J.S.バッハ/2声のインヴェンション

息子が生後100日を迎え、昨日は『お食い初め』の儀式を親子3人、静かに行いました。とはいっても、本人は食べる「マネっこ」をするだけで実際には親が食べて、後日母乳を通してお腹に届くことになります。親は、魚の鱗やワタを取るのは大変だ、というのを身をもって学ぶことができました。親共々食事に困りませんように。

さて、海の日を過ぎても一向に降り止まない雨。J.S.バッハ作曲、2声のインヴェンション BWV 772a-786 を聴いています。アンドラーシュ・シフの弾くピアノ版。

各調の長短調からなる15曲のこの曲集は、高音と低音の二つの旋律がそれぞれ一方を追いかけたり、並んだり、逆に追われたりと、自在に絡まりあいながら美しい泉のように湧き出してきて、それが耳を通して体に染み渡ります。

バッハ弾きの名手といわれるシフは、1曲1曲がシンプルできっちり構築された感じのこの音楽を美しく、そして余韻の部分まで豊かに描き出しているように感じます。特に気持ち控えめな低音が、高音を追いかけていく時ににじみ出る、深い落ち着きと優しさは、それはそれは心安らかな空間といえます。

この音楽は、装飾音が演奏者の裁量に任されているとのことなので、きっと演奏者によって異なった味が楽しめそうです。チェンバロで聴くのもまた面白いでしょう。そうなるとこれはバッハが残した、楽想(インヴェンション)を膨らます格好のカンバスと言えるかもしれません。シンプルでいて奥深い音楽です。

Tags:シフ 
posted by stonez | 2006.07.24 22:24 | Comment(4) | TrackBack(0) | 音楽 - 器楽曲
この記事へのコメント
こんばんは。
もう100日になられたんですね。
早いなあ・・・。
でも、アッという間に幼稚園、小学校という感じになるんじゃないでしょうか。
バッハのインベンションを、息子さんが練習している姿を見るのもそう遠くないかもしれませんよ。
Posted by romani at 2006.07.25 23:45
アンドラーシュ・シフの「インヴェンションとシンフォニア」、懐かしい演奏です。CD発売直後に買いました。当時、シフは若かったですね。ゾルターン・コチシュやデジュー・ラーンキとともにハンガリー三羽烏、なんて云われていた頃でした。今も清潔で瑞々しいバッハ。時々取り出しては、ながら聴きしてます。

お食い初め、懐かしいです。良い歯が生えてくるとエエですね。離乳食が始まる頃、可愛い盛りですね。
Posted by mozart1889 at 2006.07.26 08:15
romaniさん、どうもありがとうございます。
お陰さまで、もう100日。まだ100日。だんだん賑やかになってきました、これから本番です(^^ゞ
ピアノに、それが適わなくとも何かしら楽器に興味を持ってくれると楽しいのですが・・・親がそうでない分、妙に期待してしまいます。ありがとうございます(^^ゞ
Posted by stonez at 2006.07.27 00:01
mozart1889さん、どうもありがとうございます。
なるほど、シフの年齢はよく知りませんでしたが、とにかく以前から支持されてきたということがよく分かりますね。コチシュの名前を聴いてハッとしましたが、ハンガリーは優れたピアニストを多く輩出しているのですね。私もこの音楽は大切にしていこうと思います。きっとまた聴きたくなる時が来るだろうと思いますので。ありがとうございます(^^ゞ
Posted by stonez at 2006.07.27 00:07
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