ムソルグスキー/組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編)

夕べは、神奈川・厚木の花火大会を見に行ってきました。迫力のある尺玉に、色とりどりの宝石のようなスターマイン。変わり種としては、”SONY”の字が1文字ずつ浮かび上がりました。アイデアを感じさせるCMです。

そんな迫力の花火といえば、チェリビダッケ指揮/ミュンヘン・フィルの「展覧会の絵」です(ムソルグスキー作曲、ラヴェル編曲)。なぜならば、彼らの演奏する「展覧会の絵」は真夏の夜空にあがる打ち上げ花火だから。最高の間合いと空間で、その興奮を蘇らせてくれるのです・・・

花火を見に行った私たちの前には既に打ち上がり始めた花火。はやる気持ちを抑えてゆっくりと広場まで歩いていく様子、それがトランペットに導かれて始まる「プロムナード」。この主題はこの後に出てくる花火と花火をつなぐテーマ、そして気分のようです。

そして体の芯まで響いてくるような花火の音。それは 地響きのような打楽器の音。余韻たっぷりのファゴットとサックスは、鮮やかなオレンジ色に彩られ、そしてしばらくたたずんでいるしだれ柳の花火。花火と花火の間は、つかの間の空の静寂と周囲の物音を思い出すようなプロムナード。星形にハートに、カラフルな花火は、「卵の殻をつけたヒナの踊り」のように可愛らしさで溢れています。

花火のクライマックスは、終曲の「キエフの大門」。まさに漆黒のキャンバスに、色とりどりの花火がくっきりと彩られていき、そして後から遅れてやってくる迫力の爆発音。それがゆったり、でも次々と繰り出されて最高潮を迎え、惜しまれつつ静寂に戻っていきます。そして観客達の喜びの拍手。

そんなわけで、暑い夜空を彩る最高の「絵」の数々でした!
posted by stonez | 2005.08.07 02:04 | Comment(10) | TrackBack(3) | 音楽 - 管弦楽曲
この記事へのコメント
stonezさん
おはようございます♪
花火の写真、素晴らしいですね! 今年は花火を見られないなぁ・・・と思っていたので、とても嬉しい記事です。stonezさんの撮られた花火の写真と「展覧会の絵」がおさかな♪の中で、とってもマッチしました。うん、ぴったりです♪
stonezさん、romaniさんの「カザルスホールのバッハカンタータ」の記事にコメントをありがとうございます。今度、9月11日(日)にチャイコフスキーのバイオリンコンチェルトがあるので、近々宣伝予定です。
今度はみんな一緒に並んで聴けたら良いですね!

  〜こんなイメージ〜
舞台       らっぱ
   オケ(弦)       オケ(弦)
    ソリスト 指揮者
-------------------------------------------
客席   ・・・
   romaniさん stonezさん おさかな♪
   多数のお客さん

相変わらず適当な絵のおさかな♪でした・・・。
Posted by おさかな♪ at 2005.08.07 11:18
おさかな♪さん、こんばんは。どうもありがとうございます!いつもながら、おさかな♪さんのイメージわかりやすいですね。romaniさんの記事はコンサートの魅力がよく伝わってきますし、書き方も凄く参考になるんですよね。9月11日のコンサートも楽しみです!うちの妻も楽しみにしていることですし、是非ご一緒したいですね。
ところで、花火の写真ほめてもらって嬉しいです。他に撮った写真はブレてしまって、まともに撮れたのはこれくらいで(笑)チェリビダッケさんのゆったりした展覧会の絵を聴いたときに、ぴったりだったのでハッとしたんです。それではまた1週間がんばりましょう!
Posted by stonez at 2005.08.08 00:30
チェリビダッケの「展覧会の絵」、FM放送の陸音テープで聴いています。ロンドン響と来日したときに、FM東京が放送したものです。
とにかく遅い。おそらく、どんな指揮者もかなわない遅さ。そのスローテンポの中から湧き上がってくる「美」、万華鏡のように変化し、移ろいゆく音色の妙。いやぁ、スゴイのでお腹にもたれそうですが、チェリビダッケはとんでもない指揮者だったのだなと今も思います。
Posted by mozart1889 at 2005.08.10 07:23
mozart1889さん、ありがとうございます!
私も高校生の頃からFM放送好きだったのですが(笑)、チェリビダッケさんは最近まで知りませんでした。確かに録音を嫌っていたということも納得ではあります。彼の演奏は本当にスローですよね。どちらかというと、ムソルグスキーというよりもチェリビダッケの展覧会の絵という印象です。最後はそのゆったりさが、まるで花火です(笑)
Posted by stonez at 2005.08.10 23:07
はじめまして(^^)
花火の写真って撮るの難しいですよね〜
キレイに撮れてますね♪
あたしも厚木の花火見ました〜、大迫力でしたね〜♪
Posted by at 2005.08.12 21:45
雪さん、はじめまして!
厚木の花火は凄い迫力でしたね(^^ゞ私は今年が初めてだったのですが、確かに規模も大きかったですし、少しは慣れたところから見ていましたけど、それでも感動でした!写真はほとんどがブレてしまって、数少ないまともに撮れたものです(笑)機会があったら来年も是非行きたいと思いました。
Posted by stonez at 2005.08.12 23:00
始めまして。いつもブログ拝見しています。大学のころ、伊勢原にいたので厚木の花火、懐かしいです。そして大学当時の最高の思い出といえばチェリビダッケを二度聴けたこと。ブルックナーの4番でしたがその独特のスケール感に圧倒されました。その後すぐに厚木のラオックスでチェリの「展覧会の絵」を見つけて買いました。「キエフ」のクライマックスでの、まだ余力があるぞ、という余裕にチェリ特有のスケールが感じられる好演でした。
Posted by リベラ33 at 2005.08.13 15:25
リベラ33さん、どうもありがとうございます!
チェリビダッケさんの実演を2度も、羨ましいことです。私は恥ずかしながら、没後に彼の存在を知りました。確かにゆっくりとしたテンポですが、様々な音を噛みしめながら、じっくり聴いていくのにぴったりな演奏という印象です。実演を是非聴いてみたかったです。彼の演奏を録音を通してこれからまたいろいろな発見があると思います。それを楽しみにしていきたいと思います(^^ゞ今後ともよろしくお願いします。
Posted by stonez at 2005.08.14 20:20
「展覧会の絵」に関するTB&コメントありがとうございました。
stonezさんの「展覧会の絵」と花火を結びつけたお話、興味深く拝読しました。正に言えてますね。
特に「キエフの大門」、絵画の鑑賞も終えて、プロムナードも炸裂せんばかり。絵と音楽が渾然一体という感じですね。あの花火のような終わり方、大好きです。
ところで、私の方こそ先に御礼を言うべきでした。リンクありがとうございます。
stonezさんが私のブログをリンクして下さったのを発見してから、遅ればせながらリンクさせて頂いた次第です。今後ともよろしくお願いします。
Posted by アスカパパ at 2005.10.13 17:31
アスカパパさん、コメント頂きありがとうございました!
キエフの大門で花火の炸裂を見つけてから、もう一度聴き返してみるといろいろな花火がイメージできたので、ちょっと強引でお恥ずかしいですがこういう記事になりました(^^ゞ
ムソルグスキーの繊細で斬新なメロディに、ラヴェルがカラフルで豪快な味付けをして、素晴らしい曲になっていますね。こちらこそ、どうぞよろしくお願い致します。
Posted by stonez at 2005.10.14 00:18
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