シャブリエ/狂詩曲「スペイン」

「スペイン風の音楽=秋」という固定イメージを持っているわけでは決して(笑)ありませんが、私にとってこの素敵なメロディは実りのある秋にぴったりです。フランス生まれのシャブリエ作曲、狂詩曲「スペイン」。佐渡裕 指揮/コンセール・ラムルー管弦楽団の演奏です。

ドヴォルザークと同い年のシャブリエという人物は、作曲家としては異色のキャラクターのようです。「脱サラ」して本格的に作曲をはじめたのが39歳。余裕のできた時間を生かし、夫人を伴って旅行したスペインで出会った情熱的な民族舞踊や、奔放で明るい人々、色鮮やかな風景が、フランス人ならではの色彩感を通して伝わってくるような音楽です。

まずは、弦楽器による陽気で軽快なピチカートから。そして熱狂的なダンスに変わると、タンバリンやトライアングルも参加して盛大に盛りあがります。メロディはシンプルなのにそれが矢継ぎ早に繰り出される気持ちよさ。しかもタイミングよく入れ替わる楽器たちの鮮やかさ。本当にあっという間の7分間です。

佐渡裕/コンセール・ラムルー管の演奏は意外(?)にも汗が飛び散るような勢いではなく、細かな音も漏らさず聴かせてくれるような、繊細で豊かな音づくりが印象的でした。

シャブリエが作曲をはじめてから、生涯を閉じる53歳までのわずか14年間という活動期間の中で、発表された作品は決して多くはありません。でもその中でこの狂詩曲「スペイン」は、今でもキラキラ輝く名曲中の名曲といえるでしょう。
posted by stonez | 2005.10.28 23:07 | Comment(4) | TrackBack(2) | 音楽 - 管弦楽曲
この記事へのコメント
今のコンセル・ラムルーのオケがどんなだか興味があったのですが、結構頑張っているようですね。この曲もそうですが、シャブリエの明るい楽しさは大好きなんですよ。
Posted by yurikamome122 at 2005.10.30 20:35
yurikamome122さん、コメントとTBどうもありがとうございます!
この他にも何曲か聴きましたが、底抜けに陽気な音楽が印象的ですね。私も大好きです。コンセール・ラムルー管の演奏はこのCDのみでしか聴いていませんが、この「スペイン」といい、ボレロといい丁寧な演奏で好感が持てました。
Posted by stonez at 2005.10.31 00:47
シャブリエの音楽はユニークでとても好きです。寡作だったけどその存在感は格別。特に「楽しい行進曲」が僕はすきですね。しかし佐渡氏が緻密な演奏とは!
聴いてみなきゃ!
Posted by リベラ33 at 2005.11.01 13:59
リベラ33さん、コメントありがとうございました!
私も「楽しい行進曲」好きです。いいですね、シャブリエの陽気さにどうしても浸りたい時というのがありますので、欠かせない存在となっています。佐渡裕さんといえば、豪快なイメージでしたがそうでもなくて驚きました(^^ゞ それぞれの楽器の音色がよく聞こえてくる演奏でした。
Posted by stonez at 2005.11.01 19:56
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シャブリエ作曲、狂詩曲「スペイン」
Excerpt:  日中は太陽も望み、スカッとしたときもあったのだけど何ともハッキリしない天気の1日でした。  とうとう夕方、帰りがけはは雨に降られてしまった。  ところで今横浜美術館では、ルーブル美術館展をやって..
Weblog: yurikamomeの日記と無手勝流思いこみ音楽ブログ
Tracked: 2005-10-30 20:30

ニケ/モンテカルロpo シャブリエ 狂詩曲スペイン
Excerpt: こちらのシステムが不調で迷惑お掛けしました。改めてこちらからトラバ差し上げます。
Weblog: 守口フィラデルフィア管弦楽団研究会
Tracked: 2005-11-01 20:37