マーラー/交響曲 第2番「復活」

大変ご無沙汰しました。こうしてここに戻ってくることができ、そして皆様のブログにまた遊びに行けることにワクワクしています。それから私のお休み中にもたくさんの暖かいコメントを頂き、感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました!

問題の右目ですが、おかげさまで網膜剥離の手術も無事成功し経過も良好、退院と静養を経てようやく仕事に再復帰できるまでになりました。入院中の様子はメモと記憶をたよりに日記にしてみました。
 > Maestro!: 網膜剥離の治療日記

ではさっそくいきましょう。マーラー作曲、交響曲第2番ハ短調「復活」。ブルーノ・ワルター指揮/ニューヨーク・フィルハーモニックほかの演奏です。

この演奏を聴いたとき、まさにそれまで体験した病院での数日間を振り返っているような気持ちになりました。またマーラーの弟子でもある巨匠ワルターの歴史的ステレオ録音(1958年)のクリアでリアルな味わいが、私のいた病棟の雰囲気を妙に彷彿とさせて非常に印象深くよみがえります。

第1楽章。手術を翌日に控えた夜。薄暗い病室。天井とカーテンに囲まれ一人。ふと医師による手術の説明を思い出す。負の部分ばかり考えてしまう。恐さばかり考えてしまう。眠れないままその時はやってくる。

第2楽章。手術の恐怖から解放され、安堵の気持ちがあふれる。しかしまだどこかに気が張りつめている。それが自分でもわかる。

第3楽章。緊張がほぐれた頃、徐々に鈍い痛みを感じ始める。ゆっくり流れる時間。廊下を行き交う人々。まわりの患者さんとの会話。見舞いに訪れる妻。

第4楽章。長い夜。暗がりの中、この空間がふと独房のように思えてくる。でも目を閉じて心を無にすれば、やがてそこは心落ち着く懐かしい世界に。

第5楽章。退院が迫った時あらためてこれまでのことを振り返る。不安、静寂、苦痛、喧騒、安堵、希望。そうしたいろいろな記憶とともに病院をあとにする。久々に見上げる空、今は狭い我が家が楽しみでしかたがない。

ワルター/NYPによるマーラーの復活。それは私の体験した日々とともに、これからもずっと記憶されていくことでしょう。

それでは、これからもどうぞよろしくお願い致します!
posted by stonez | 2006.03.03 21:24 | Comment(39) | TrackBack(3) | 音楽 - 交響曲
この記事へのコメント
手術成功おめでとうございます!
そしてご無沙汰しています、NAKAMAです。
陰ながら応援させていただきました。

この一ヶ月間、「Maestro!」の過去ログを一通り見つつ復帰をまだかまだかと待ちわびていました(笑
これからも期待していますので!
雑な文章ですが、あいさつまでに。
Posted by NAKAMA at 2006.03.03 22:12
おー
おかえりなさいませ!
手術も成功、経過も良好とのことで安心しました。
そしてマーラーの「復活」。ぴったりですね。
これからもまた楽しみにしてます♪
Posted by petite-tomo at 2006.03.03 22:17
おぉNAKAMAさん、お久しぶりです!
励ましのコメントまでいただきどうもありがとうございます。いや、やっぱり目は大切ですね。今回のことで身体のどこが欠けてもきっと大変なことに違いないな、ということを改めて考えさせられました。やっぱり健康第一ですね。
ところで過去ログを読んで頂いたとのこと、まとまりのない文なのでお恥ずかしいところです。NAKAMAさんのブログにも遊びに行かせて頂きますね!
Posted by stonez at 2006.03.03 23:32
ぷちともさん、さっそくコメントいただき嬉しい限りです!
お陰さまで無事戻ってこられました、ありがとうございます。今回入院ではiPodにも助けられました。それにしても、「復活」で復活ってちょっとベタですね(笑)
そんなわけで、たまゆらブログに遊びにいくのも楽しみです。またよろしくお願いしますね!
Posted by stonez at 2006.03.03 23:39
わぁー!おめでとうございます。
奇しくも今日幹事長とstonezさんのうわさをしていたところでした!
またよろしくお願いしますね。
Posted by カンナ at 2006.03.03 23:47
カンナさん、ご無沙汰でした。コメントありがとうございます!
yurikamomeさんとウワサして頂いたのですね。光栄なことです。これからまた徐々に行動範囲を広げていって、またコンサートでご一緒したいですね。まずは18日のマーラー公演に照準を合わたいなと思っているところです。こちらこそよろしくお願いしますね!
Posted by stonez at 2006.03.04 01:06
遅ればせながらおめでとうございます!無理のないよう、楽しい音楽生活をお祈りしています。それにしても入院されながらマーラーは大変なのでは?(と、詳しくは語れませんけど)、と思いますよー。どどーんって(←?)。病院のあの雰囲気だけで、ちょっと帰りたい病になりますもんね。とにかくご回復なりよりです!
Posted by kyoko at 2006.03.04 02:32
お久し振りです。「復活」おめでとうございます。手術も成功されたようで何よりです。私も重要な試験があったので、この一ヶ月はなかなかブログに手が付けられませんでした。今後ともよろしくお願いします。
Posted by shinsaqu at 2006.03.04 04:16
おかえりなさい!
手術は不安ですよね。僕の時は簡単な手術だったにも係わらず色々失敗されて「しっかりしてくれよー」と思いましたがそうんなこともなかったようでなによりです。
またお互いがんばりましょう!
Posted by リベラ33 at 2006.03.04 06:41
ご快癒おめでとうございます。長い間更新がないので心配をしていました。いろいろ不安を乗り越えての手術は、その目から見える景色がまた以前とは違ったものになっているのではないでしょうか。ともあれ、ご無理なさらないようにご自愛下さい。18日はまたみんなで楽しくコンサート後に語り合いましょう。
今後ともよろしくお願い致します。
ご家族の皆様にもよろしくです。
Posted by yurikamome122 at 2006.03.04 07:01
貴ブログを知って日も浅かった頃、入院でしばらくお休みの旨の記事に残念に思っていました。
だから、多分コメント差し上げるのは初めてと思います。
何をおいても、無事手術を終えられご回復の由、
おめでとうございます。
ワルターの「復活」は昔放送をオープンテープに取って懐かしいものです。
これから読ませてもらうことを楽しみにしています。くれぐれもご無理のないようになさって下さい。
Posted by at 2006.03.04 09:08
「復活」本当におめでとうございます。
時々覗いていたのですが今日はラフマニノフからワルターの顔になったのでうれしかったです。
一番酷使する眼ですから当分は無理なさらないでください。
Posted by よし at 2006.03.04 09:58
こんばんは。
お帰りなさい。
手術が成功して、ほんと良かったですね。
「復活」、まさにぴったりの音楽です。
この次は、心の安らぎと日常生活への回帰という意味で、是非バッハを聴かれてはいかがでしょうか。
私がドクターなら、平均律あたりを処方するのですが・・・(笑)
でも、決して無理はなさらないで下さいね。
Posted by romani at 2006.03.04 20:54
stonez様 こんばんは
退院、おめでとうございます。先にコメントを頂き、ありがとうございました。再開初回が「復活」と言う選曲も素敵ですが、ワルター氏を選ぶなんて、これも良いですねぇ〜。
 先ずは、あまり無理をせずに、ゆっくりと始めましょう。その分、耳で沢山良い曲を聴いて下さい。これからも、楽しみにしております。
Posted by みー太 at 2006.03.04 21:37
kyokoさん、コメントありがとうございます!
そうなんです、やはりマーラーを聴くのは体力がいりますね。おっしゃる通りで、術後の痛みが気にならない時期になってようやく聴く気になりました。もう入院はこりごりですので(笑)このまま落ち着くまで大切にしようと思っています。またこれからもよろしくお願いいたしますね!
Posted by stonez at 2006.03.04 23:18
shinsaquさん、お忙しいところどうもありがとうございます!
今回のことで、改めてお医者さんに対する尊敬の気持ちを持ちました。自分達患者の治療のために、朝早くから夜遅くまで真剣に取り組んでいる姿、回復を喜んでくれる姿、本当に頭が下がりました。shinsaquさんもそうなられると思いますが、どうぞ身体には気をつけて頑張ってくださいね!
Posted by stonez at 2006.03.04 23:28
リベラ33さん、コメントどうもありがとうございます!
本当ですね。不安とか怖いってこういうものかと思いました。それにしても、失敗されたというのは驚きました(*_*) そんなことあるんですね。お互い健康を大切にこれからも楽しんでいきたいですね。改めまして今後ともよろしくお願いします!
Posted by stonez at 2006.03.04 23:32
yurikamomeさん、こちらにもコメント頂きどうもありがとうございます!
そうですね、1か月あいてしまいましたが、こうして不安が去った状態でこうしてブログを更新できるのは喜びです。おっしゃる通りで、病院から戻ってくる時は同じ町の景色、同じわが家でも随分新鮮に感じられました。18日は行けるのを楽しみにしています。これからも、妻共々よろしくお願いいたしますね!
Posted by stonez at 2006.03.04 23:39
丘さん、初めまして!
お越しいただき、あたたかコメントまでどうもありがとうございます。なかなか文章は苦手ですのでお恥ずかしいところもありますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
今回の復活はワルターの演奏ということで、もっと古さを感じる音質なのかな、と思っていたのですが非常にクリアで聴きやすい音質で驚きました。それにしましても、オープンテープはあの大きなテープですよね。一度操作するところが見てみたいものです。丘さんのブログにも遊びにいかせて頂きます!
Posted by stonez at 2006.03.04 23:47
よしさん、コメントいただきどうもありがとうございます!
確かに1か月もラフマニノフでしたので、ようやく帰ることができてホッとしました。おっしゃる通り一応完治はしましたが、落ち着くまでの再剥離率というのは多少高いそうですので、しばらくは無理せずいきたいと思います。また遊びに行かせて頂きますね。よろしくお願いいたします。
Posted by stonez at 2006.03.04 23:53
romaniさん、コメントどうもありがとうございます!
ご無沙汰しました。おかげさまでもう治療をすることもなく、はれが引いていくのを待つのみです。それにしましても、何気なく聴いたマーラーの復活がこれほどぴったりきたことに驚きました。
romaniさんがおっしゃる「心の安らぎと日常生活への回帰」、本当にこれからはそうありたいと思います。処方して頂いたバッハ、これから少しずつ楽しんでいきたいと思います。幸いにも「平均律」は棚にありましたので聴いてみようと思います。それではまた今後ともよろしくお願いいたします!
Posted by stonez at 2006.03.04 23:59
みー太さま、こちらにもコメント頂きましてどうもありがとうございます!
実はワルターさんの演奏は、意外と耳にしているようでそうでないことを知りました。今回聴いた演奏の音質も含めまして、もっといろいろ聴いてみたい、触れてみたいと思っています。まずは落ち着くまでゆっくり、身体に優しい音楽などを聴いてみようと思います。また遊びに行かせていただきますね!
Posted by stonez at 2006.03.05 00:07
「復活」と聞くと、以前ルツェルン音楽祭でクラウディオ・アバドが指揮していた演奏会を思い出してしまいます。
アバドも確かその前に病気だったはず。

手術の経過が良好で何よりですね!
Posted by うじやま at 2006.03.05 22:51
うじやまさん、初めまして!コメントありがとうございます。おかげさまで、このまま順調にいってくれればもう治療の予定なしというところです。
ところで、アバドは病を患ってから顔が変わった感じがしましたが、演奏に深みが出たとか聴きやすくなったという話をよく耳にします。彼の復活も是非聴いてみたいものです。
Posted by stonez at 2006.03.06 01:32
stonezさん、「復活」おめでとうございます。
音楽を聴くにも、何をするにも健康が一番ですね。今後とも、エントリー、楽しみにしていますね。
TB有り難うございました。ワルター盤は持っていませんでした。欲しくなりました。
Posted by mozart1889 at 2006.03.06 06:10
「復活」で復活とは、洒落ていましたね。
良かったです。
季節もだんだん良くなるし、これからゆっくり、
いろいろエントリーいただければうれしいです。
よろしくどうぞ。
Posted by ensemble at 2006.03.06 15:28
『復活』おめでとうございます。
『復活』は、心に落ち着きと余裕を取り戻した時に聴くのに、最適の音楽ではないかと思ったりします。
これからぼつぼつ余裕を保ちつつ、また楽しい音楽話をお聞かせください。
Posted by アスカパパ at 2006.03.06 16:19
mozart1889さん、こちらにもコメント下さりどうもありがとうございます!
本当にその通りですね。やはり健康は大切だと思いました。mozart1889さんの続けてらっしゃるジョギングを見習いたいものです。ところでエントリーですが、ワルター盤の魅力をあまり伝えきれていない文章になってしまいお恥ずかしいところです(^^ゞ
Posted by stonez at 2006.03.07 00:04
ensembleさん、コメント頂きどうもありがとうございます!
今考えますと、少しベタな(笑)選曲だったかなと思っています。入院、静養中は購入させて頂いたブラームスをじっくり堪能することができました。またこれからもよろしくお願いいたします。ensembleさんのブログにも遊びに行かせて頂きますね。
Posted by stonez at 2006.03.07 00:09
アスカパパさん、コメントとTB頂きどうもありがとうございました。また、今回の入院・治療では本当に不安を取り除いて頂き感謝しています。また今後ともよろしくお願いいたします。
復活は、おっしゃる通り入院直後ではなく、落ち着いて気分的にも元気が出てきてようやく聴く気になったという感じでした。さっそくアスカパパさんのエントリーも拝見させて頂きますね!
Posted by stonez at 2006.03.07 00:14
退院おめでとうございます♪
くれぐれも無理なさらないでくださいね^^☆
音楽は「目」じゃなくて「耳」を使うだけなので、
こういうとき良いですね。
Posted by おさかな♪ at 2006.03.10 21:11
stonezさん、まずはよかったですね。網膜剥離は、衝撃や過労が大敵だそうなので、焦らずぼちぼちいきましょう。人生をゆっくり楽しまなくちゃ!
Posted by narkejp at 2006.03.11 06:59
おさかな♪さん、コメントありがとうございます!
おかげさまで、仕事以外ではのんびり音楽を聴く時間を大切にする日々です。でも時々、演奏できたらすっきりできるかなと思ったりもしますが・・・。早くフルート習いに行きたいものです(^^ゞ
Posted by stonez at 2006.03.12 19:46
narkejpさん、ご無沙汰してすみません。コメント頂きどうもありがとうございました。
そうですね。おっしゃる通り、しばらくは再剥離を起こさないように振動を控えたり、車の運転やお酒はほどほどを心がけています。仕事は忙しくなってきましたが、休息と睡眠時間は最優先ですね(^^ゞ
Posted by stonez at 2006.03.12 19:51
きゃー、コメント入れてたつもりが入ってなかった、、、
遅ればせながら、復活、おめでとうございます。早速お仕事が忙しくなっているようですが、どうぞご無理なさらぬようにご自愛下さいね。
それにしてもこのコメントの数々、stonezさんの人望が伺えますね。みんな待ってたんですね〜。
これからも楽しい記事、楽しみにしています♪♪
Posted by iketomo at 2006.03.22 19:08
iketomoさん、コメントありがとうございます!
本当に拙い文章ですが、コメントをもらえるというのは嬉しいものです。ただ半分は自分のものですが(笑)。図らずも最近は仕事に追われるようになってきましたので、更新がまばらになってしまっていますが、まあ気長に楽しんでいければと思っています。私もiketomoさんのエントリーを楽しませて頂いています(^^
Posted by stonez at 2006.03.23 00:41
復活おめでとうございます!

闘病日記もざっと拝見いたしました。
ご苦労様です。。
とりあえず快方に向かわれ、4月には
ご出産とこれから運気上昇ですね!

今度演奏会にも遊びに来てください。
Posted by at 2006.03.23 22:45
↑すいません、名前書くの忘れました
Posted by kobaken3 at 2006.03.23 22:46
kobaken3さん、こちらにもコメント下さりありがとうございます!
日記は走り書きに近い見にくい文章ですが、読んで下さり嬉しいといいますか、恥ずかしいといいますか(笑) やはり健康は何者にも変え難いことがよくわかりました。これからどんどん忙しくなりそうですが、演奏会にも是非行きたいですね。またよろしくお願いしますね!
Posted by stonez at 2006.03.24 01:18
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