ニールセン/交響曲 第4番「不滅」

お昼休みに外出したら、風に飛ばされました。路駐していたと思われるバイクや自転車も転がっている始末。ここ数日、春一番と台風がセットでやってきたかと思うようなひどい天候が続いています。

『北欧イヤー2007』は、シベリウス、グリーグときて、あと出てくるのはデンマークのカール・ニールセンくらい、ということに今更ながら気づきました。あとは、アバとか、カーディガンズとか、別の路線にいってしまうのでまずはニールセンで。交響曲第4番 Op.29「不滅」。ヘルベルト・ブロムシュテット指揮、サンフランシスコ交響楽団。

ニールセンは、シベリウスと同じ1865年生まれ。知識階級の出で神秘的な作風のシベリウスに対して、農民出身のたたき上げで率直に語りかけてくるようなニールセンと、好対照なのが面白いところ。パッと聴きは馴染みにくいけど、接しているうちに打ち解けてくるあたりは、それがロマン派ではなく現代の入り口にたたずむ音楽であることを再認識する次第。

彼はこの交響曲第4番に、いかなる時も消えることのない人間の『生』への意思を込めたらしい。そこからくる『不滅』。当時、第一次世界大戦の戦時下にあって、最初は古風な騎馬や歩兵戦だったのが、機関銃→塹壕→戦車→戦闘機と瞬く間に技術革新と殺りくがエスカレートしていった側面があり(と教育TVの高校世界史で見ました)、その恐怖や嫌悪が音楽に影響を与えたとしても不思議ありません。

4つの部分が連続して演奏される単一楽章。生命の輝きと、感情の噴出が交互に顔をのぞくようにして始まり、つかの間の安らぎ、悲壮ただよう魂の叫びをへて、再び躍動感あふれる音楽で不滅を高らかに宣言していく。もう、吠えまくる金管と、荒れ狂うように打ち鳴らされる2つのティンパニは圧巻の一言といえましょう!
posted by stonez | 2007.02.16 01:45 | Comment(13) | TrackBack(3) | 音楽 - 交響曲
この記事へのコメント
こんにちは。ニールセンは昔は全然知らなかったのですが、シベリウスとのあまりにも異なる音楽に驚いたものです。
2番と4番の入ったバーンスタイン盤ですが、
TBさせてもらいました。
ブロムシュテット/サンフランシスコ響は評判が
高いそうですね。
Posted by at 2007.02.16 08:33
丘さん、いつもありがとうございます(^^
私も実はバーンスタイン盤とこのブロムシュテット盤を両方聴いて、どちらにしようか迷っていたところでした。あれこれ検索してみると、このどちらかで楽しまれている方が多いようですね。バーンスタイン盤のどっしりしていて良く鳴る演奏も印象的でした!
Posted by stonez at 2007.02.18 02:19
stonezさん、こんにちは。
ニールセンの交響曲第4番について拝読しました。
私は第4番は聴いてないのですが、以前に第3番を聴いた感想を書いたことがあるので、筋違いかもしれませんが、TBさせていただきました。
同じ作曲家の交響曲ということで、ご了承ください。
第4番は第3番と違う雰囲気かもしれない。と、勝手に想像していますが、機会があれば聴きたいと思います。
Posted by アスカパパ at 2007.02.19 15:49
こんにちは。
「のだめカンタービレ」17巻での演奏シーン、迫力でした。
この曲は私もブロムシュテットで聴くことが多いかな。
バーンスタイン盤も持っていますが。
ニールセンの交響曲で、一番好きなのは5番ですが、
3番も素敵な曲ですね。
Posted by 木曽のあばら屋 at 2007.02.20 21:16
同じCDで私もエントリしていました。
TB致します。
ところで、急ぎお知らせしたいことがあります。
メールいたしました。
Posted by yurikamome122 at 2007.02.20 23:47
アスカパパさん、いつもどうもありがとうございます!
第3番のTB大歓迎です。いずれ是非聴いてみたいですね。私はちょうど3番が抜けていて、2、4、5番という感じなのですが、同じ作曲家でも作られた時代が違うと印象が違いますし楽しみですね。北欧の作曲家ということでひと括りにしてしまってますが、随分と違う味を楽しめるものだと改めて思います。
Posted by stonez at 2007.02.22 00:53
木曽さん、コメントありがとうございます!
なんとのだめに登場するのですか、これはどんなビジュアルなのか早く読みたいですね。ティンパニは、と、もう真澄ちゃんじゃないんですよね(笑)。まだ12巻あたりで止まっているので、まだまだ楽しみ甲斐があるというところです。ニールセンは、最近になって知りましたがなかなか素晴らしい交響曲作家のようですね。楽しみに聴いていきたいと思います。
Posted by stonez at 2007.02.22 00:58
yurikamomeさん、いつもありがとうございます!
無精なもので、メールのチェックが遅くなってしまいましたが確認しました。いや楽しみです。TBしていただいたエントリー、さっそく拝見したいと思います。ありがとうございます(^^
Posted by stonez at 2007.02.22 01:01
ニールセン死ぬほど好きです。
1月もグローバルフィルの4番を小6娘と一緒に聴きに行ってきました。二人とも涙流しながら聴きました。
とても良い演奏会でした。
8月には5番の演奏会ががあります。また二人で行きます。とにかくニールセンは泣けますよ。
CDならオレ・シュミット/ロンドン響の全集が一番好きです。コーダに入る前のアッチェレランドかかる所が、震えるほどすばらしい演奏です。一度お聴きあれ・・・!
Posted by 1RO at 2007.02.27 00:41
1ROさん、はじめまして。コメントをどうもありがとうございます(^^
感涙するほどのニールセン、ぜひ一度聴いてみたいものです。それまで、まずは彼の音楽をどんどん聴きこんでいきたいと思います。シュミット、ロンドン響はHMVで見ましたが、素晴らしい演奏のようですね。ありがとうございます!
Posted by stonez at 2007.02.28 00:53
こんにちは。こんな、亀のようなのろいコメント失礼します。
ニールセンは以外や人気がありますね。
後期ロマン派・北欧英国好きの私にとっても、はずせない作曲家であります。
中でも、4番はかっこいい曲ですよね。
若きラトルの指揮で聴いてます。ニールセンのフルート協奏曲もいいですよ。

追)stonezさんのブログへのコメントが自宅からだと、何故か出来ないんです。
ですんで、事務所でこそこそやってます(笑)
Posted by yokochan at 2007.03.05 17:05
yokochanさん、コメントありがとうございます!
いつでもコメント大歓迎です(^^ 私もコメントは遅く、忘れた頃に盛り上がってお邪魔すると思いますがよろしくお願いします。それから追記の件、申し訳ありませんでした。私も気になります、ちょっと調べてみますね。

私は北欧、英国系音楽はまだまだかじり初めに近いですので、開拓のしがいがあります。これからが楽しみです。今年をきっかけに録音ももっと増えていって欲しいですね。個人的には紹介して頂いたニールセンのフルートは聴いてみたいです(^^ゞ
Posted by stonez at 2007.03.05 23:53
こんばんは。
ラトル盤でしたら、一緒に入っている「パンとシリンクス」がすばらしいですよ。
これぞニールセンの特徴を表した曲といった感じでしょうか。
ラトル盤の4番は最後のところが非常に特徴があります。ちょっと変わっているという感じです。でもこれもまたいいんです。ニールセンの曲は色々な解釈が成り立つので悪い演奏がないところがいいですね。
だから何枚も買ってしまうんです。
Posted by 1RO at 2007.03.06 23:35
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