モーツァルト/フルート協奏曲 第1番

おとといの地震、結構揺れたようですね。その時は車に乗っていたのですが、これほどとは思いませんでした。家に帰ると、棚にのせていた物やテレビの上の花瓶が倒れて落ちていました。で、困ったことが一つ。テレビのリモコン操作ができなくなったんです。映像は映るんですけど...倒れた花瓶の水がテレビに入ったかもしれないので、ちょっと心配です。それにしてもリモコン操作のできないテレビって、本当に不便ですねぇ。

今日はモーツァルト作曲、フルート協奏曲 第1番。演奏は、フルート独奏がコンラート・ヒュンテラー、指揮フランス・ブリュッヘン、18世紀オーケストラです。
この曲は、モーツァルトがドイツのマンハイムを旅した時に、オランダ人の音楽愛好家ドジャンから「簡単で短い3曲のフルート協奏曲と、2曲のフルート四重奏曲」を依頼されて作曲したうちの1曲です。ちなみにこの曲は、簡単ではなく短くもなく、フルートの特性を生かした華やかさと、協奏曲ならではの規模をもっています。

ただ、当のモーツァルトはフルートという楽器をあまり好んでいなかったといいます。というのも、当時は現在主流の「ベーム式フルート」が誕生する半世紀くらい前のこと。当時は「フラウト・トラヴェルソ」と呼ばれる、穴を直接指でふさぐタイプのフルートが使われていましたが、楽器としてはまだ完成されておらず(音が小さく不安定、操作が複雑etc.)彼の好みの曲想を実現できなかったからかもしれません。

ヒュンテラーさんの今回のフルートは、そんな前評判のオリジナル楽器ということと、その名もズバリの18世紀オーケストラによる演奏ということで、現在の楽器群とは違う作曲された当時の音色と雰囲気を楽しみたいと思いました。

まずオリジナル・フルートの音色の透き通ったこと。ベーム式フルートの特徴の堅さのある感触とは違うもんですね。そして音も管弦楽に負けずよく通ります。もちろん奏者の技術も十分だし、オーケストラの好サポートがあることもあるでしょうけど、ゆったりした爽やかな第1楽章によく合っていますね。第2楽章は変わってしっとりと歌うフルートです。やさしくてやわらかいです。第3楽章は軽快なメヌエットですが、やはりくもりがなく、技巧的なパッセージも自然に聴こえてしまうところは凄いです。

湿気があって暑苦しいこの時期にはぴったりの爽やかさです。
posted by stonez | 2005.07.25 21:58 | Comment(8) | TrackBack(0) | 音楽 - 協奏曲
この記事へのコメント
こんばんは。
いい選曲ですね。ヒュンテラーのフルートも素晴らしいと思いますが、何といっても私にとってはブリュッヘンです。リコーダーの天才時代から、私の大好きな音楽家です。指揮者として登場した時はびっくりしましたが、そのデビュー盤であるベートーベンの1番とモーツァルトの40番、やっぱりこれは「音楽の天才」だと舌を巻いたことを良く覚えています。
Posted by romani at 2005.07.27 00:11
romaniさん、どうもありがとうございます!
確かに、指揮者のブリュッヘンさんは『リコーダー奏者、トラヴェルト奏者で、古楽器界の先頭に立つ音楽家の一人』とありますね。この方たちの演奏、初めてでしたがとても好印象です。romaniさんのお話のデビュー版是非聴いてみたいです。ベートーヴェンの1番は最近のお気に入りです。ありがとうございます。
Posted by stonez at 2005.07.27 10:08
最近、モーツアルトもちょっとずつ聴こうと思っています♪ 地震でもご無事で良かったです。
Posted by おさかな♪ at 2005.07.28 04:20
そんな、おさかな♪さんも大丈夫そうでよかったです(^^)一時は携帯もつながらなかったとかで、混乱があったようですね。
ところで、私もモーツァルトの世界にはまだまだ入ったばかりなので、これから新しい発見がたくさんあることでしょう。おさかな♪さんのモーツァルトの記事も楽しみにしていますよ!
Posted by stonez at 2005.07.28 18:26
おはようございます。モーツァルトのフルート協奏曲、ギャラントな雰囲気が大好きです。普段はジェームズ・ゴールウェイのフルート、バウムガルトナー/ルツェルン祝祭管の演奏で聴いています。ゴールウェイのフルートが華麗で奔放で、キュートで・・・エエです。
オリジナル・フルートの音色も美しいそうですね。是非聴いてみたくなりました。
Posted by mozart1889 at 2005.07.29 09:45
mozart1889さん、どうもありがとうございます!
確かにゴールウェイさんのフルートもいいですよね。別の曲ですが、アルゲリッチさんとの共演なのですが、華麗で奔放まさにその通りですね。ゴールウェイさんの演奏、この曲でもぜひ聴いてみたいものです。
Posted by stonez at 2005.07.29 20:08
拝啓 stonezさん
お久しぶりです〜。
行方不明になってから2ヶ月、放浪の旅から帰ってきました(笑
この間で思ったことは、やっぱり僕はクラシック(特にピアノ)が大好きなんだなぁということです。

常にリンク集のトップに置いて頂いて、本当に恐縮です。
もしよろしければ、また「或るクラ」をぜひ見に来てください。
草々
Posted by NAKAMA at 2005.08.04 00:20
NAKAMAさん、ご無沙汰です(^^)
放浪の旅はいかがでしたか〜?こちらは相変わらず、少しずつという感じでやっております。やっぱり、クラシックは奥が深いですね。聴く度に少なからず新しい発見があって惹きつけられます。
ということで、私もさっそく「或るクラ」に遊びに行かせて頂きました。こちらこそ、今後ともよろしくお願いしますね!
Posted by stonez at 2005.08.04 13:03
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