久しぶりに、カラヤンが最初で最後に登場した1987年のウィーンフィル・ニュー・イヤーコンサートのDVDを見ています。その中からワルツ「春の声」Op.410 を、キャスリーン・バトルの歌声と共に。
沈黙の冬が過ぎ去って、暖かいそよ風が吹きヒバリが飛び上がる春がやってきた喜びを歌い上げるバトルの、しなやかだけど力強い、情感たっぷりな歌声に癒されます。ウィーン・フィルの、自然体で楽しみながら演奏しているように感じられる雰囲気やテンポがまた素晴らしく、そして満足げなカラヤンの表情が何ともいえず微笑ましくていいですね。
終わり間際の、バトルとフルート&クラリネットの掛け合いが、魔笛のDVDで見たパパゲーノとの掛け合い(バトルはパミーナだった)とかぶって聞こえて、こちらも楽しめました。