サン=サーンス/交響曲 第1番

桜街道今月から新しい場所・案件で仕事してますが、まあハードで、今日もみっちりやってきました。泊まりにならなくて良かった・・・。一方、家では息子がついに卒乳をはたし、夜中目覚めることもなくなってきたと同時に妻の負担も軽くなりました。家族そろって新しい春を迎えています。

さてさて、このところ聴いていた音楽はサン=サーンスです。交響曲第1番 変ホ長調 op.2。演奏は、ジョルジュ・プレートル指揮、ウィーン交響楽団。かっちりと構築された交響曲にもかかわらず、しなやかで後味がよく、慌ただしくて少々もたれ気味な近ごろの頭と体に心地よいです。

第1楽章での堂々たる表情と躍動感。第2楽章のドラクエに出てくる活気に満ちた城下町のテーマのような楽しさ。そしてのどかな夕べを満喫するかのごとき第3楽章に、みるみる元気がみなぎってくる第4楽章と、それぞれが個性を発揮していながらも、全体として爽やかにまとめあげられているところがいいですね。

基本的には一定したテンポで手堅くリードしていく名匠プレートルですが、クライマックスにさしかかるときの盛り上がりはさすがですね。爽快な演奏でした。
posted by stonez | 2008.04.12 23:45 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 - 交響曲

ビゼー/交響曲

Sakuraまたまた半月ほどあいてしまいました。狙っていた資格は、終盤の追い込みが効いたのか無事に取得することができました。とにかく自発的に勉強するなんていうことは、記憶が正しければ恐らく中学生以来だと思います(笑)。移動の途中に立ち寄った新宿御苑では桜が満開でした。

久々にのんびりしながらヘッドフォンを通して楽しんでいます。ビゼー作曲、交響曲 ハ長調。シャルル・デュトワ指揮、モントリオール交響楽団。

美しいメロディライン、そしてフレッシュで意欲に満ちあふれた、この季節にもってこいの作品ですが、ビゼーが弱冠17歳という若さで習作のつもりで作曲した、というから驚きです。溌溂とした第1楽章や、爽やかで元気いっぱいのスケルツォ、そして歯切れよく疾走する第4楽章は本当に楽しいですが、その中にあって第2楽章アダージョのオーボエの美しさも際立ちます。これでは、破棄されて存在しないという交響曲が他に2曲もあるというのが惜しまれるというものです。

明快で小気味よく、弾力に富んだデュトワの演奏は、まさにこの作品の雰囲気にぴったりの印象。こういう生気に満ちた演奏が本当に上手いなあと思います。
posted by stonez | 2008.03.30 01:25 | Comment(6) | TrackBack(1) | 音楽 - 交響曲

ベートーヴェン/交響曲 第3番「英雄」

Moka Sta.最近、息子のやんちゃぶりには更に磨きがかかり、本当に手を焼くようになってきました。物を投げるわ、人の顔は叩くわ。でも叱り方の度が過ぎてもいけませんし、躾というのは難しいですね。ついでに自分の行いも見直さないと(笑)

写真は駅シリーズ、SLの形をした真岡鐵道・真岡駅(栃木)です。前向きエネルギーの塊、SL。今の息子です(笑)

前回はカラヤンでしたが、今回は生誕100周年を迎えたもう1人の巨匠、朝比奈さんの演奏に触れてみようと思います。ベートーヴェン作曲、交響曲第3番 ホ長調 op.55「英雄」を、朝比奈隆指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団で。

それまでの常識を超える壮大な規模と構想で描かれたことから、古典派からロマン派への音楽史上の転換点とされる交響曲ですが、そこにはベートーヴェンが耳を病んだことによる絶望から立ち直り、創作意欲がみなぎっていたことを想像させる強いエネルギーがあります。豪快でスケールの大きな第1楽章、型破りな葬送行進曲の第2楽章、力強いスケルツォの第3楽章、響きが豊かで充実した第4楽章。

朝比奈さんの演奏は、終始遅めのテンポを保ちながら重厚に響かせいきますが、これだけ長大であるにもかかわらず絶えず緊張感を保っているところも印象的で、それはまさに前向きエネルギーのSLのようですね。それがこの交響曲に抱く私のイメージでもあります。悠然とした姿勢を貫くシンフォニア・エロイカです。

生まれは同じ年のカラヤンと朝比奈隆。でもスタイルや持ち味は全く違っているところが面白いですね。
posted by stonez | 2008.01.12 03:31 | Comment(4) | TrackBack(1) | 音楽 - 交響曲

ベートーヴェン/交響曲 第2番

New year's rice cake無事に実家から帰ってきたのも束の間、息子と私は風邪でダウンしました。まあ、おみくじひいたら小吉でしたからね。でも出だしは悪くとも、ゆっくり着実に上向いていければいいです。なにより健康は一番です。写真は栃木の益子焼の店先に飾られていた正月餅。

今年は帝王カラヤンと浪速のマエストロ朝比奈隆が揃って生誕100年を迎えたということで、まず今年最初はヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のDVDからいってみましょう。曲はベートーヴェン作曲、交響曲第2番 ニ長調 op.36です。

指揮姿も芸術の一部である、といわんばかりの匂いたつダンディズムと、他の演奏者たちを全てピンボケにしてしまう圧倒的なカリスマ性(実際オケの人たちがぼやけていて判りづらい・笑)が伺い知れる映像ですね。ちょっと偏ったアングルの撮影なので飽きがこないわけではないですが、演奏の方は明快にして実になめらかで聴きやすいです。これぞ流線型の美学。

ベートーヴェンの交響曲第2番、演奏される機会は本当に少ないですが、飽きのこない良い作品だと思っています。私のiPodではよく流れています。若さ溢れるエネルギーと馴染みやすいメロディの第1楽章。そして、その旋律の美しさで有名な第2楽章ラルゲット。ベートーヴェンが初めてスケルツォを用いた第3楽章は堂々としていて典雅。第4楽章は元気いっぱいにハッピーエンドです。
posted by stonez | 2008.01.07 00:53 | Comment(9) | TrackBack(4) | 音楽 - 交響曲

シベリウス/交響曲 第5番

mosaic mallなんだか実感は少ないですが、いよいよ年越しの瞬間が迫ってきました。ふり返ってみると今年は公私共に慌ただしく、ほとんどコンサートに行けないのが残念でしたが、いろいろと面白い音楽に触れることはできたかなと思います。また来年もまあボチボチ元気にやっていければと思います。写真は横浜・センター北のデパートから。

今年のエントリーは、今年没後50年をむかえたシベリウスで締めくくりたいと思います。交響曲第5番 変ホ長調 Op.82。サー・ジョン・バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団の演奏で。

北欧の大自然そのもの、そんな印象を持つのに十分です。厳しい冬の大地がやがて目覚め、春を迎えるときの感動を伝えてくれる第1楽章。そして訪れた春の空の下、大地がゆっくりと穏やかに息を吹き返していくような第2楽章。第3楽章は、ピンと張りつめた空にやがてオーロラが出てくる、あのテレビ映像を思い浮かべたり、雄大な森と湖を思い浮かべたりしながら、あの和音の6連打で爽快に締めくくられるのです。

あれこれ触手を伸ばして色々な演奏に触れつつ、やっぱり最後はバルビローリに帰ってくるのかなあと。音楽からあふれ出てくる愛情とあたたかさは、感動的な場面を迎えるたびにさらに大きくなって押し寄せてきます。

さてこれから群馬、栃木の実家巡りが始まります。では皆様よいお年を!
posted by stonez | 2007.12.31 01:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 - 交響曲

チャイコフスキー/交響曲 第6番「悲愴」

IMG_5835以前、某デパートに入っている駄菓子屋さんで「安いから」と息子に中国製のミニカーを買い与えたのですが、なんとそれに基準値を超える鉛が入っていたとのこと。妻がテレビのニュースで見てびっくりしたようです。当然ながら即廃棄、もう息子がしゃぶり尽くしたと思いますが。。うーん、うちにもあったか「偽」。中国製品が避けられないとしたら、せめて知れたメーカーの名前くらい確認しとこうと猛省中。写真は公園にて。

聴いている音楽は、チャイコフスキー作曲、交響曲第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」。もう2年くらい前から決めていたこの演奏で。ベルナルド・ハイティンク指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団。

悲しみを予感させる重苦しさに始まり、最後は暗く消え入るように終わるという斬新さ、しかも初演数日後に作曲者も世を去るというこのミステリー。確かに額面通り悲しみがあるにはあるとしても、それだけではないのが面白いところで、第1楽章の激しい嗚咽や第3楽章の乱痴気騒ぎはストレス解消!とばかりに興奮するし、第2楽章のメランコリーなワルツは妖しくて退屈知らずなんです。

そして何といってもハイティンク。熱いです。きびきびと心地よい疾走感で引っぱっていってくれますが、それでいて弦も良く歌うし濃密で美しい響き。今のところこれより面白い悲愴をまだ見つけられていません。。
posted by stonez | 2007.12.21 02:56 | Comment(6) | TrackBack(1) | 音楽 - 交響曲

ラフマニノフ/交響曲 第2番

光の川iPod touchが買えるくらいの値段のデジタル一眼用レンズを買いました。これで広角側に引いて良し、MACRO的に寄っても良し、おまけに少し明るくなりました。写真は一度撮ってみたかった光の川、職場の近くで撮ったものです。

聴いている音楽は、ラフマニノフ作曲 交響曲第2番 ホ短調 Op.27、アンドレ・プレヴィン指揮、ロンドン交響楽団による完全全曲版です。かつての主流だった、ラフマニノフ本人が仕方なしに公認したという短縮版を追いやる、その先駆けとなった演奏ということです。先日のN響アワーでもそんな話が出てました。

魅惑的なまでに甘く、ちょっとモノクロームで広大なスケール。きっとロシアはこんなところなんだろうと想像することしきり。プレヴィンの音作りは決して派手さはありませんが、作品を大切にし真摯に向き合う様子が伝わってくるあたたかい演奏です。そしてオーケストラの艶やかで鳴りっぷりの良いこと。まばゆいばかりの第3楽章は圧巻、胸がいっぱいになりました。

ところで、演奏によっては第1楽章ラストに「ティンパニの一撃」が登場しますが、あれはラフマニノフが本当に書いたものなんでしょうか。初めは爽快に感じてましたが、だんだんと作品を余韻ごと吹き飛ばしているように思えてきました。この一撃がないこと、これもプレヴィン盤の好きな理由の一つになりました。
posted by stonez | 2007.12.06 02:15 | Comment(4) | TrackBack(1) | 音楽 - 交響曲

ハイドン/交響曲 第92番「オックスフォード」

このところ外出する時はEOS 20Dを持ち歩いていることが多いですが、先日は出勤途中のルートを外れて東京の等々力渓谷に寄ってきました。ここは都内唯一の渓谷だそうで、閑静な住宅街に突如現れる異空間。うす暗く鬱蒼とした中に差し込む木漏れ日が印象的です。
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さてさて、聴いている音楽です。ハイドン作曲、交響曲第92番 ト長調 Hob.I-92「オックスフォード」。オットー・クレンペラー指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団。1964年の録音。

愛称の通り、ハイドンがオックスフォード大学の音楽博士号を授与された際のお礼の演奏会で演奏したというこの作品。でも、それに合わせて作曲されたわけでなく既にあったものをチョイスしただけだそうで。でも肩がこらなくて、聴いていて楽しい音楽というところはハイドンらしいですね。

金管も晴れやかな第1楽章の祝典的な雰囲気、そしてハイドンには珍しい「ため息」交じりの美しい第2楽章、舞踏会のような第3楽章は自信たっぷりなところがちょっと面白く、最後の第4楽章はドタバタ喜劇みたいにコミカルで元気いっぱいに。格式ばっていたかもしれない当時の演奏会でこれをやるあたり、やっぱりハイドンはユーモアに富んだ人だったんだろうなと想像します。

ここしばらく、古典派の音楽は古楽器または古楽器奏法を取り入れた系列の録音で聴くことが多かったのですが、伸びやかで盛大なクレンペラーの演奏、やっぱりこちらも素晴らしいですね。新鮮に感じています。
posted by stonez | 2007.11.19 01:29 | Comment(4) | TrackBack(0) | 音楽 - 交響曲

マーラー/交響曲 第9番

元上司でもある職場の大先輩より、使い込まれた名機を譲り受けまして、晴れて一眼デビューを果たしました。とは言いながらまずはカメラのいじり方だとか、交換レンズの種類だとか、あんなことや、こんなこと。もう仕事を休みたくなるのが困ったところです(笑)

またまた更新が滞っておりますが、ここ数日は大曲をじっくり聴いてました。マーラーの最後の交響曲、第9番 ニ長調。じっくりといっても使えるのは通勤時間なので、行きの電車で第1楽章と第2楽章を、帰りに残る第3楽章と第4楽章を楽しむ、という感じですね。演奏はガリー・ベルティーニ指揮、ケルン放送交響楽団です。

なんというか、まだマーラーは全てを聴き尽くしていないのでわかりませんけど、この第9番は彼の他の交響曲と違った、諦観の境地というか、寄せては返す波のような激動の生涯をふり返って、微笑みながら穏やかに天国に召されていく様子とか、そんなことを思い浮かべながら聴いてました。ベートーヴェンから続く例の第九のジンクスをひどく気にしていた、というエピソードって本当だったのかと疑いたくなるほど吹っ切れたすがすがしさでした。

日本にも縁の深かったベルティーニ、残念ながら私は聴く機会がありませんでしたが、この録音を聴いてやっぱり残念だったなと思いました。こっちまで震えるような迫力の第1楽章に、飄々としつつも美しい第2楽章や第3楽章。そして第4楽章のあの儚さとあたたかさ。電車の中でも静寂にしてくれるような美しさでした。適度な残響、そして広がりのある音場が感じられる録音も私好みです。
posted by stonez | 2007.11.07 00:42 | Comment(8) | TrackBack(1) | 音楽 - 交響曲

モーツァルト/交響曲 第32番

いま住んでいるところは近くに公園が少ないのが悩みですが、最寄り駅の近くに小さいながらもいい公園ができました。写真はそこにあるこぢんまりとした池です。

それにしても公園までの上り坂をベビーカーを押して歩いただけで息切れが(笑)、まずいです。思った以上に体力が落ちています。何とかしないとこの先心配です。。

今日は、モーツァルト作曲の交響曲第32番 ト長調 K.318。オトマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデンの演奏にて。

モーツァルトがパリへの旅行を終えてザルツブルクに帰ってきた頃の作品。わずか8分程度の可愛らしい交響曲です。第1楽章が緩徐楽章をサンドイッチにしたような構造になっていて、しかも楽章間は切れ目なく自然につながっているので単一楽章のようでもあります。それからその晴れやかな雰囲気と耳なじみ良いメロディからオペラの序曲のようでもあります。

N響をはじめ日本にも馴染み深いスウィトナーですが、さすがに定評のあるモーツァルト、整然とした中にも思わず笑みがこぼれるような暖かさが素敵です。モーツァルトらしい楽しさがあります。
posted by stonez | 2007.09.27 22:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 - 交響曲