さようなら、岩城宏之さん

昨夜のサッカーW杯オーストラリア戦に日本はまさかの敗戦を喫し、憤まんやる方なしという気分の中、クラシック音楽界では名指揮者・岩城宏之さん死去の報が。このところのたくさんの暗いニュースの中にあって、私に前向きなニュースを提供してきた両分野だっただけに本当に残念です。

とはいえ、岩城さん指揮の生演奏に触れたことはまだなく、もっぱらテレビや録音メディア等でその活動を知るのみでした。さすがに大晦日のベートーヴェン交響曲全曲演奏会ではないのですが、昨年聴きに行く機会を逃し今度こそ行きたいと思っていた矢先だったのが悔やまれます。

岩城さんのご冥福を祈りながら、彼の残した録音の中からベートーヴェンの運命を取り出しました。手兵、オーケストラ・アンサンブル金沢との2002年の録音です。録音状態の素晴らしさも去ることながら、瑞々しくて軽快に響き渡る演奏が印象的です。若さすら感じる岩城さんのその運命を、改めて目の当たりにしているのです。
posted by stonez | 2006.06.13 20:50 | Comment(12) | TrackBack(7) | いろいろ
この記事へのコメント
いつかはそう遠くないうちにと思っていましたが、とうとうその日がきてしまいました。残念です。でもずいぶん夢を見させていただきました。心からご冥福をお祈りしたいです。
Posted by yurikamome122 at 2006.06.13 22:22
yurikamomeさん、コメントとTBどうもありがとうございます。
確かにご高齢でしたし、いずれはこの日を迎えなければならないとは思っていましたが寂しいものですね。岩城さんは指揮者としてだけではなく、執筆その他色々な活動やエピソードがあることを知りました。私も改めてご冥福を祈りたいと思います。
Posted by stonez at 2006.06.14 06:22
悲報に接し大変驚き、残念です。
N饗の指揮をされていた頃から、放送を通じて最も親しみを感じていた指揮者です。私と殆ど同年齢。ブログで時々旋律を数字で書いたりしますが、実は岩城氏もドレミを123で表記する時代に学ばれたことが著述に書いてあり、とりわけ親近感を覚えたものです。
故・山本直純と親友だった芸大での記述も面白く、海外オケとの演奏会での思い出話(楽譜の色)にも、ユーモアのある暖かい人柄であったことが偲ばれます。
ご冥福をお祈りします。


Posted by at 2006.06.14 09:10
丘さん、コメントくださりどうもありがとうございます。
指揮者としての岩城さんは、私にとりましてもテレビ等を通じてとても身近でした。そういう意味では小澤さんよりも馴染みの感じられる存在のように思います。それにドレミを数字で表記する由、恥ずかしながら私は知りませんでしたが、岩城さんの数々のエピソードとともに興味深いです。今はただ、実演に接することが出来なかったことが残念でなりません。
Posted by stonez at 2006.06.14 22:55
こんばんは。
コメントならびにTBいただきありがとうございました。
常に前を向いた姿勢、そして悲壮感なくたんたんと立ち向かっていく姿勢、私にはお手本のような人でした。
それと、現代音楽の道しるべをしてくれた恩人でもあります。
一度でもいいから実演を聴きたかった・・・。
ご冥福をお祈りします。
Posted by romani at 2006.06.15 21:29
romaniさん、こちらまでコメントとTBをどうもありがとうございます。
恥ずかしながら、岩城さんの訃報の後にromaniさんをはじめ、多くの方のブログを拝見していて、私が今まで知らなかった岩城さんの音楽家としての生き様や人としての魅力を教えて頂きました。本当に知れば知るほど惜しい人を亡くしたと感じます。実演に触れられなかったことを残念に思います。
Posted by stonez at 2006.06.16 00:11
はじめまして.岩城宏之さんの訃報をきき,衝撃を受けました.私は朝比奈ファンですが,御大の訃報の時は,ああついに来るべきものが来た,という感じで,すんなり受け入れられたものでした.岩城さんは,まだ若いという印象があったし,マラソンコンサートなどで,まだまだ元気,というイメージでいした.まだ10年くらいは現役で,これからいよいよ巨大な音楽をきかせてくれるものと,勝手に思い込んでいたので,残念でなりません.考えてみれば,70年代後半に朝比奈ファンになる以前から,テレビをつければそこに岩城さんが指揮している感じで,いちばん身近な指揮者だったと思います.N響定期でも何度も聴きましたし,本も何冊も読んで,正直言ってこの人は指揮より随筆のほうが得意なのでは,とさえ思っていました.いつでも聴けるという思い込みで,すこしごぶさたしていたところへの訃報,これから少しCDを集めようと思います.
Posted by Dr.335 at 2006.06.17 07:08
stonez様 こんにちは
ご無沙汰しております。TBを頂き、ありがとうございました。中学時代、岩城宏之氏や山本直純氏のお姿をTVで拝見してました。中でも岩城氏は当時一番数多く、放送メディアで触れてきた指揮者のお方。生で聴く機会を逃したことが、一番心残りです。
 オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏や年末のベト全演奏会も、何度も行くつもりでしたが遂に叶いませんでした。悔やんで下ります。
心から、岩城氏のご冥福をお祈りしております。
Posted by みー太 at 2006.06.17 15:22
Dr.335さん、はじめまして。コメントどうもありがとうございます。
おっしゃる通り、よく良く考えますと80歳まで現役で続ける方が多い中、指揮者としてはまだ若くて惜しいですよね。私は岩城さんの随筆の方はまったく読んでないのですが、あちこちで数々のエピソードを聞くにつけ是非読んでみたいと思っている次第です。朝比奈さんも岩城さんも、生演奏に接することが出来なかったのは本当に残念です。
Posted by stonez at 2006.06.18 17:00
みー太さま、こちらにもコメントとTBくださりありがとうございます。
みー太さまが岩城さんの生演奏に接していないということは私にとっては意外でした。それにしましても、ベートーヴェン全曲演奏会、本当に聴きたかったですよね。身体にたくさんのメスを入れていることを、恥ずかしながら私は知らなかったのですが、それだけにこういったコンサートの企画をすること自体物凄い音楽への情熱を感じました。本当に残念です。
Posted by stonez at 2006.06.18 17:10
岩城宏之さん、度重なる病を克服され不死鳥のように活躍されていたのでまだまだ指揮台での勇姿を期待しておりました。私は岩城さんと同年で、1956年日比谷公会堂でN響を振ったデビューコンサートを聴く機会に恵まれ、以来注目してずーと岩城さんのファンでした。私も1956年現在の職業に就き(音楽関係)50年間同時代楽界の端くれを歩んできましたので訃報に接したときは本当に残念でたまりませんでした。
また、長い間N響のステマネを勤め上げ、余生をアンサンブル金澤の設立、アドバイザー、岩城さんの金沢
招聘に貢献された延命千之助氏の訃報にも接した。
天国で音楽談義に花を咲かせて下さい。合掌。
Posted by 土岐文雄 at 2006.07.14 00:15
土岐文雄さま、コメント下さりどうもありがとうございました。
実は何度も何度も身体にメスを入れて頑張っておられたことを、恥ずかしながら知りませんでした。指揮者としてはまだまだこれからというところ、残念に思います。私にとりまして岩城さんの実演に接する機会はついに失われましたが、アンサンブル金沢をはじめ、遺された録音をこれからも聴いていきたいと思います。長年音楽に携わってこられた土岐さまからのコメント、大変ありがたく思います。ありがとうございます。
Posted by stonez at 2006.07.15 00:12
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

岩城 宏之 / 棒振り旅がらす
Excerpt: Excite エキサイト : 社会ニュース 岩城宏之さんがお亡くなりになりました。 ぼくは以前にも書いたとおり本の虫なのです。 じつは本格的にクラシックにはまったのは、クラ本からだったり..
Weblog: アマオケ_ホルン日記
Tracked: 2006-06-13 22:05

岩城宏之さんに捧ぐ、黛俊郎作曲「曼荼羅交響曲」
Excerpt:  岩城宏之さんが亡くなられました。今は私には彼にはあまりいい印象がありませんが、それでも私には一時期彼はずいぶん憧れた人でありました。小澤征爾さんが海外で活躍されていたのもあり、岩城さんに比べちょっと..
Weblog: yurikamomeの『シンドラーのリスト』提出した?ただ安くしろったってそうはいかない
Tracked: 2006-06-13 22:22

さようなら、岩城宏之さん
Excerpt: 私が初めてオーケストラの音を生で聴いたのは、小学6年の夏だった。 札幌交響楽団のグリーンコンサートが私の住む田舎町にもやってきた。 街で一番大きな体育館の床に座り、指揮者の軽妙なおしゃべりと迫力あるオ..
Weblog: 禅楽師匠の課外授業
Tracked: 2006-06-13 23:12

「岩、鎮まる。」 岩城宏之さん死去
Excerpt: 仕事の合間にちらっと覗いたニュースサイトのトップに掲載されていた訃報に言葉が出なかった・・・。asahi.com:指揮者の岩城宏之さん死去 エ...
Weblog: えすどぅあ
Tracked: 2006-06-14 00:19

[訃報]岩城宏之さん73歳
Excerpt: この前の大晦日ベートーヴェン連続演奏会についてエントリしていましたが、そのときの極めて痛々しい様子から、「これは今年が最後かも」と正直思ってはいたのですが... 何だかんだ言っても、日本のクラシ..
Weblog: BBRの雑記帳
Tracked: 2006-06-14 22:07

追悼 岩城宏之さん
Excerpt: 岩城宏之さんが亡くなりました。 20回以上も体にメスを入れながら、その都度不死鳥のように立ち上がって、素晴らしい音楽を聴かせてくれた岩城さん。 一度も実演を聴くことはできませんでした。 それだけが本..
Weblog: ETUDE
Tracked: 2006-06-15 21:16


Excerpt: オーケストラ・アンサンブル金沢オーケストラ・アンサンブル金沢(オーケストラ・アンサンブルかなざわ)は、石川県金沢市に本拠を置く日本のオーケストラ。1988年石川県と金沢市が中心となり設立した財団法人石..
Weblog: オーケストラ!
Tracked: 2008-02-05 14:59