レスピーギ/交響詩「ローマの松」

B00005Y14F.jpg今ごろ年末年始の話題なんて相当に旬ではないですが、毎年オーチャードホールで開かれテレビ放映もされる「東急ジルベスターコンサート」での、普段のコンサートとは一味違った独特の緊張感の年越しカウントダウンを実はテレビの前で毎回楽しみにしているんです。

今回(2007-2008)は尾高忠明さん指揮、東京フィルハーモニー交響楽団による、レスピーギの交響詩「ローマの松」から第4部「アッピア街道の松」でしたが、さらに高揚感を増した熱い演奏だったのと、バンダから鳴り響くトランペットが新しい年を告げるファンファーレに聞こえ、スリリングかつ寸分の狂いもなくカウントダウンを終えたことにかなり興奮しました。これを体感したことで、レスピーギの新たな魅力を知ってしまった気がします。

この交響詩「ローマの松」、そして「ローマの噴水」や「ローマの祭り」と合わせた、いわゆるローマ三部作はもっぱらリッカルド・ムーティ指揮、フィラデルフィア管弦楽団で聴きます。上品にして絢爛豪華な演奏がたまりません。強いて欠点を挙げろと言われたら、あまりのダイナミックレンジの広さに電車の中では聴き取れなかったり、一方で音漏れしてしまうというくらいのものでしょうか。さすがムーティ、そしてレスピーギ自身が実際に指揮した由緒あるオーケストラだけのことはあります。

第1部「ボルジア荘の松」では元気いっぱいに飛び回る子供たちが、第2部「カタコンブ付近の松」になると一転して迫害されたキリスト教徒の悲痛な叫びが、第3部「ジャニコロの松」では美しくも物寂しい月光の夜が、そして第4部「アッピア街道の松」では遠くで亡霊のように聞こえる足音に、やがて光りが差し勇壮なローマ軍の行進としてまさに目の前を通りすぎようとする光景が、立て続けに見えんばかり。歴史の生き証人こと「松」に自分がなった気分です(笑)

下の写真は数年前、新婚旅行で訪れたローマでの1コマです。テベレ川にかかるヴィットリオ・エマヌエレ2世橋(たぶん)。そのはるか奥の方には、もしかしたら歴史を見守ってきた「松」が写ってるかもしれません。。

posted by stonez | 2008.01.25 02:25 | Comment(6) | TrackBack(1) | 音楽 - 管弦楽曲
この記事へのコメント
 レスピーギ/交響詩「ローマの松」を聴いていると、私なりに風景が浮かぶのですが、映画「ファンタジア2000」で観た「ローマの松」は、TBさせて頂きましたような画像でした。ちょっと吃驚したことを思い出します。

 新婚旅行は、ローマにも行かれたのですね。羨ましい!。

 なお、最近珍しくクラシックのレビューを続けています。下記にURLをリンクしたつもりですが成功したでしょうか?。もしよければご笑読ください。

シューベルト/ピアノ五重奏曲イ長調「鱒」作品114を聴く。
http://blog.goo.ne.jp/esuapn8u6f/e/c1f95e8ca5bb2c600f5d76c282803a77

メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」イ短調作品56
http://blog.goo.ne.jp/esuapn8u6f/e/ed26704ba6d691c68518aa6b33be4339

シベリウス/交響曲第2番ニ長調作品43
http://blog.goo.ne.jp/esuapn8u6f/e/fd6d99c5eb4805ad77b8194b53da4472

シベリウス交響詩「タピオラ」&「トゥオネラの白鳥」
http://blog.goo.ne.jp/esuapn8u6f/e/869d8ca93facc31c99ebb8f743673c98
Posted by アスカパパ at 2008.01.25 09:44
私もこのCDをこの間久しぶりに聴いたばかりです。アッピア街道はそれこそ映画の1シーンみたいで興奮しますね。テベレ川のそばにはトスカの舞台になったサンタンジェロのお城があるんですね。「ローマの休日」にも出てきましたが。ローマ行きたいです。○婚旅行ができればいいのですが・・・・
Posted by よし at 2008.01.25 17:22
このCDは名盤ですね。私はローマの松を一度演奏したのですが、鳥の鳴き声をシンセサイザー使ったり舞台上部にラッパ部隊を配置したり、20分程度の曲の割にとても派手で盛り上がりました。
ローマ(というかヨーロッパ)はまだ行ったことがありません。一度は行きたいですっ。
Posted by ニョッキ at 2008.01.26 15:27
アスカパパさま、いつもありがとうございます(^^
先日ファンタジアのDVDを購入してきて楽しんだのですが、ファンタジアには2000もありましたか、それは是非チェックしたいと思います。私も勝手に想像して聴くタイプでして、斬新な解釈は結構好きです。ローマの松がどうなっているか楽しみです(笑)。それから、クラシック音楽レビュー楽しみに拝見させていただきますね!リンク感謝です。ありがとうございます。

ローマは大変刺激的なところでした。そのまま浸りたいほど美しい風景と、今にも引ったくりに遭いそうな治安の悪さだったことを思い出します。
Posted by stonez at 2008.01.27 00:54
よしさま、コメントありがとうございます!
おっしゃる通りで、この写真の目と鼻の先にサンタンジェロ城やバチカンのサンピエトロ広場がありました。ローマは歴史で習ったような史跡に加えて、オペラや音楽家ゆかりの地が至る所にあったりして本当に飽きない町でした。いつかまた訪れるチャンスがあったら、今度はアッピア街道もみてみたいです(笑)
Posted by stonez at 2008.01.27 01:02
ニョッキさま、コメントありがとうございます(^^
きっとこれだけ派手な音楽ですと、さぞかし演奏されていて興奮するのではと思いましたがいかがでしょうか。あの「ジャニコロの松」での鳥の表現は面白そうですね(笑)。他にも珍しい打楽器やら、ピアノやら、多彩なオーケストレーションで楽しい音楽ですね。ところで、海外旅行は唯一この新婚旅行だけなのですが、風景から人々の様子から、まったく日本と違っていて刺激的ですね。私もいつかまた行ってみたいものです。
Posted by stonez at 2008.01.27 01:13
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Excerpt:  レスピーギのローマ三部作の一つ「ローマの松」を聴いた。CDは、ヤンソンス指揮/オスロ・フィルハーモニー管弦楽団。  第1部「ボルゲーゼ莊の松」大きく高い松を想像した。付近で遊ぶ子供たちがさんざめく..
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Tracked: 2008-01-25 08:57