追悼 カルロ・マリア・ジュリーニ

イタリアの孤高のマエストロ、カルロ・マリア・ジュリーニさんが先日6月14日に亡くなりました。享年91歳。1998年から指揮活動を引退していたとはいうものの、録音を通じて演奏を楽しんだ1オーディエンスとして残念に思います。

ジュリーニさんは、メディアへの露出は慎重、愛情を込めて音楽を自分の中に取り込んではじめて、演奏する指揮者だったそうです。
彼が同じくイタリアのミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団と残そうとした「ベートーヴェンの交響曲全集」は、残念ながら第9番のみ未完のまま引退となってしまっています。理由はわかりませんが、これはそんな彼のこだわりがそうさせたのかな、と想像してみたりもします。

そして、「ベートーヴェンの交響曲全集・第1弾」収録の、第1番と第7番を改めてしみじみと聴きました。ゆったり噛みしめるような演奏なのに、イタリアの陽気さというか爽やかさを感じます。特に、優雅な不滅のアレグレット・第7番第2楽章が印象的でした。

彼が残したこの言葉を引用して、心からご冥福を祈りたいと思います。

ある音楽が私の中に、魂に入ってきて、私の一部になることが必要なのです。道を散歩しているときにも、私のなかで響いているように。

カルロ・マリア・ジュリーニ
<「オーケストラと指揮者」音楽之友社より>

posted by stonez | 2005.06.17 22:38 | Comment(10) | TrackBack(7) | いろいろ
この記事へのコメント
おはようございます。いつもお世話になっております。
TB有り難うございました。ジュリーニの死去、ほんまにがっかりしております。この春の再発、スカラ座管とのベートーヴェン、全部購入して聴き入っています。ボクのアイドルでありました。
素晴らしい演奏です。ほんま残念です。
Posted by mozart1889 at 2005.06.18 04:58
ジュリーニは、自分で納得いくまで録音はしないのだそうですね。そういう姿勢がレパートリーの偏りになっているのかも知れませんが、どれも皆存在意義のあるものばかりですね。ジュリーニは残念でした。
Posted by yurikamome122 at 2005.06.18 10:41
mozart1889さん、コメントありがとうございます。
ブログも拝見致しましたが、いかにジュリーニさんの音楽を愛されているか、そして亡くなったことがいかに残念だったかを知りました。今もジュリーニさんのベートーヴェンを聴いていますが、改めて演奏の暖かみを実感している次第です。
Posted by stonez at 2005.06.18 19:41
yurikamome122さん、コメントありがとうございます。
私が聴いたことのある演奏はあまり多くはありませんが、改めて彼の演奏の魅力を感じています。今後、残された意義のある数々の演奏を少しでも聴けたらと思っています。
Posted by stonez at 2005.06.18 19:47
初めまして!(^∀^)
コメントとTB、アリガトウございます。

ドビュッシーの海とラヴェルのマ・メール・ロワは、とっても素敵な演奏でオススメですよ。
自分はブログに書いた様に、『亡き王女…』が好きです。

画像を見て想い出したのですが、スカラ座とのベートヴェン全集が未完に終わったのは悔やまれますね…。

それじゃ、また覗きに来ます(^∀^)/
Posted by 02 at 2005.06.19 01:46
02さん、はじめまして。どうもありがとうございます。
亡き王女のパヴァーヌ、私もこの曲独特の物悲しい雰囲気が好きです。是非ジュリーニさんの演奏で楽しみたいと思いました。
全集が完成しなかったのは残念ですよね。オーケストラは違いますが、ジュリーニさん指揮の第9も今度聴いてみようと思っています。
今後ともよろしくお願いしますね。
Posted by stonez at 2005.06.19 20:08
こんばんは。はじめまして。
私のブログにTBとコメントをいただきありがとうございました。
ジュリーニの訃報は私にとっても本当にショックでした。
歌を基本にしながらも、スケールの大きさと精緻さを兼ね備えた偉大な指揮者でした。
エントリーされているベートーベンも素晴らしい演奏だと思います。とくに第二楽章のアレグレットはそのつもりで聴いてしまうからでしょうか、本当に白鳥の歌に聴こえて、何だか泣けてきます・・・。
今後ともよろしくお願い致します。
Posted by romani at 2005.06.30 00:14
こんばんは、コメントとTBどうもありがとうございます!
ジュリーニさんのスケールの大きい演奏、私も納得です。第2楽章のアレグレットはまさに、別の空間に連れていってくれるような演奏ですね。彼が残してくれた録音の数々を楽しみに聴いていきたいと思います。
こちらこそ、今後ともよろしくお願い致します。
Posted by stonez at 2005.07.01 01:38
ジュリーニさんのバッハ ミサ曲ロ短調を聞いて素晴らしい演奏に驚嘆していります。ちょうど昨年14日にお亡くなりになったとは哀しいです。クレドのエトインカルナトゥスエストはこの世のものとは思えない美しさです。これからジュリーニさんのいろいろな演奏を聴いてみたいと思っています。はじめてお便りして私見を述べさせて頂き有難うございました。又お邪魔させて頂くかもしれません。どうぞよろしくおねがいいたします。失礼いたしました。
Posted by アビガイル at 2006.06.17 11:37
アビガイルさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
ジュリーニさんが亡くなってからもう1年なんですね。この1年間で新たに耳にした彼の録音はいくつかありますが、やはり音のきめの細かさが印象に残っています。バッハのミサ曲は、ジュリーニさんのものではありませんが持っていながら未聴です。是非聴いてみたいですね。こちらこそ、どうぞよろしくお願い致します。
Posted by stonez at 2006.06.18 17:05
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