ウェーベルン/パッサカリア

初めてのメガネ生活が始まりました。かけたときの違和感は多少ありますが、じき慣れるでしょう。日常生活に不安がなくなるのは良いことです。

メガネをかけると、今まで直接見ていたところから一歩引いて、少し客観的に見える気がします。その感覚が新鮮です。温かいソバを食べつつレンズを曇らせるのも体験しました。

新鮮という意味では、ウェーベルンを聴いたときの感想がまさにそうでした。このあたりの作品になってくると、観賞対象というよりも学術的な成果というイメージがありますが、それでもこの作品は割りと取っつきやすいです。それは、パッサカリア Op.1。胸騒ぎのする不穏な静けさが、やがて巨大な濁流へと飲み込まれていくスリリングな感覚は、聴いていると結構ハマります。

それまでの調性に縛られた音楽を自由に解き放って無調へ、そして12音技法へと進みながら終着点を目指すにあたり、最初の作品にパッサカリアというバロック時代にまでさかのぼる、古典的な変奏の技法を用いて調性との決別を宣言した、と言われていますが。このあたりはよくわかりません。。。

聴いている演奏はヘルベルト・ケーゲル指揮、ライプツィヒ放送交響楽団です。研ぎ澄まされた鋭さと爆発したときの迫力、リアリティに満ちた演奏です。ケーゲルといえば、ドイツ統一後にピストル自殺を遂げたことでも有名ですが、銃といえばウェーベルン自身も米兵の誤射により命を落とすという憂き目に遭っています。
posted by stonez | 2007.09.20 01:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 - 管弦楽曲
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック