本格的に梅雨の季節到来。外では絶えず雨音がしている中、家では新米オヤジが息子を寝かせていますが、これが全然ダメで(笑)。抱っこして寝かせてもベットに移すところで起床!そしてまた抱っこして・・・1時間くらい繰り返したところで親も寝る時間になりました、おやすみなさい。
日曜日。またも暗くて外は雨。そんな日は、ラヴェル作曲の「マ・メール・ロワ」を。パスカル・ロジェとデニス・フランソワ・ロジェのピアノ連弾です。
マ・メール・ロワ、英語ではマザー・グース。音楽から伝わってくるこの童話は、底抜けに明るいおとぎ話ではなく、どこか神秘的で幻想的。ロジェたちの演奏は、連弾というのを忘れるほど息がぴたりと合っていて、しかも絵本のようにお話の風景が浮かびあがります。
「眠りの森の美女のパヴァーヌ」 呪いをかけられて眠ったままの王女のまわりを、宮廷に使える者たちがゆったりと舞っている様子。おだやかな子守歌。
「親指小僧」 貧しさゆえに森に捨てられてしまった親指小僧は、道標にとパンの屑をまいておくのだけど、小鳥たちに食べられてしまったというお話。ぐるぐる途方に暮れてしまう様子。気がつくと小鳥たちの鳴き声が。
「パゴダの女王レドロネット」 中国製の陶器の人形の女王が入浴を始めると、人形たちが木の実でできた小さな楽器を奏でる。中国の情緒たっぷりの軽快な音楽。
「美女と野獣の対話」 呪いで野獣に変えられてしまった王子と姫との対話。低音の野獣、そして高音で奏でられる姫とのコントラスト、甘くてちょっと切ないメロディ。愛が実った時、呪いは解けて美しい王子が現れる。
「妖精の国」 眠りの森の美女が王子のくちづけによって目覚めるところ。ラストに相応しく、暖かな輝きとともに祝福されて結ばれる。本当にラヴェルはピアノ一つでいろんな風景を作り出すなぁと感動。そしてロジェたちのピアノが繊細に彩ります。
posted by stonez | 2006.06.18 17:21
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音楽 - 器楽曲