R.シュトラウス/交響詩「ティル・オイレンシュピゲールの愉快ないたずら」

唐突ですが、一番最初に買ったレコードやCDって覚えてますか?

私の場合ですが、レコードはちょっとおぼろげですが、確か"イモ欽トリオ"あたりだった気がします(微妙...)で、最初に買ったCDはよく憶えているのですが、カラヤン/ウィーンフィルの「ペール・ギュント」でした。中学の音楽鑑賞の授業で気に入って即買いでした。ちょうどレコードからCDに移行する'80年代後半はカラヤンの最晩年でしたので、彼の活動に関する話題も結構あった頃だと思います。

そんな、初めて買ったCDの、輝くべき初めて聴いた曲は、ペール・ギュントより、朝♪...となる予定でしたが、なぜか1トラック目がリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ティル・オイレンシュピゲールの愉快ないたずら」だったのでした。
というわけで、今日はR・シュトラウス作曲の交響詩「ティル・オイレンシュピゲールの愉快ないたずら」...(一行で収まりませんでした)

曲とストーリーは、「むかし昔、ひとりのいたずら者がいての〜」という感じの演奏で語り出し、冒険といたずらを求めてティルの物語がはじまります。
はじめは可愛らしいいたずらの数々。「馬に乗って市場を駆けまわった挙句逃走」「僧侶に変装して、大衆にウソの説法をする」「騎士に化けて女性を口説く」などなど。その口説いたうちの一人を本気で好きになったものの、あっけなくフラれてしまい、腹いせに大衆への復讐を誓うのです。そして、いたずらがどんどんエスカレートしていき、演奏もクライマックスとなりますが、結局ティルは捕まってしまいます。迫りくる死の恐怖。強がって口笛を吹くティル。でも最後には縛り首となって息絶えてしまうのでした...曲はエピローグを迎え、「そんな彼のユーモアといたずらは、今も人々の心の中に生きているのじゃった」と歌い上げておしまい。

繊細だったり、豪快だったりするメロディや音色は、まるでストーリーが目に浮かんでくるほど印象的です。これにぴったりのアニメーションを作ってもらって、一緒に楽しんでみたいですね。カラヤン/ウィーンフィルの演奏は、一糸乱れずキビキビと、という印象です。迫力のある、"オーケストラ"という一つの楽器を聴いているようです。

余談ですが、"ティル"さんは14世紀頃に北ドイツに実在した職人さんだそうで、放浪していらずらを重ねたそうですが、最期は病死だったとのこと。ドイツでは人気のあるお話で、日本でいうところの「桃太郎」のような存在だそうです。ところ変われば、ということで大陸らしい奔放なお話ですね(笑)

yurikamome122さんがエントリーなさっています。ご紹介されている本場ドレスデンの楽団による演奏も聴いてみたいものです。
R・シュトラウス作曲、交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
posted by stonez | 2005.05.26 23:16 | Comment(8) | TrackBack(3) | 音楽 - 管弦楽曲
この記事へのコメント
カラヤンのVPOとのこの録音、私も大好きです。私も持っています。この頃のVPOのホノボノとする美感が広がるR・シュトラウスらしい退廃的な演奏だったと思いました。VPOは、カラヤンと相性のいい指揮者でしたね。
Posted by yurikamome122 at 2005.05.27 06:38
yurikamome122さん、コメントありがとうございます!
なんと、同じ演奏をお聴きになっているんですね!なるほど。やはりカラヤン氏とVPOはマッチしていると思います。私がこの組合せで気になっているのが、たった1度だけ実現した1987年のニューイヤーコンサートでして、今度CDか、できればDVDで聴いてみたいなと思っています。
Posted by stonez at 2005.05.27 12:12
あのニューイヤーコンサートは、ビデオで持っていますが、それまでの指揮者が最後のアンコールの「美しく青きドナウ」を振るときに誰もが(と言ってもマゼール、アバド、メータ、ムーティくらいですが)第一ヴァイオリンの方に向かい両手を広げて始めるのですが、カラヤンは例の恒例スピーチのあとコンマスのキュッヘルとなにか話しながら左手を下に下ろして何かをつまみ上げるしぐさをしたときにあのトレモロが始まりました。ちょっと驚きました。あの磨き上げられたカラヤンの演奏からは想像できないダミ声とともに印象的でした。
Posted by yurikamome122 at 2005.05.27 14:46
yurikamome122さん、ありがとうございます!
そのエピソードを教えて頂いたら、すぐにでも欲しくなってしまいました...しばらく我慢してDVDで買うことに決定です。トレモロが始まったとたんに拍手してしまいそうです(笑) マゼールさんも好きなので、いずれ買おうと思っていたんですが順序は逆になりそうです。それにしても、カラヤンさんがダミ声だとは知りませんでした。キュッヘルさんというお名前も聞いたことありますし、すぐにでも見たいです...
Posted by stonez at 2005.05.28 10:21
TB有り難うございました。
カラヤンの「ティル」、ベルリン・フィルで聴いています(VPOのは未聴です)。ゴージャスで聴かせ上手だなぁと思います。だいたい、カラヤンはR・シュトラウスと相性ピッタリで、どの曲も豪華絢爛に聴かせてくれるので大好きなんです。
と言いつつ、ドラティ盤でTBさせていただきますね^^。
Posted by mozart1889 at 2005.08.11 14:56
mozart1889さん、どうもありがとうございます!
カラヤンの「ティル」は堂々としていてゴージャスですし、R・シュトラウス作品の演奏も多いですよね。どういうわけで、この録音を買ったのかは覚えていませんが、この曲といえばカラヤンという感じになっていました。最近ドラティを知りましたので、今度は是非彼の演奏で聴いてみたいと思います!
Posted by stonez at 2005.08.11 21:51
こんにちは。
「ティル」をシュトラウス指揮・ウィーンフィル版で聴きました。序盤は穏やかで陽気でそして慌しい、そんななんとも言えないお話の中に吸い込まれていくようでした。
シュトラウスの父は有名なホルン奏者だそうで、ティルのホルン・ソロは彼の曲のホルンパートの究極の楽節だとか。
シュトラウスはあまり詳しくないので、もっと勉強せねば。。。
Posted by NAKAMA at 2005.08.12 13:26
NAKAMAさん、ありがとうございます!
シュトラウスということは、自作自演!ですね。自作自演と聞いただけでも興味が湧いてくるところです。なるほど、お父さんはホルン奏者なんですね。そんな話をお聞きすると、注意しながらまた聴きたくなります。私もまだリヒャルト・シュトラウスの曲はそれ程聴いていないので、これからまた発見があるかもしれません。他人ですが、ヨハン・シュトラウスならたくさん聴いているんですけどね(笑)ありがとうございます。
Posted by stonez at 2005.08.12 22:55
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