ハイドン/チェロ協奏曲 第1番

まだ仕事中ですが、気晴らしにこの出だしを書いています。数年前ならタバコを吸って気分転換したでしょうが、今はあの臭い自体が苦手です。人間て勝手なものですね(笑)。今のプロジェクトが長丁場とはいえずっと集中することが無理なタチですし、そろそろ目がチカチカしてきました。

そこで、ここは一服の清涼剤として殺伐とした心を癒してくれている音楽を。ハイドンのチェロ協奏曲です。2曲あるうちのどちらにしようか迷いましたが、日中はあたたかい青空の一日だった気がするので(ずっと室内なので推測)明瞭で快活な第1番 ハ長調で。演奏はジャクリーヌ・デュ・プレのチェロ独奏、ダニエル・バレンボイム指揮/イギリス室内管弦楽団です。

200年以上も前に活躍したハイドンのチェロ協奏曲第1番。しかし日の目を見たのは、なんと1961年。まだ50年も経っていない幻の音楽なんですね。しかも、デュ・プレは指揮者バレンボイムの元奥様にして、若くして難病に倒れた名チェリスト。結婚2か月前の彼らの素晴らしい音楽を、音質の良い演奏で楽しめる時代に生まれたことに感謝します。

この音楽はバレンボイム率いる明るく豊かな管弦楽と、それとは対照的に堰を切ったようにあふれ出てくるチェロとのコントラストが魅力。デュ・プレの苦難に満ちた短い生涯という先入観を取り払っても、彼女のチェロには何か際立った思いが込められているように思います。

第1楽章はスッキリ爽やか春のように陽気な始まり。テンポも心地よく。そこへチェロが入ってくるのですが、その格好よさといったらありません。これこそ一度は生演奏で聴きたいものです。そして第2楽章の穏やかさ、翳り、そしてそれに呼応するかのようなカデンツァ。弦だけに許された静かな時間。再び快活に戻った第3楽章は歯切れよく。ただ底抜けに明るすぎないのはやはりデュ・プレだからでしょうか。

これは一服の清涼剤にするのはもったいないですね。
休日にもゆっくり楽しみます。
posted by stonez | 2006.04.05 00:55 | Comment(2) | TrackBack(1) | 音楽 - 協奏曲
この記事へのコメント
こんばんは
TBさせていただきました。
同じくデュ・プレのハイドンのチエロ協奏曲ですがこちらはニ長調のほうです。ハイドンのさわやかな音楽はデュ・プレにぴったりですね。
Posted by よし at 2006.04.09 18:20
よしさん、コメント&TB感謝です。
ニ長調協奏曲の味わいも素晴らしいものがありますね。よしさんのおっしゃる通り、この演奏以外のものは知りませんが、それでも充分のように思います。それだけ存在感のある音楽、演奏ということでしょう。ありがとうございます!
Posted by stonez at 2006.04.11 07:49
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ハイドン チェロ協奏曲ニ長調
Excerpt: ジャクリーヌ・デュプレ、バルビローリ、ロンドン交響楽団の演奏。廉価CDなので写真
Weblog: 今日も元気で
Tracked: 2006-04-09 18:13