モーツァルト/ヴァイオリンとビオラのための協奏交響曲

この週末に妻と子を再び実家に迎えに行ってきまして、ようやく断続的な夏休みが終了しました。そんな訳でまばらな更新となっております(^^

さて今日という日を調べてみたところ、「ヴァイオリンの日」だそうです。明治13年に東京・深川の三味線職人・松永定次郎が国産第1号を完成させたとあります。そしてもう一つが、カール・ベームの誕生日です。1894年、明治27年のことです。

というわけで「ベーム」と「ヴァイオリン」で何かないかと探してみたら、こんな曲がありました。モーツァルト作曲、ヴァイオリンとビオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364。カール・ベーム指揮/ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と、トーマス・ブランディス(Vn)、ジュスト・カッポーネ(Vla)。1964年のステレオ録音から。

第1楽章、アレグロ・マエストーソ。ゆったりしたテンポに乗ったふくよかなオーケストラと、主役をつとめるヴァイオリンとビオラとの心地よい対話からして、作曲当時23歳というモーツァルトの若さを想像させない充実感。それにヴァイオリンとビオラの見事なハモりぶりと言っていいのでしょうか、この一体感からはソリストたちとベーム・ウィーンフィルの緻密な音作りが感じられます。

つづく第2楽章のアンダンテは悲しみの旋律に乗って、ヴァイオリンは表情を、そしてビオラは内面を映し出していくようですが、互いが互いを際立たせながら悲しいだけでない希望の光もチラリ。そして第3楽章はプレスト。また軽快な対話に戻って喜びの音楽が始まる。それにしても、この音楽はビオラのおかげでより深みを増しているようです。

協奏交響曲というだけあって、曲調や長さは交響曲のようでありながら、ディヴェルティメントのような遊び心も忘れない、そして何より弦楽器の豊かさにあふれたモーツァルトらしい作品でした。そしてベームの、派手さではなく丁寧に優しく作り出されるこの世界は、今なお十分な存在感を放っています。
posted by stonez | 2006.08.28 22:54 | Comment(7) | TrackBack(1) | 音楽 - 協奏曲
この記事へのコメント
出勤前に一言だけ。この曲、好きなんですよ。奥さんと子どもさんと一緒の生活がまた始まりますね!
Posted by narkejp at 2006.08.29 06:58
おはようございます。これはいい曲、第2楽章が特に好きです。
セル/クリーヴランドで永く聴いていましたが、
半年ほど前、この演奏のLP盤を中古で見つけて買いました。ベームのモーツアルトはやはりいいですね。
Posted by at 2006.08.29 07:30
>ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と、トーマス・ブランディス(Vn)、ジュスト・カッポーネ(Vla)

いつも楽しく拝見しております。
え〜と・・・もし私のほうが間違っておりましたら申し訳ありません。
もしや・・・Berliner Philharmonikerの間違えでは???ブランディスさんもカッポーネさんもベルリンフィルではなかったかと・・・
Posted by at 2006.08.29 20:44
コメントを下さった方のおっしゃる通り、この演奏はベルリン・フィルの間違いでした。お詫びと共に訂正させて頂きます(^^ゞ どうもベームというとウィーン・フィルというのが刷り込みのように出てきてしまいまして・・・。ご指摘どうもありがとうございます!

さてさて、narkejpさん、さっそくのコメントとTBどうもありがとうございます!この音楽、実はあまり聴いていなかったのですが、それがもったいなかったと思うほどの名曲ですね。この演奏は自分の中でも大切にしたい音楽になりそうです。これから息子を寝かしつけるところです(汗)
Posted by stonez at 2006.08.29 22:38
丘さん、コメントありがとうございます!
おっしゃる通りで、私もこの第2楽章はとても印象に残りました。本当に独特の存在感を持っていますね。天真爛漫なモーツァルトももちろんですが、こうした泣きの音楽をさらりと聴かせるところにも凄さを感じてしまいます。セルの演奏、素晴らしいようですね。いずれ聴いてみたいものです。
Posted by stonez at 2006.08.29 22:53
こんにちは、はじめまして。私もこのCD大好きです(*^^*)1楽章冒頭でホルンの中からビオラとバイオリンがユニゾンで登場するところ、ぞくぞくしますよね。聴いていてとても楽しい曲です。2楽章の弦の美しさも素晴らしいですよね。ソリスト、指揮者、オケとモーツアルトに感謝したくなる演奏だと思います。
Posted by はちみつ at 2006.09.02 16:15
はちみつさん、初めまして。コメントどうもありがとうございます!
本当にこの音楽は弦楽器を聴きたい時には、たまらないほど贅沢といえる音楽ですよね。機会があったら色々な演奏家さんで聴いてみたいものです。それに、ところどころで登場するホルンも良いアクセントになっていて、とても聴き心地がいいです。
Posted by stonez at 2006.09.03 07:17
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Tracked: 2006-08-29 06:55