
2007年1月21日(日)
横浜みなとみらいホール
<演奏>
指揮:ハンス=マルティン・シュナイト
ソプラノ:澤畑恵美
バリトン:福島明也
神奈川フィル合唱団
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
<曲目>
ブラームス/ドイツ・レクイエム Op.45
日曜日は神奈川フィルのコンサートにいってきましたが、その間に息子が熱を出してしまいまして・・・。遅くなりましたが、忘れないうちにその感想を。
今回は、久々のシュナイトさんのドイツ魂あふれるブラームス、しかも初めて生で触れるレクイエムの世界ということで楽しみだったのですが、期待以上のコンサートになりました。この上ない細やかさをもった安らかな響きを土台に、生気みなぎる迫力や、生死を超越してしまった神秘的な空間、謙虚さ、心に染みるあたたかい歌声と、全てが心に残る貴重な体験でした。
シュナイトさんに導かれて、神奈川フィル、そして合唱団やソリストさんが創りだす全てのものには、宗教的な敬虔さとか恭しさよりも、今まさに生きている私たちの「心」に直接届く力がありました。演奏が終わって訪れたかつてないほど長い静寂がその証。それがやがて盛大な拍手へと変わったのは言うまでもありません。これがブラームスの伝えたかったレクイエムなのかと感嘆せずにはいられません。
シュナイトさんは御年77歳だそうで、いつも通り椅子に座って指揮している中でも、音楽が高揚するところで思わず立ち上がる場面が度々あって、ついついこちらも釣られて立ち上がりたくなってしまうほど(笑)。それにしても、穏やかにゆったり歩く姿にも、粛々としつつ時に厳しい指示の飛ぶ指揮姿にも『この音楽を伝えるのが私の使命』という確固たる信念がにじみ出ているようでした。
コンサート終了後は、今回もお世話になったyurikamomeさんをはじめ、ブロガーの皆さんと「新年会」ということで、他では聞けないような音楽話など、楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました!
Tags:シュナイト
『この音楽を伝えるのが私の使命』〜まさにそうですね。シュナイトさんの小さな背中から、そうした強い意志がひしひしと滲み出てました。
ほんとにいい演奏会でした。しばらく他の「ドイツレクイエム」が聴けそうにありません。
またどうぞ、よろしくお願いいたします。
私の方でもリンクを張らせていただきました
ところで、シュナイトさんの背中には何か語りかけてくるものがありますよね。本当に素晴らしいコンサートでした。このコンサートの印象を十分に反芻(笑)したところで、ぜひいろいろなドイツ・レクイエムを聴いてみたいものです。yokochanさんが楽しまれた北海道でのドイツ・レクイエムも素晴らしかったことでしょうね。
リンクの件、どうもありがとうございます。こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします!