チャイコフスキー/交響曲 第5番

チャイコフスキーにとって、最期が迫る晩年に作曲された交響曲第5番には、「悲愴」や「マンフレッド交響曲」のように表題はついていませんが、一貫したテーマがあり、これは「運命の動機」だといわれています。交響曲"第5番"で、しかも"運命"・・・ときたら、やはり浮かぶのはベートーヴェンです。
ただ、私は「運命の動機」というのを最初は知りませんでしたが、度々登場する印象的な旋律なので、曲の主要なイメージだとは思っていました。とにかくこの"動機"は、装いを変えながら全ての楽章に登場します。

第1楽章は、さっそく序奏から「運命の動機」が短調であらわれます。その後は時に弱く、時に激しく不安で不穏な空気を作り出していきます。
第2楽章は変わって、美しくてドラマティックに展開するものの、暗雲のように例の"動機"が再登場。素直に楽観的にはなれない印象です。
第3楽章はワルツです。一般的にはスケルツォですが、バレエの曲でも有名なチャイコフスキーらしいところです。幻想的で、華やかで、でも少し切ない旋律です。その後再びあの"動機"がやってきますが、明るくゆったり、希望の兆しを感じさせます。
第4楽章は冒頭から"動機"です。控えめではあるけど、もはや曇りなく希望があります。そして徐々に展開していき、明るく堂々とした"動機"による勝利のファンファーレとともにフィナーレを迎えます。

曲の展開も含めて考えてみると、楽聖と謳われたベートーヴェンの「運命」とは全く無関係ではないかもしれません。ただ、それは全く気になることなく、チャイコフスキーらしいロマンティックで親しみやすい世界や、陰影のついた色々な表情が散りばめられているので、それが楽しめるのもこの曲の魅力だと思います。

この交響曲第5番を聴いたのは、リッカルド・ムーティ指揮/フィラデルフィア管弦楽団による演奏です。全体がよくまとめられていると思いますし、派手さは感じないものの、悠然としていて聴き終えた後はすっきり感があります。

この曲はいろいろな方が解説されていて、とても参考になりますのでリンクさせて頂きます。

ハイティンク指揮/アムステルダム・コンセルトヘボウ管による演奏を詳しく解説なさっています。いつもお世話になってます。
yurikamomeが言いたい放題にしゃべるブログ/チャイコフスキー作曲、交響曲第5番
クラシック音楽のひとりごと/ハイティンクのチャイコフスキー 〜〜 交響曲第5番

実際に演奏されている、おさかな♪さんによる解説、楽しい舞台裏のお話です。
おさかな♪の音楽日記/チャイコフスキー 第5番
posted by stonez | 2005.05.24 00:04 | Comment(6) | TrackBack(2) | 音楽 - 交響曲
この記事へのコメント
おはようございます。TBどうも有り難うございます。このチャイコフスキーの5番、第2楽章のホルンを聴きたくて、つい買ってしまいます(^^ゞ。木管も活躍しますしね。ムム、stonez さんはムーティ/フィラデルフィア管でお聴きですか。良さそうですね・・・聴きたくなりました。この5番、ムーティ/フィルハーモニア管で持ってますので、今度聴き直してみたいと思います。
Posted by mozart1889 at 2005.05.24 05:34
こんにちわ♪
TB&記事内でのご紹介をありがとうございます。
stonezさんのブログの上の方の写真は、演奏会の時のわくわく感が伝わってきて良いですね!
ステージの後ろにも客席があるところがまた素敵です。何ホールなのかな・・・。
mozart1889さん、いっぱいTBしてますね〜♪
第二楽章、良いですよね〜。第2楽章のホルンを支えるべく、かげながらセカンドバイオリンも頑張っているんですヨ〜。
(*^-^*)また遊びに来ます!
Posted by おさかな♪ at 2005.05.24 07:58
トラックバックありがとうございます。ムーティーは元気が出ますね。朝、出かけるときに聴くと1日アリナミンVを飲んだように元気な気になります。リンクまだ貼っていただきありがとうございます。
Posted by yurikamome122 at 2005.05.24 12:27
mozart1889さん、いつもどうもありがとうございます!私も第2楽章好きなんですよ。私もホルンの部分、いいと思いました(^^)その次は第3楽章でしょうか。きれいな音色もチャイコならではですね♪ムーティさんは、フィルハーモニア管でも出されているんですね。機会があったら聴き比べてみたいです!
というわけで、まずはハイティンクさんのCDを探したいと思います。
Posted by stonez at 2005.05.24 12:35
おさかな♪さん、はじめまして。コメントありがとうございます(^^)ブログ上の写真は、友人からもらった写真なので、どちらのホールなのか分からないのですが、確かにいい雰囲気が出てますよね。
なるほど、それぞれの楽器が見せ場をつくっているときもそれをサポートしている楽器たちのお陰で、あの素敵な演奏が成り立っているんですね〜。コンサート行きたくなってきました。。
というわけで、今後ともよろしくお願いします!
Posted by stonez at 2005.05.24 12:56
yurikamome122さん、コメントありがとうございます!
このCDは何年か前に、たまたま手にとったものを買ったのですが(笑)、こうしてみると買ってよかったな、と思いますね。アリナミンVを飲んだような、っていいですね!年齢的に見てもムーティさんはまだまだ充実していると思いますし、是非他の演奏も聴いてみたいです♪
Posted by stonez at 2005.05.24 13:01
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