追悼 ロストロポーヴィチ

マイスキーのチェロを取りあげたばかりすが、彼のチェロに欠くことのできない恩師であり、音楽ファンにも馴染み深い名チェリスト、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ氏が今日亡くなりました。享年80歳。

私にとってはロストロポーヴィチというと、チェリストとしてはもちろんですが指揮者としての印象も強いです。持っている録音は指揮のものでした。そんなわけで彼がナショナル交響楽団と残した、ショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」で冥福を祈りたいと思います。

同じレニングラード交響曲でも、そして同じソ連を経験してきた音楽家としても、ロストロポーヴィチにはヤンソンスやゲルギエフといったまだ若いマエストロの作り出す派手さ、リズミカルさはさほど感じません。そこにあるのはちょっと緊迫感をもって並べられていく音楽という印象です。これが、政治的に厳しかったという昔のソ連を見、そしてひどい仕打ちを受けてきたかどうかの違いなのかと、知らないなりに想像します。

この録音がなされた1990年に彼が来日した折、ペレストロイカの進むソ連について、熱っぽく語ったといいます。彼のチェロをいつか聴いてみたいと思います。
posted by stonez | 2007.04.27 23:22 | Comment(2) | TrackBack(2) | いろいろ
この記事へのコメント
こんばんは。

巨星落つ!
まさにそんな心境です。
体調が思わしくないと聴いていましたが、本当に残念です。

彼のチェロの表現力の高さ、スケールの大きさは桁違いだったので、途中から指揮の道に入ったのもよく理解できます。
管弦楽曲とくにショスタコーヴィチのシンフォニーは名演ですよね。

愛情に満ちた音楽を奏で続けたロストロさんのご冥福を、心からお祈りしたいと思います。
Posted by romani at 2007.04.28 00:24
romaniさん、コメントありがとうございます。
まだまだ知りませんでした。ロストロポーヴィチのチェロはそれほど凄い音楽家だったのですね。国境を越えて音楽そのものを楽しませてくれる存在、一つの区切りは迎えてしまいましたが、今度あらためてじっくり味わいたいと思います。
愛情に満ちた音楽を是非聴きたいと思います。ありがとうございます。
Posted by stonez at 2007.04.28 00:57
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