シューマン/交響曲 第3番「ライン」

これまでろくろく自己紹介もしていませんでしたが、私は今日から30才になりました。とはいっても特に何も変わることなく、今まで通り自然体でやっていければと思います。

というわけで、今回は私の最近一番のお気に入りにしてみました。このCDは先日ネットサーフィン中に偶然見つけ、しかも安価だったので購入したのですが、これが思わぬ掘出し物でした。ホルスト・シュタイン指揮/ウィーン交響楽団による、シューマンの交響曲第3番 変ホ長調 Op.97「ライン」。1997年12月にウィーン、ムジークフェラインで録音されたものです。

とにかくこのシュタイン盤は、2、3聴いた「ライン交響曲」の中でも際立っていて圧倒的な存在感を放ち、緻密で均整の取れた響きを楽しませてくれます。楽章間に咳払いなどが聞こえることから恐らくライヴ盤だと思いますが、最後に聴衆の拍手が入っていません。これは是非とも入れておいて欲しかったところです。

まず第1楽章は序奏なしで、最初からスケール感たっぷりの雰囲気で始まります。私は訪ねたことはありませんが、陽光を浴びてまぶしいばかりに輝くライン川が思い描かれます。第2楽章はスケルツォ。といいつつも、ゆったりとした川の流れと河畔ののどかな風景を楽しめる演奏となっています。

つづいて、間奏曲のような穏やかな第3楽章に聴き入った後、シューマンがケルン大聖堂に行った感動をもとに後から挿入したといわれる第4楽章に入ります。荘厳な旋律、加えてオルガンのような響きは壮麗さをより一層際立たせています。終楽章は一転して活気に溢れた祝典ムード。生き生きとしたダイナミックなフィナーレを迎えます。

この「ライン交響曲」はシューマンが合唱団の指揮者として、ライン川流域のデュッセルドルフに移り住んだ頃、彼が40才の時に作曲されています。「ライン」というタイトルは彼本人がつけたものではありませんが、その曲想からは広大なライン川の雄姿を存分に想像することができます。このあたりは、スメタナがモルダウ川を神秘的に描いたのとは対照的で面白いところです。
posted by stonez | 2006.01.12 23:02 | Comment(22) | TrackBack(7) | 音楽 - 交響曲
この記事へのコメント
誕生日おめでとうございます。30代はなかなかいいですよー。
ところでシュタインもVSOもとても好きなのですがこのディスクは知りませんでした。名匠なのですが録音に恵まれないシュタインだけにぜひ一度聴いてみたいものです。
これは普通のショップで売っているのでしょうか?
Posted by リベラ33 at 2006.01.13 06:03
リベラ33さん、どうもありがとうございます!なるほど、充実した30代を過ごしたいものです(^^
確かにシュタインさんは、知名度ほど店頭では見かけないように思います。今回のCDはT-RAXというレーベルのようで、今のところWebでしか見かけていません。参考までに、リンクをお伝えしますね。ちなみにこのCDのカップリングがメンデルスゾーンの序曲「静かな海と楽しい航海」とピアノ協奏曲第1番(ソロは、ジャスミンカ・スタンチュール)なのですが、こちらもまた聴き応えのある好演でした。
http://www.webserve.ne.jp/cadenza/label/trax.html
Posted by stonez at 2006.01.13 09:32
お若いですね。私は倍以上^^;

シューマンの「ライン」久し振りに聴いてみました。年齢に反して、聞き込み回数の少ない私ですので、何か敷居の高いような感じでしたけど、懐かしいような思いでした。

(本日第2回upしました。許せば毎日執筆。手術される迄に完了したいと思っています)
Posted by アスカパパ at 2006.01.13 16:25
今晩は。
退院と誕生日、二重におめでとうございます。
でもお大事にしてくださいね。
当方もTBさせていただきます。

シュタインのライン・・・良さそうですね・・・興味津々です。
ハイティンクはスッキリ系の名演で、とにかくコンセルトヘボウ管の音がエエんです。

先日、サヴァリッシュ/ドレスデン・シュターツカペレ盤を入手しました。爽快で鮮烈、ワクワクしてくるような演奏でこれも大変気に入りました。
シューマンの交響曲全集は2枚組ですから、ついつい買ってしまいます。
Posted by mozart1889 at 2006.01.13 17:31
遅ればせながら、お誕生日おめでとうございます。これから益々家庭内でも社会的にも責任重大ですね。でも、気楽に行きましょう。先は長いです。
ところで、シュタインとはさすがのチョイスですねぇ。正統ドイツロマン派の直系指揮者みたいな人ですから、とても素晴らしい演奏でしょうね。私は結構この人好きなんですよ。
でもこの曲は、シュタイン盤は残念ながら持っていないので、ジュリーニのマーラー版の演奏が結構いいかんじで、6月頃の昼下がり、午後2時くらいのライン河の雰囲気で好きなんです。
でもシューマンはいいですねぇ。交響曲4曲、どれをとってもいいです。大好きです。
TB、コメントありがとうございます。
Posted by yurikamome122 at 2006.01.13 17:43
こちらからもTBさせて頂きます。
私もシュタインには興味津々です。あぁ、あれも欲しいしこれも欲しいし・・・(苦笑)。
ところでウィーン響もムジクフェラインで演奏することがあるんですね。コンツェルトハウスを使わなかった特別な理由があるのでしょうかね。
Posted by shinsaqu at 2006.01.14 05:34
アスカパパさん、コメント、TBどうもありがとうございます!私もシューマンは敷居の高さを感じていましたが、聴いているうちに馴染みの音色になってきました(^^
ところで、網膜剥離の記録は興味深く拝見しています。アスカパパさんの発症当時の様子を知り本当に驚いています。私の手術までに書いてくださるとのこと、心から感謝するとともに楽しみにしています!
Posted by stonez at 2006.01.14 11:25
mozart1889さん、コメントとTBどうもありがとうございます!
お陰さまで、こうしてコメントを書けることに喜びを感じます。とにかくこのまましっかり完治を目指したいと思います。
ところで、私はシュタインの演奏自体これが初めてだったと思いますが、強く印象に残るものになりました。この「ライン」本当に素晴らしい音楽ですので、エントリーされたハイティンクや、サヴァリッシュをはじめ、いろいろ楽しみたいと思っています!
Posted by stonez at 2006.01.14 11:30
yurikamomeさん、コメントとTBどうもありがとうございます!
そうですね、気長にたまには息抜きしつつ、そしてしっかりやっていきたいと思います。ところで、シュタインさんというのは正統ドイツロマン派系なんですね。この人の演奏、外も聴いてみたくなりました。表現が下手ですが(笑)とにかくこの「ライン」を聴いてみて、無駄がなくて透明度の高い響きをひき出しているなと思いました。ジュリーニさんの演奏は(マーラー版の存在は先日知りました)、romaniさんやみー太さんも絶賛していらしたので、いずれ聴いてみようと思っている演奏です。昼下がりの雰囲気、やっぱり休日という感じでしょうか。楽しみですね(^^ゞ
Posted by stonez at 2006.01.14 11:40
shinsaquさん、コメント&TBどうもありがとうございました!
確かに、ムジークフェラインというとVPO、VSOというとコンツェルトハウスという話は聞いたことがあります。ただ、Webで見てみたところ、楽友協会とコンツェルトハウスで月4回の定期公演を行っている・・・という記述を見つけました。本当はこういうところで聴いてみたいものですね(^^ゞ
私も聴きたいものが山ほどあって、とにかく時間とお金が足りません(笑)
Posted by stonez at 2006.01.14 11:53
ちょっと遅くなりましたが、Happy Birth day to You! おめでとうございます。stonezさんはお若いのに、音楽に精通していらしゃるんですね。50、60才になってしまったら生き字引のようになりますね、きっと。30代は最高ですよ!ご健康とおもに、よい一年になりますように。拝。
Posted by kyoko at 2006.01.14 13:07
こんにちは。
TBとコメントいただきありがとうございました。
これから素晴らしき30代を過ごせるとは、何と羨ましい。公私共に一番なんでも出来る時だと思います。
思いっきりエンジョイしてください。

エントリーされたシュタイン盤、私もタワーレコードで偶然ゲットし(正直、あまり期待していなかったのですが・・・)、聴いてみてびっくりしました。ほんと瑞々しい演奏で、青年の息吹のようなものが感じられました。録音もいいし、隠れた名盤だと思います。
Posted by romani at 2006.01.14 15:00
 こんばんは。
 お誕生日、おめでとうございます。それから、目のほうの経過も一安心でしょうか・・・でも、目の酷使には気をつけて下さいね、ついついPCに向かいすぎになるのは・・・素敵なパートナーと微笑みあう時間も大切に。
Posted by クラシカルな某 at 2006.01.14 20:09
わぁ!お誕生日だったんですね?
おめでとうございます!
Emiです!
今日は、神奈川フィルのコンサートで初めてお二人にお会い出来て嬉しかったです!
爽やかでさりげない仲良しなお二人のご様子にすっかり「ファン」になってしまいました。
クラッシックは初心者の私ですが、これからもよろしくお願いいたします!
Posted by Emi at 2006.01.15 00:03
kyokoさん、コメントどうもありがとうございます!
いえいえ、私は楽器の鳴らし方も知らない全くの素人ですし(笑)、文章は相変わらず苦手で面白みに欠けるんです。ただ、こうして遊びに来て頂けるのは本当に嬉しいことです。ありがとうございます!kyokoさんにとっても健康で良い一年になりますように(^^ゞ
Posted by stonez at 2006.01.15 01:25
romaniさん、こちらにもコメントとTB頂きありがとうございます!
なるほど、充実した30代を過ごしたいものです。ありがとうございます(^^ゞ
ところで、romaniさんもこの演奏を聴かれているのですね。本当に聴いていてワクワクしてしまう瑞々しさですね。それから録音状態、確かに素晴らしかったですよね。聴衆の咳払い(笑)に気づかなければ、スタジオ(?)録音と勘違いしてしまうところです。ありがとうございます!
Posted by stonez at 2006.01.15 01:33
クラシカルな某さん、あたたかいお言葉、本当に感謝致します!
お陰さまで今は一段落です。このまま無理をせずに完治を目指したいと思います。おっしゃる通り、ついついパソコンに向かいがちですが調子に乗りすぎないように適度にいきたいと思います。アドバイス大切に受けとめたいと思います(^^ゞ また今年もよろしくお願い致します!
Posted by stonez at 2006.01.15 01:39
Emiさん、さっそく遊びに来て頂きどうもありがとうございました!
今日は本当に楽しい時間を過ごさせて頂きました。お褒めのお言葉恐縮です、お恥ずかしくて背中がかゆくなってきました(笑)。私もクラシックにはあまり詳しくないのですが、こうしてどんどん魅力にはまり込んでいるというところです。またご一緒できるといいですね。これからもどうぞよろしくお願いします!
Posted by stonez at 2006.01.15 01:44
わー、お誕生日おめでとうございます。
そしてWelcom30'sですね。楽しみましょう〜。
昨日の神奈川フィルのコンサート、私も行きたかったのですがまだ風邪が治りきっていない(咳が出る)のでお家でおとなしくしていました。

Posted by iketomosan at 2006.01.15 01:49
iketomoさん、どうもありがとうございます(^^ゞ
昨日のコンサートは素晴らしかったですが、何しろひどい豪雨でした。ここはやっぱり健康第一!まずは風邪をしっかり治すことが大切ですね。いずれ、コンサートでお会いできる日を楽しみにしています(^^
Posted by stonez at 2006.01.15 01:58
stonezさん、ご来訪ありがとうございます。TBさせていただきました。私の職場でも最近、stonezさんと同じくらい年の人が網膜剥離になりまして、手術をしたようです。stonezさんもお大事になさってください。ちょっと初対面らしからぬ挨拶になってしまいましたが、今後ともよろしくお願いします。
Posted by stbh at 2006.01.17 00:27
stbhさん、こちらにもコメントとTB頂きまして、どうもありがとうございます!
それから励ましのお言葉、本当に嬉しく思います。この症状は完治するということですので、まずは治療第一でいきたいと思います。そんなときも、音楽は目に関係なく聴ける点はよかったと思います。これからも遊びに行かせて頂きますね。どうぞよろしくお願いいたします!
Posted by stonez at 2006.01.17 23:54
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/11626987

この記事へのトラックバック

シューマン/交響曲第3番変ホ長調作品92「ライン」
Excerpt:  1832年激しい練習で右手第4指を痛めたと云われるシューマンは、作曲への道により情熱を燃やしていったという。1840年愛するクララと結婚。1850年ドレスデンからデュッセルドルフに居を構え(写真)「..
Weblog: アスカ・スタジアム
Tracked: 2006-01-13 16:12

ハイティンクのシューマン「ライン」
Excerpt: 今朝、出張のためにバタバタして更新できず。 帰路、車を飛ばしながら初秋の風を感じておりました。 涼しい風はイイもんです。 ただ帰宅してみれば、相変わらずの猛暑・・・・・・・(^^ゞ。 さて、今日はシ..
Weblog: クラシック音楽のひとりごと
Tracked: 2006-01-13 17:32

シューマン作曲、交響曲第3番「ライン」
Excerpt:  横浜の見る場所はみなとみらいや関内、元町、山手、本牧当たりに集中しがちだけど、根岸、磯子から金沢の工業団地当たりは油臭い、汗に匂いのするそれはそれでまたちょっとダウンタウンの風景もあるんです。  ..
Weblog: yurikamomeの妄想的音楽鑑賞とお天気写真
Tracked: 2006-01-13 17:45

トスカニーニのラストコンサート
Excerpt:  この生々しいドキュメントの録音を私が持っていたことは、ちょっと複雑な感慨があったりする。  リハーサル風景で、トスカニーニ唯一のステレオ録音であるこれが、彼の指揮台から去らねばならない記録であった..
Weblog: yurikamomeの妄想的音楽鑑賞とお天気写真
Tracked: 2006-01-13 18:20

シューマン:交響曲第3番《ライン》
Excerpt:   C. エッシェンバッハ指揮北ドイツ放送交響楽団 1998  いかにもドイツ的な重厚で泰然自若とした楽曲。オーケストレーションの  ぎこちなささえ、一つの演出に思える鷹揚さがあります..
Weblog: shinsaqu発表会
Tracked: 2006-01-14 05:27

ジュリーニのシューマン:交響曲第3番「ライン」
Excerpt: 昨日は、久しぶりに結婚式に出席しました。 ちょっと暑かったけど、天気は晴天で絶好の結婚式日和。 新郎新婦は私を含めてそれぞれ会社は違うのですが、ともに私が日頃最も信頼しているSE(システムエンジニア)..
Weblog: ETUDE
Tracked: 2006-01-14 14:58

Schumann/Sym3
Excerpt: またまた安易ですが、ジュリーニの「運命」とのカップリング、シューマンの「ライン」です。年が明けてから交響曲のエントリーばかり、しかも5、3、5、3、…。前回の記事と同じCDですので、リンクは省略。 こ..
Weblog: よしなしごと
Tracked: 2006-01-17 00:24