シューマン/フモレスケ

昨日の大バッハに引きつづき、今日はロマン派を代表するドイツの作曲家、ロベルト・シューマン(1810.6.8〜1856.7.29)の命日です。来年は没後150年という節目を迎えます。

シューマンといえば、名ピアニストの妻クララ、ブラームスとの出会い、そして精神病を患っての悲しい最期が印象的です。今日はシューマンが残したピアノ曲の一つ「フモレスケ 変ロ長調 Op.20」を、ウラディミール・ホロヴィッツの演奏で。

「フモレスケ」とは「ユーモレスク(仏)」のドイツ語読みで、「気まぐれな所のある、陽気でユーモアに富んだ器楽曲の小品。」とあります。実際、曲名にこの語を使ったのはシューマンが最初だそうですが、本人はこの曲のことを「あまり陽気ではなく、塞いだ気分の時に作られたもの」と言ったとか。ただ、曲からはそういう憂いの部分だけでなく、感情の起伏を見るかように、色々なモチーフが散りばめられていて、万華鏡のように変化に富んだ曲というのが感想です。

曲は、それぞれ「単純に」「非常に早く、軽快に」「なお速く」「性急に」「次第にいっそう活気をおびて、力強く」「単純に、繊細に」「インテルメッツォ(間奏曲)」「優しく」「非常に生き生きと」「少し華やかさをもって」「最後に」の11のモチーフからなっていて、全てが続けて演奏されます。直訳だからかもしれませんが、“単純に“という表現はどうなんでしょう。ちょっと安易な気もしますが(笑)

さて、ホロヴィッツの奏でる音色は、モチーフ毎に曲調だけでなく、雰囲気までにじみ出てくるようです。シューマンのクララへの想いからくる結婚への希望や期待、そして現実の焦りや憂鬱。そうしたシューマンのリアルな心の断片が見えてくるような演奏です。でもそれぞれのモチーフがごく自然につながっていて違和感なく聴こえてしまうから不思議です。

そうそう、この曲は夜のお休み前の安らぎタイムにいいかもしれません(^^ゞ
posted by stonez | 2005.07.29 20:55 | Comment(6) | TrackBack(0) | 音楽 - 器楽曲
この記事へのコメント
こんばんは。
シューマンのピアノ曲、じっくり聴き直そうかと思っています。ほんと素敵ですよね。実は先日弊ブログで同じシューマンの「花の曲」を取り上げたところでしたが、その「花の曲」が作品19、stonezさまの取り上げられた「フモレスケ」が作品20、何かシューマンつながりで縁があるような気がします。
Posted by romani at 2005.07.30 22:21
こんばんは。
“フモレスケ?”なんだ、ユモレスクに似てるなぁと思ったら、フランス語とドイツ語の違いだったのですね。エセクラシックファンの私は、どうも曲名とメロディーがなかなか合致出来なくて、うん、私が今思い描いているこのメロディー、ユモレスクで良いのかどうかちょっと自信がない。
こういうの、すぐに確認したいなぁ、ネットの試聴サービスがもっと浸透すると良いのになぁと思う今日この頃です。
Posted by iketomosan at 2005.07.31 01:44
romaniさん、ありがとうございます!
私も、この曲をエントリーしようと思ったときに作品番号を見たらおとなりの番号だな、と思ってました(^^ゞ 私も最近シューマンのピアノ曲が気になって、近くのお店に探しに行ったのでしたが、見つからず残念でした。今度こそ、「花の曲」を聴きたいと思います。ありがとうございます!
Posted by stonez at 2005.07.31 22:26
iketomoさん、ありがとうございます!
いえいえ、私の方が素人クラシックファンですので(^^ゞ 確かに聴いた曲を紹介しようと思っても、やはり文章だけで感想を伝えるのは難しいですね。インターネット上での試聴が簡単にできるようになって欲しいものです。ところで、インターネットで検索したところ、この曲をMIDIファイルで公開されている方がいらっしゃいましたので、ご紹介しますね!(作品集の中にシューマンのフモレスケがありました)
http://www.ayaori.net/music/
Posted by stonez at 2005.07.31 22:44
stonezさん、こんばんは。
ありがとうございます!シューマンのフモレスケは初めて聞きました!便利だなぁ。で、私の想像していた曲はやっぱり定番のドヴォルザークのユモレスク、でした。これも検索してどこかの試聴サイトで確認。
シューマンは子供の情景がすきですねぇ。エントリーありましたっけ?
Posted by iketomosan at 2005.08.07 00:56
iketomoさん、ありがとうございます!
ドヴォルザークのユモレスクもいい曲ですよね。あの優雅な雰囲気、ちょっとおしゃれな夕食の時に聴きたいなーと思いますね。シューマンの子供の情景はまだエントリーしていませんが、これまたいい曲ですね。シューマンワールドは、まだまだ奥が深い魅力的な世界という感じがします。ゆっくり聴いていきたいと思います!
Posted by stonez at 2005.08.07 02:36
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/5457090

この記事へのトラックバック