チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲

雨は降らなかったけど、はっきりしない梅雨特有の天気。お休みの今日は、薄暗い部屋の棚から何気なく手に取ったチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でも。演奏は、ヴァイオリン・ソロがジョシュア・ベル、ウラディーミル・アシュケナージ指揮/クリーヴランド管弦楽団です。

ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲と合わせて「4大ヴァイオリン協奏曲」と呼ばれることもありますが、その中では特にロマンティックで技巧的、耳馴染みがいい曲だと思います。

まず、第1楽章はやさしさと情熱に溢れています。まるで、落ち込んでいる人のところにこの曲がそっとやってきて、最初は同情し、そしてやさしく慰め、最後は盛大に励ましてくれる!といった感じでしょうか...第2楽章は静けさと、もの悲しさをゆったりと。そして、突然迫力のある第3楽章に。2つのメロディが激しさを競って、最後は華やかに幕を閉じます。ベルさんのヴァイオリンは情熱さと、歌い込むところのメリハリがいいなと思いました。

この曲の大らかで包み込まれる感覚を考えてみると、やはりこの曲の生い立ちも関係あるのかな、と思ってしまいます。
教え子のアントニーナに迫られる形で結婚したものの、すぐに破綻してしまって重度のノイローゼに陥り、自殺未遂をおこしてしまったチャイコフスキーは、療養のために訪れたスイス・レマン湖畔での滞在中にこの曲を作曲した、とあります。確かにこの曲には、大自然というキーワードがマッチするような気もします。

それにしても、チャイコフスキーはクラシック音楽界でも指折りのメロディメーカーですね。一度聴いただけで馴染めてしまう曲、既にどこかで聴いたことのある曲が結構多い気がしますが、このヴァイオリン協奏曲はまさにその両方を兼ね備えたいい例じゃないでしょうか。
posted by stonez | 2005.06.12 23:54 | Comment(4) | TrackBack(2) | 音楽 - 協奏曲
この記事へのコメント
TB有り難うございました。
チャイコフスキーは全く無類のメロディ・メーカーでした。親しみやすく、少し哀しみがあって、この旋律が好きになると病みつきになる作曲家であります。
Posted by mozart1889 at 2005.11.21 06:14
こんにちは、いつもどうもありがとうございます!
本当ですね。チャイコフスキーの音楽は、私にはとても耳に馴染みがいいですし、それでいて繰り返し聴いても飽きないところに魅力を感じます。感情に直接訴えかけてくるメロディや調性がいいのかな、と思ったりします。
Posted by stonez at 2005.11.21 17:09
TBさせて頂きます。チャイコはもとよりロシアの作曲家が書く旋律は、どこか懐かしさがありますよね。
Posted by shinsaqu at 2005.11.28 01:18
shinsaquさん、コメントとTBどうもありがとうございます!
本当にそうですよね。彼にしかない「チャイコフスキー節」は、初めて聴いても初めての気がしないほどに親しみと魅力を感じています。このヴァイオリン協奏曲もそうでした。
Posted by stonez at 2005.11.28 12:52
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