妻と息子を宇都宮の実家へ送り届けるため、まずは3人で車で出発した。実家では妻が運転できる車がないため、乗っていった車は残して自分だけ電車で群馬まで帰ってくることになった。
あまり時間がなく、自分が実家に滞在できた時間は2時間足らずだったが、義父は病気のことや、これまでどんな人生を歩んできたかを語って聞かせてくれた。もちろん、そういう話を自分にしてくれるのは本当にうれしいことだが、突きつけられた現実の厳しさをひしひしと感じ、辛かった。カムバックを果たして、もっとたくさんの話を聞けると信じたい。
帰り道、夜のローカル線電車に長いこと揺られたが、なかなか寂しいものだった。久々に高崎駅に降り立ち、ホームの立ち食いに寄った。あたたかくて、懐かしかった。
北関東らしい濃ゆいつゆ。
状況の不安と先行きへの希望の対比が、誰もいない夜のホームといなかの駅うどんの温かさにかけられており、見事な一枚と言わざるを得ません。
ともかく、どんな形でも希望に繋がる事を祈ります。
そうそう、やっぱり醤油ベースの濃いつゆで育ってきたからね。
あの立ち食いの、なんとも言えない温かさも味の一部なんだろうと思うけど、でもとにかく美味しかったし満足感に浸りました。
今年は本当に色々なことがあったけど、まだまだ前向きにやっていけることもたくさんあるなと思ってます。