さて、このところ聴いている音楽から。シューマン作曲、ピアノ三重奏曲第3番 ト短調 Op.110。演奏はボザール・トリオ。
シューマンが精神を病むことになる、晩年にさしかかった時期に作曲されただけあって内省的でドラマティック。楽章が進むにつれて増していく緊張感も聴きものです。不穏な雰囲気をもって始まる充実した第1楽章。穏やかさの中を突然切り裂くような動揺が印象的な第2楽章。激情をもって疾走する第3楽章と、間髪入れずに力強く開始され、喜びや苦悩、黄昏が次々に表情を変えて現れる劇的な第4楽章。
このボザール・トリオの室内楽2枚組、曲目も演奏も充実していてお気に入りなのですが、残念な点が一つだけ。収録時間の関係でしょうが、このピアノトリオだけ2楽章までと3楽章以降が別々のディスクになってしまっています。私のようにリッピングしてiPodで楽しむ分には問題ないのですが・・・。持続する緊張感が魅力の作品なだけに、それだけが惜しいところです。
夏休みの後半はようやく行動開始、群馬と栃木に帰省してきます!
Tags:ボザール・トリオ
夏の暑さで体力が弱っているのもあるんでしょうね。ウチの息子も扁桃腺が弱くてよく熱を出しました。さて、私もナクソスでこの3重奏曲を聴きました。ボロディントリオでしたが良かったです。また良い曲があれば教えてください。
シューマンの室内楽はいいですね。作風がとても良く合っている気がしました(^^)
私も自宅でゆっくりできる時はシューマンやブラームスの室内楽をよく楽しんでいますが、車で聞くのもまた良いですね。長距離運転お気をつけ下さいね(^^