第26回 千代田区 文化芸術の秋・オーケストラフェスティバル

今日は爽やかな秋晴れの日。おさかな♪さんが出演されるオーケストラ・フェスティバルということで、さっそく楽しんできました。

<日時・場所>
 2005年11月05日
 東京・日本大学カザルスホール

<第1部>
 演奏:ベートーヴェンディアーデ室内楽団
 指揮:益田 公彦
 ベートーヴェン/「プロメテウスの創造物」序曲
         「コリオラン」序曲
         交響曲 第1番 ハ長調 op.21

<第2部>
 演奏:かもめ管弦楽団
 指揮:篠原 信夫
 メンデルスゾーン/交響曲 第4番 イ長調 op.90「イタリア」

<第3部>
 演奏:千代田フィルハーモニー管弦楽団
 指揮:角 岳史
 ブラームス/悲劇的序曲 op.81
 メンデルスゾーン/交響曲 第5番 二長調 op.107「宗教改革」

<第4部>
 演奏:尾原勝吉記念オーケストラ
 指揮:小倉 輝彰
 シベリウス/交響詩「フィンランディア」op.26
       交響曲 第5番 変ホ長調 op.82

まずは名前に「ベートーヴェンづくし」という意味が込められたという、ベートーヴェンディアーデ室内楽団から。とにかく「鬼気迫る」という言葉がぴったりの演奏でした。そしてベト1。あんなベト1聴いたことない!演奏と演奏の間の静寂を効果的に使う、というよりもその時の空気そのものを支配している、操っているという感じでした。かと思えばささやくような緩徐楽章があったり。第1番てこんなに起伏のある音楽だったかなという感じでした。

続いて、かもめ管弦楽団。第1部とは対照的に爽やかな秋晴れ、爽やかなイタリアにぴったりのメンデルスゾーンの「イタリア」です。舞曲風の楽章では雰囲気たっぷりで情熱的に響きました。奏者の人数は多くないにもかかわらず、艶やかで豊かな音色だったと思います。

次はいよいよ、千代田フィルハーモニー管弦楽団。お客さんも大入りとなりました。そしておさかな♪さん、ストバイのところにいらっしゃいました。まずはブラームス。安心感のある演奏というか、突き抜けるような悲しみも、歌い込まれる哀愁も素直に聴き入っていました。素人的な印象ですが、指揮者の角さんの指揮姿はとても的確で見やすそうなので、奏者の方たちが安心して演奏できるんじゃないかと思いました。メンデルスゾーンでは、息のぴったり合った弦楽器をはじめ、厚みのあるオケの演奏はそれだけで聴き応え十分!第2楽章などは田園のような暖かさ優しさでしたし、第3楽章では弦の歌が素晴らしかったです。

最後は尾原勝吉記念オーケストラ。ダイナミックな指揮、そしてそれに応える迫力のオーケストラ。久々に聴いたフィンランディアは、胸にズシンと響く力強いものでしたし、第5番ではモノクロの景色に少しずつ色が加わっていくような色彩感がありました。北欧の自然の荒々しさ、稀に現れる優しさが垣間見える演奏でした。

今日はドイツ、イタリア、北欧と色彩豊か、迫力も優しさもたっぷり堪能できる贅沢なコンサートフェスティバルでした。これが無料だなんて、もう信じられません。本当に楽しい一日になりました。
posted by stonez | 2005.11.05 23:51 | Comment(12) | TrackBack(3) | 音楽 - コンサート
この記事へのコメント
stonezさん
いつも素晴らしい記事を書いてくださって、ありがとうございます。
今回もとても楽しく拝読させていただきました。
写真も素敵ですね! 加工の仕方がおしゃれで、カザルスのゴージャス感が伝わってきました♪

ベートーベンティアーデってそういう意味だったんですね。。。知りませんでした。
>「鬼気迫る」という言葉がぴったり・・・
ホント、その通り!
私は、最初に聴いたとき「こんなに上手な団体が無料で演奏しているなんて、何かの間違いかな?」って思いました。ベートーベンの交響曲を、小さいホールで聴けるって、ちょっと贅沢で良いですよね。コンマスさん、ちょっとだけダイナミックアクションの人でしたか?(笑)

イタリアは舞台袖で聴いていたのですが、難曲にも関わらず楽々と演奏されている感じがして、表情豊かなイタリアだなぁと思いました。リハは全部通すというよりも、ポイントを絞ってその箇所だけを何度も練習し、短めに済ませているようでした。

>安心感のある演奏・・・
ありがとうございます。Cフィルの一番好きなところです。
何10年も長く続いているオケなので、そういう落ち着きがあるのかなと思います。
少々のことでは動じないのかも知れません。以前定期演奏会でチャイコフスキーの「悲愴」を演奏し、指揮者先生が熱演のあまり、チェロのトップの人の譜面を倒してしまったそうです。(「第4楽章の一番美味しいところだったのに・・・。」と、当時のチェロトップ君が自分で戻したときの話をしてくれました。)

>とても的確で見やすそうなので・・・
先生の指揮は、指揮の見方も良く分からないおさかな♪でも何となく分かるので、多分と〜っても上手です! ご指導も素晴らしいんですよ。人気の先生なので、今のうちにご指導内容を吸収しなきゃと思います。

>厚みのあるオケの演奏はそれだけで聴き応え十分!
 特にチェロ?(笑)

>第2楽章などは田園のような暖かさ優しさでしたし・・・
 管楽器はとっても練習していました。
 付点の歯切れ良さやテンポ感をそろえるのが難しいみたいです。
 先生の的確なアドバイスで、びしっと揃っていてすごいなぁと思いました。
 
>第3楽章では弦の歌・・・
 コンマスさんがとっても工夫されていました。

ある日の練習時のこと
先生:3楽章は「・・・、、、ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!! 」
   って感じに入るのではなく、すすり泣く感じで入って欲しいナ。
コンマスさん:えっ・・・。(悩む)

〜練習の最後の方〜
コンマスさん:3楽章(のボーイング)、UPから入っても良いですか?
先生:う〜ん、、、。ココは譜面どおりに、DOWNからにしましょう。
  弾き始めにこう(弓を持つ手が目の近くにある)だと、集中力のあるDOWN独特の音が出るのでは。

コンマスさんは、全然違う楽章の指導後のキリの良い時に質問されていたので、ず〜っと悩んでいらしたんだなぁ・・・と思いました。
おさかな♪はこんなCフィルが、大好きです。
Posted by おさかな♪ at 2005.11.06 10:22
>贅沢なコンサートフェスティバルでした。
>これが無料だなんて、もう信じられません。

四団体が一堂に会するコンサートがあるなんて驚きです。そして羨ましいです。

写真はカザルスホールですか。素晴らしいですねぇ。雰囲気に酔ってしまいそう。

やっぱり生演奏は良いですね。私も聴きに行きたくなりました。
Posted by shinsaqu at 2005.11.06 10:35
想い出のカザルスホール、懐かしいなぁ。僕もここでシベ5を聴いたことがあります。あれが僕にとっての唯一のシベ5の実演でした。アマチュアの演奏でしたが大変立派なものでした。しかし一度に4つもの団体を聴けるとはゴージャスですねぇ。。。
Posted by リベラ33 at 2005.11.06 15:21
おさかな♪さん、お疲れのところさっそくのコメントありがとうございます!
なるほど〜、コンマスさんのそのエピソードから演奏へのプライド、情熱が伝わってきますね。そして、それを皆さんで支えて一体感のある音楽を作り上げる。おさかな♪さんもカラオケで練習されていた!というのもびっくりしましたが、そんな気持ちが合わさってあの音色が作られていたんですね。やっぱり素晴らしいオーケストラですね。もう納得です(^^ 最高の時間をありがとうございました!
そうそう、写真は2階席に行った時に偶然手すりの下にカメラを置いてとったらちょっと面白い感じになりましたね。直後にホールの方に注意されました(^^ゞ
Posted by stonez at 2005.11.06 20:55
shinsaquさん、コメントありがとうございました!
そうなんです、こういうイベントがあることに驚きでしたが、それぞれの楽団が素晴らしい演奏を繰り広げていて、あっという間に終わってしまった!という感じでした。確かにホールもきれいでしたね。ホールの入り口からかしこまっていたので、思わずコンビニ袋を隠してしまいました(笑)やっぱり生演奏に勝る興奮はないですね(^^
Posted by stonez at 2005.11.06 21:04
リベラ33さん、コメントありがとうございました!
リベラ33さんもあのホールでシベリウス5番をお聴きになっているとは!奇遇ですね。最後の6回の全協奏和音は、凄まじい迫力でした。ホールが小さいからこその臨場感だったと思います。本当にゴージャスですよね(^^
Posted by stonez at 2005.11.06 21:08
こんばんは
先日は暖かいコメントをいただき、ありがとうございました。
素晴らしいコンサートだったようですね。雰囲気が良く伝わってきます。
私的には、ぜひとも「宗教改革」を聴きたかったのですが、行けなくて残念でした。
でもリベラさんも書かれていますが、4つの団体の熱演、それもカザルスホールで、と考えるとほんと贅沢なコンサートですよね。
Posted by romani at 2005.11.06 21:26
感想&トラックバックありがとうございます。

学生の頃はよくアンケートなんかを読んでたんですが、一般団体だとあんまりお客さんの声を聞いたり、目にする機会がなくて...
どっちかというとミスしたところだけが気になるのと、ホルンなんて後ろにベル向いちゃってますから(笑)どう聞こえているのか、とっても気になるんですよね。

これからも宜しくお願いします!
Posted by こばけん at 2005.11.06 23:06
romaniさん、コメント頂きありがとうございました。
雰囲気が伝わるか心配でしたが、お褒めのお言葉恐縮です(^^ゞ なかなか、あの興奮を文章にするのは難しいと改めて思う次第です。それにしても、宗教改革よかったです。少し堅いこの標題(?)が取っつきにくさにつながっている気がしていましたが、あのメンデルスゾーン節の美しさとそこからくる気持ちよさを証明してくれる演奏でした。4つのオーケストラがそれぞれ持った魅力を存分に発揮していたと思います。本当に印象に残るコンサートになりました。
Posted by stonez at 2005.11.07 00:23
こばけんさん、コメントとTBどうもありがとうございました。
なるほど、確かにホルンの音の出口は後ろ向きですね。それでもあれほど雄大な音が出るわけですから驚きです。私はシベリウスのフィンランディアが大好きなのですが、しばらくCDで聴かなくてもいいくらい楽しませて頂きました。それにしても、あの第5番ラストの全協奏和音の合間の、耳が「ピーン」となるほどの静寂には本当に鳥肌が立ちました!
Posted by stonez at 2005.11.07 00:46
シベリウスの交響詩「フィンランディア」は、若い時から何度聴いたか分かりません。この曲は私の人生街道で苦難に面した時、何時も勇気づけられ、道を開けさせてくれました。
Posted by アスカパパ at 2005.11.09 16:54
アスカパパさん、こちらにもどうもありがとうございました!
アスカパパさんも「フィンランディア」がお好きなんですね。確かにこの音楽からは活力を得られますので、私にとっても今後思い出深いものとなるかもしれません。こうしてお気に入りの音楽が、時間が経っても身近にあることは素晴らしいと思います。
Posted by stonez at 2005.11.10 01:19
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