唱と合唱で高らかに歌われます。

私は細かな場面には詳しくありませんが、親しみを感じる英語の歌詞(ヘンデルはイギリスに帰化している)による、大合唱の迫力、そしてソプラノの透き通った声の美しかったこと!とにかく繊細で天国的な響きは、聴くほどに病みつきでした。

キリストが降誕するところでは、まるで差し込んだ光を浴びるようなあたたかい合唱と、すっと心に入ってくるソプラノ独唱でした。一方、キリストの受難では男声合唱からは宿命を感じさせる暗さが、そしてその上からソプラノの合唱が優しく降り注いでいるかのようで非常に神秘的でした。

そして有名な「ハレルヤ」コーラス。十字架上でキリストが人々の罪を引き受けて死んでいくことを、大いなる恵みの原点として「ハレルヤ」と賛美するところですが、これは理屈抜きにゾクゾクしました。やはり、何度聴いても新鮮に感動できる部分です。今年も起立する人は多かったです。

最後に、いよいよ神への感謝・賛美を歌い上げるクライマックスを迎えると、ソプラノの神秘さ、アルトの心地よさ、テノールの安堵感、そしてバスの迫力と、それぞれの魅力を存分に発揮した大合唱で、色彩的な美しさとともに気持ち良さを充分に感じながらフィナーレを楽しむことができました。

改めて感じたのは、聴くとすぐに共感できるシンプルで親しみやすい音楽性でした。ヘンデルが作曲しながら感動して涙を流したという逸話もそれを物語っているといえるでしょう。
(写真はサントリーホールのクリスマスツリー♪です)
posted by stonez | 2005.12.11 12:55 | Comment(10) | TrackBack(0) | 音楽 - コンサート
この記事へのコメント
私は第9とメサイアなら断然メサイアが好きです。近隣都市のミッション・スクールが毎年公演することもあり、生で聴いた経験が多い事も一つの理由だと思います。が、stonez 様のおっしゃるとおり「シンプルで親しみやすい」事が最大の魅力でしょうね。
Posted by shinsaqu at 2005.12.12 03:25
僕も第九とメサイアならメサイアです。第九は三楽章までは素晴らしいのですが、終楽章のまとまりの無さには閉口します。そしてなによりヘンデルの華やかさは深刻にならずに、楽しく年末を送るにはぴったり!
Posted by リベラ33 at 2005.12.12 08:36
shinsaquさん、コメントどうもありがとうございます!
shinsaquさんもメサイアを多く聴かれているんですね。確かにこのメサイアには第九とはまた違った素晴らしい魅力がありますよね。とにかく、聴き終えた後に実感する「あたたかさ」は他には代え難いものがあります。それから日本人的なイメージかもしれませんがクリスマスらしさを感じさせるところもこの時期に合っている気がします。
Posted by stonez at 2005.12.12 09:44
リベラ33さん、コメントどうもありがとうございます!
そうなんですよね、おっしゃる通りこの音楽の華やかさは、明るい年末を過ごすのに本当にうってつけだと思います。そして、宗教的な描写とか設定が割と抽象的だったり、教会でなく劇場で気軽に楽しめるというエンターテイメント性もまた、この音楽の人気を高めている理由かもしれませんね。
Posted by stonez at 2005.12.12 09:56
stonezさんのエントリー読んでいて、この曲のよさをあらためて知りました。こちらのソプラノはやわらかく繊細な感じでしたが、こころ洗われました。私もこの曲を毎年恒例にしようかな・・・。
Posted by カンナ at 2005.12.12 20:30
こんにちは。メサイアうらやましいですね〜。私は第九とどうしようかと思って、ベートーヴェンにしてしまいましたが、こちらのエントリーを拝読して、まだどこかでメサイアもやってるかな〜なんて思いました。
Posted by kyoko at 2005.12.12 23:24
カンナさん、コメントどうもありがとうございます!
私の分かりにくい文章に恐縮です(^^ゞ 確かにイヤなことや仕事のことなどもすっかり忘れて無になれるところがありますね。
繊細なソプラノ気になります、聴いてみたいですね。私が聴いた方のソプラノは、リンとした存在感のあるソプラノでした。ありがとうございます。
Posted by stonez at 2005.12.13 00:54
kyokoさん、コメントどうもありがとうございます!
私は神奈川フィルの第九演奏会にも行きたかったのですが、仕事の関係でいけそうになく残念です(^^ゞ メサイアは第九とはまた違った魅力があって楽しいです。とにかく、心があったまるという感じでしょうか。おすすめですよ〜!
Posted by stonez at 2005.12.13 00:57
昨年初めてサントリーホールにて拝聴しました。
本年は友人を誘って行く予定です。
日時を早く知りたい。
Posted by 中西 修 at 2006.11.21 16:45
中西 修さん、コメントありがとうございます。
私も今年も聴きたいのですが、子ども優先で見送りとなりそうです。
私は関係者ではないので詳しく分かりませんが、以下のリンクを見つけました。ご参考まで。
http://www.tosei-showa-music.ac.jp/concert/index.html
Posted by stonez at 2006.11.24 02:06
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