シューベルト/弦楽四重奏曲 第13番「ロザムンデ」

今月から、常駐先が晴海から麻布十番に変わりました。東京を脱出して仕事したい、という思惑はなかなか実現しませんが、自宅からの距離と通勤時間、それから運賃がわずかながらも縮まったのは良いことです。

今度利用している東急大井町線の車窓から見える風景は、どことなくのどかな街の風景を残してていいですね。ホームが短い為に、一部の駅ではドアの開かない車両があったりとか、駅構内に踏切があったりと、都内にありながらローカルな感じが、たまらなくノスタルジック。井の頭線ともまた違った趣があります。右の写真は、等々力駅近くの「等々力渓谷」です。都内に渓谷はここだけだそうですが、のどかな街中にこんな大胆な裂け目が隠されていることにまた驚き。

さて、今日はシューベルト作曲、弦楽四重奏曲 第13番「ロザムンデ」を、ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団による演奏で。タイトルの「ロザムンデ」は、彼が作曲した劇音楽「キュプロスの女王、ロザムンデ」からとられたもので、その中の旋律が、この曲の第2楽章に使われているそうです。私はまだ劇音楽の方は聴いていないので確かめていませんが。

第1楽章・・・悲劇的な歌曲風。ヴァイオリンが奏でる冒頭部分は「昔々・・・」と語りかけてくるよう。第2楽章・・・懐かしいような切ないような、叙情歌曲らしい繊細さがある。第3楽章・・・沈んだ調子の中にも、時折ワルツの洗練されたリズムがのぞく。終楽章・・・明るいロンド風のリズムで、愉快な気分で締めくくる。

シューベルトは、31年という短い生涯に約30曲の弦楽四重奏曲を残していますが、この曲は1824年に後期四重奏曲の1作目として作曲されています。ハイドンやモーツァルトの影響が色濃い前期の作品と比べ、シューベルト独特のロマン性が感じられますし、転調するたびに変化する色々な表情を楽しませてくれます。それからなんといってもカンパーさんのヴァイオリンが、美しさの中に漂っている哀愁や時折見せる明るさを余すことなく伝えてくれます。1950年ということでモノラルで古い録音でしたが、この年代にしてはいい音だったと思います。それからお洒落なジャケットに惹かれてしまいました。
posted by stonez | 2005.07.06 22:06 | Comment(8) | TrackBack(1) | 音楽 - 室内楽曲
この記事へのコメント
おぉぉ等々力渓谷じゃないですかぁ。
この近くで生まれたんですよー、等々力渓谷は良く行きました。お気に入りの場所です。大井町線、池上線のローカルさ、いいですよねぇ。
室内楽曲はあまり聴かないのですがー、このジャケットは確かにお洒落!
Posted by iketomosan at 2005.07.07 01:02
先を越された!!。私、この曲最近コンツェルトハウスで手に入れまして、エントリー予定でした。
>懐かしいような切ないような、叙情歌曲らしい繊細さがある
>沈んだ調子の中にも、時折ワルツの洗練されたリズムがのぞく
このあたりがシューベルトですよね。伸びやかな、ウイーン風の色気のあるアンサンブルが、シューベルトを演奏するとウイーン風の哀しみ、哀愁を帯びた歌になる。そこがこの演奏の私の好きなところなのです。
Posted by yurikamome122 at 2005.07.07 09:44
iketomoさん、どうもありがとうございます!
なんと、ここが庭だったなんて羨ましいです。等々力渓谷って、ちょっと穴場な感じでいいですよね。実は去年の今頃に通勤で利用していた時、電車から見える奇妙な緑の裂け目(本当にそう見えるんです・笑)が気になったので、行ってみたら写真のような癒しの空間だったんですよ。
確かに、東急ののどかな路線って色々発見がありそうでワクワクしますよね。ちなみに仕事用のバッグは武蔵小山を探索した時に買いました(笑)
Posted by stonez at 2005.07.07 12:48
yurikamome122さん、どうもありがとうございます!
エントリー予定とのこと、ビックリしました。先を越された、なんておっしゃって頂けて何だか光栄です!実は、このCDジャケ買いなんです(笑)コンツェルトハウスは名前だけ聞いたことがあったくらいで、なかなか触れる機会がなかったので彼らを知るいい機会になったと思います。それから確かに彼らの演奏は、哀愁を帯びたシューベルトですよね。私のシューベルトのイメージにぴったりなので気に入ってしまいました。yurikamome122さんのエントリー楽しみにしていますね!
Posted by stonez at 2005.07.07 12:56
武蔵小山、、、、これまた渋い!パルム商店街ですよね。結婚前に付き合っていた人が住んでいたのでここもまた思い出深かったりするんですねぇ。ところでstonezさんは、このページ以外にもブログを持っていらっしゃるんですか?
Posted by iketomosan at 2005.07.09 15:01
iketomoさん、ありがとうございます!そうです、そのパルムですよ。これまた穴場で、色々いいお店が揃っているのが魅力なんですよね。これまたiketomoさんのゆかりの町だったんですね(^^)というか、それって思い出深いですよね!
ところで、ここのブログを作る前に作ってたiTextというブログがありますが、今はメンテナンスフリーモードでして(笑)消そう、消そうと思っているんですが、意外に見に来てくれる方がいらっしゃるようで、カウントされているので、そのままになってます。お恥ずかしいので消したいところですが・・・(汗)
Posted by stonez at 2005.07.10 01:03
早速、遊びに行って参りました!あちらも良い味ですねぇ。
東京日和、何気ないいつもの風景を見直してみる、、、いろいろ発見があるものですね!
消しちゃうなんて勿体ない!そして更新もあるといいのになぁ〜なんて、無理言っちゃぁいけませんよね^^;
Posted by iketomosan at 2005.07.10 23:34
iketomoさん、どうもありがとうございます、といいますか、お恥ずかしいでございます(汗)でも、感想をお聞きするのは嬉しいものですね。今ではほとんど手付かずですが、気が向いたら更新してみようかと思います。でも、主力はこちらですよ(笑)ということで、今後ともよろしくお願い致しますね!
Posted by stonez at 2005.07.11 00:27
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シューベルト作曲、弦楽四重奏曲第13番
Excerpt:  今日は駅もどこも久し振りに静かで、朝選挙を済ませて大桟橋へ向かう。朝の空気はもう秋だなぁと。  お昼はちょっと贅沢して馬車道の「らっきょ」のスープカレーを食べにいった。馬車道から大桟橋に向かい歩い..
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Tracked: 2005-09-11 18:27