ショスタコーヴィチ/交響曲 第5番「革命」

今日は私が最近よく聴いている曲から。旧ソ連の作曲家ショスタコーヴィチの交響曲第5番「革命」で、演奏はレナード・バーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック

この曲、演奏を何の予備知識もなしに最初に聴いた時の印象は「労働者の宿命と希望」というところでしょうか。
第1楽章は悲壮感。途中ピアノが入って刻み始めるリズム以降は、団結のイメージ。第2楽章は舞曲風のスケルツォ。メロディといいテンポといい、生産的な感じ。第3楽章は暗くてゆっくりした旋律は冷たく、苦悩している様子。終楽章は、あの有名な早くて激しい旋律で始まり、最後の最後にようやく希望が差し込む。

その後あれこれ調べてわかったのが、第2次大戦直前の1937年に完成されたこの曲には、独特の事情があったということです。当時のソ連の政治的な圧力です。この曲以前の彼の作品に対して、共産党からは「簡潔・明確・真実じゃないので人民の敵」というレッテルを貼られてしまい、しかも粛清される危険まで出てきたので、そこから脱出する為の作品を送り出す必要があったといいます。一説には娘の誕生により、彼は創作の自由よりも家族の安全を取ったのではないか、という意見もありました。

こうして、一見体制に従ったかに見えるこの作品、実は曲のあちこちで抵抗を見せていた、という指摘もありますが・・・素人の私には全く分かりません。でもクラシックの中では比較的新しく、ソ連崩壊からまだそれほど経っていませんし、ここは専門家さんの研究結果次第というところでしょうか。

少なくとも、そんな背景の中で初演されたこの「交響曲第5番」は大好評、ショスタコさんの名誉は回復し、今では20世紀を代表する交響曲の1つと言われていることは確かです。
posted by stonez | 2005.06.27 23:55 | Comment(4) | TrackBack(1) | 音楽 - 交響曲
この記事へのコメント
お世話様です。
TBを付けさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
相も変わらず蒸し暑くてかないません。
良い音楽を聴いてスカッとしたいものです。
Posted by ensemble at 2005.06.28 13:11
私はこの曲、ショスタコヴィッチの初体験の曲でした。この捻れたようなメロディーとハーモニー。そしてせかすようなリズム。人を小馬鹿にしたような3連符。そして脅かすような低音楽器の上昇音形。最後の大太鼓の連打など「幻想交響曲」よろしくギロチンで首をちよん切られるいや〜な感じでしょう?。大きな音がして面白かったのですが、歓びなんて普通に聴けば感じませんね。いじめられるスリルが好きなマゾヒストってこういう感覚かなと思って聴いていました。妄言です。お許し下さい。決してこの曲キライではありません。ただエキセントリックだと思うのです。
Posted by yurikamome122 at 2005.06.28 23:32
ensembleさん、どうもありがとうございます。
今日は珍しく一雨きましたね。何時まで持つのやら、という感じですが...私もスカッとできる音楽を探したいところです。またよろしくお願いいたします。TBさせて頂きました!
Posted by stonez at 2005.06.29 09:40
yurikamome122さん、どうもありがとうございます。
私も、この曲がショスタコーヴィチの入口なんです。独特ですよね。温かみがないですし、突然キレたりしますしね。聴いている人を挑発するかのようです。おっしゃるとおり、エキセントリックだと思います(笑)
私は、不協和音の音楽は苦手なんですが、この曲の場合は、そういう飽きさせない色々な仕掛けがあるからか、不思議と最後まで聴けますね(^^;)
Posted by stonez at 2005.06.29 09:51
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